もりわじん絵日記 2004. 2
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2月23日 (月)  [799] グラスプ!

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今日もすごい陽気です。
風が強く、ビニールハウスで油土いじりをしているのだが、ビニールが強風でバホバホあおってモクレン小枝は折れるわ水鉢の水は跳ねるわ。
ビニールをまるめてパーゴラの梁に括りつける‥オオ〜ずいぶん久しぶりにビニールの仕切りのない庭、梅の花がきれい香りも漂いイイではありませんか。
油土がこの天気で柔らかいうちに骨組みにばんばん貼付けてゆく。
いつもは正座している大作が多い中、初めて動きのある安定感のない作品に挑戦しているので、なかなかどうなればいいのか予想がつかない。
それでも小作品を何点も作って実験済みなので、すぐに全体像は浮き出てきた。
ア〜腹へった〜
昨日一日何も食わずで、すっきり軽やか、あっという間に体重3キロ減っちゃった。
ダウナ−脂肪のつまっていた脳もやや空になり粘土いじり。
去年、あ−、でかい粘土いじりたいな〜、業者から買う粘土がちょうど20キロの箱で来るので、そのままその大きさでやったらいける〜と考えてた。
アイデアも浮かんでいたが、それは、いつか大掛かりな個展でもやる時と思って、手をつけることに躊躇していた。
その作品はテーマやタイトルなどに関係なく粘土いじりするというもの、ただでかいというだけ。
普段よく作る大きさは手頃な500グラムくらいのものだから20キロはすごい。
大作は、それ以上であるが油土で型をとって作るものだから石膏を抜くことを考えていじらねばならない、だからイマイチ面倒。
とうとう、初挑戦!
いや〜結構体力使う。
しかし、なかなか、新鮮でおもしろい、充実感や達成感もある。
これは、思った以上に手ごたえがある。
とうとう、ダウナーや不安・疑似安心を脱し、自由を手に入れた感じだ。
これが究極のテーマなんだろうね。
グラスプ!(手ごたえ)


2月22日 (日)  [798] 不安

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すごい陽気です。
夏か〜?と思ってたら夕方から久方ぶりの大雨。
この陽気と昨日の老酒で頭がボーッとしてダウナ−な考えしか浮かばん。
今日は、猫町が4周年記念パーティというので出かけるつもりだったが、ダウナ−なのでやめ。
ダウナ−のわけは、3週間大工さん達がきてお茶菓子ばっか食っていたので胃腸の調子が落ちて少しデブったってのもあるだろう。
脂肪が軽やかさをダウンさせている。
よし、みんなが暴飲暴食の快楽に耽っている時こそ、断食じゃー。
昨日撮影して保存した雨ニモマケズの絵をプリントアウトする。
原画はセロハンでできた特殊なトレーシングペーパーに油絵の具で描いているので、妙な透明感がある。
プリントしたものは原画には及ばないが、それなりになんとなく上手く加工する。
さて、粘土いじり、メシ抜きだから仕事が軽快に運ぶ、これでダウナーからチョットだけ浮かび上がる。
いろいろ一点一点じっくりいじるのだが‥
ワシ、いったいどこへ向かっているのだろう?
テーマを立てずにこうやって個展に向かうのは初めてのような‥
去年は渾沌祭、一昨年は古展、その前はスウォススと‥毎度テーマがあった。
全体のテーマがないからいじっているものが個性的なのはいいのだが、どこに向かっているのか解らない、未来が見えない。
それで、不安な気持ちにふとなりダウナ−現象が起きる。
今が不安だから未来に向かっての目的なりテーマなりを見つけて、それに従って進むことで安心しようとしたくなる。
しかし、その安心は未来の安心であって今の安心ではないから、幻の安心である。
また、今の不安が思い描いた安心だから、その安心は今の不安を根底に抱えていることになる。
それでは本当の安心ではない。
さて、どこへゆくかは解らないが、このまま歩んでみるか‥この絵日記のように。


2月21日 (土)  [797] 雨ニモマケズ

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暑いくらい。
庭で体操してたら目の前に花が咲いていた。
なんだっけ?この花。
前からず−っとここに植えてあった小さい木で、全然目立たない地味なピンク色のちっちゃい花を咲かす、なにげなく可愛い。
去年花咲いた時、図鑑で調べて名前を知ったつもりでいたが、元来地味な木だし目立たん花だから忘れてしまう‥そんなものなのかね?
ま、名前で存在しているわけではない。
人の付けた名前なんかどうでもいいわけで、彼は彼でちゃんと生きているし、毎年咲いた時には、おっ!とささやかな驚きも与えてくれる‥他人の知ったこっちゃない。
それでも、名前はなんだろう?と‥
図鑑がどこにあるかわからん!
アトリエに前あった壁になっていたでかいキャビネットまるごと壊して捨ててしまった。
壁もなくアトリエ広くなったはいいが、本棚がないと資料見るのにいちいち面倒だ。
本棚、どこかに作らねばならんのう‥
アトリエ壊した時の長い材木を眺めたら、天井まで届くヒノキの板が4本あった。
ほぞが彫ってあったりでめちゃくちゃな木だが、ジグゾーでうねうねしたり手を加えれば、けっこうかっこいい本棚になるのでは?
‥この花の木はうつぎではなかろうか?
さて、図鑑探してたら1994年と記された絵が24枚出てきた。
宮沢賢治の雨ニモマケズをチャネリング、イタコ、シャーマン?した文付きの絵。
10年前よく公園にいってはゴザしいて友達に宮沢賢治をイタコしてこの文を語っていたのだ。
上手い具合にのってくると、本当にケンちゃんが現れたように憑依したもんだ。
10年前はちょうどワシ、ケンちゃんが死んだ年令で、ケンちゃんの霊がどっかの見えない穴から出てきて繋がったような‥ケンちゃん若くして死んでしまったが、ワシその後猫作って生き長らえてしまった。
いつかチャンスがあったらこの絵で展覧会して、この文を朗読してみたいもんですな‥って、この話、前に絵日記で書いたっけ?


2月20日 (金)  [796] 初スプレー

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くもりのち晴れ
昨日の防水剤塗りで腕や背中の筋肉が痛い、頭も重い、喉の調子もイマイチだ。
変な匂いバコバコ吸っちゃったからな〜
家新築改築しようなどと計画している時は、化学もの使わずに自然素材だけでやるんだ、などとエコエコ人間になっているが、いざ、やってみたらエコもある程度でなかなか面倒、どこ探してもいったい何を使えばいいかわからん。
結局適当に手頃な近所のものになってしまい、ちょっと我慢すれば匂いもなくなるだろうとか、慣れればたいしたことないなどと言ってケミカルを使ってしまう。
‥ま、エコケミ混じっていいじゃん。
ところで、台所の流しの上の壁にスプレーの跡があった。
チャイは今までこんな所にしたことない。
それにチャイは歳なのか足腰がイマイチでここには上れない。
老体鞭打ってまでここでスプレーせねばならんわけもないし、好物のなにかがあったわけでもない。
イゴこっちかいな?
唯一の金玉の持ち主だし、よく流しに上がって生ゴミあさってたりするからね。
しかし、今までイゴこっちがスプレーしてるとこは見たことない。
盛りついているからスプレーするだろうけど、初めてのスプレーがこんな所では先が思いやられますな〜
まったく、調味料がダメになったではないか!
今日は、アトリエのほぼ中心の壁‥壁といっても真ん中にドーンと柱ニ本をコンパネで挟み地震対策用に作った壁のような柱のような、仕切りっていうのかな?‥の上に神棚を、ジグゾーで得意のうねうねに切った板を取り付ける。
板の縁にブルーとピンクで模様を付け、イエローオカーで薄く塗り重ね渋みを出す。
その上に伊勢で買った鳥居に大頭猫の写真を貼り、両端に亀猫、中にこたお猫、金猫、苔玉、ランプ、お香、最後に風呂猫に水を入れて置く。
パンパンと手を叩き、よろしくね‥


2月19日 (木)  [795] 040219 防水剤

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はれ〜
今朝は、アトリエの中のものを、またしてもビニールハウスに運ぶプチ引っ越し。
窯やロクロなどの重いもの、テーブルなどの足のある大きいものはそのままにする。
いったいなにを始めるかといえば、アトリエに敷き詰めた約400枚のテラコッタタイルに油性の防水剤を塗るのだ。
他所んちで、防水剤を塗ってあるテラコッタタイルを見たことあるが、表面に膜をつけた感じでテカテカして好きでない。
それで、素のままのテラコッタでいこう、気が向いたら絵でも描いて遊ぼうと思っていた。
ところが、猫の足跡、ゲロ、チャイのオシッコとしみ込んじゃって落ちなくなる。
台所なんかも油や食材のなんやかんや飛び散って見栄えが悪い。
これで、料理の魚の血とか猫が捕まえてきた鳥の血とか虫の体液などが、そこら中にしみ込んだら、気持ち悪くてこの上でゴロゴロできない。
それに、テラコッタから灰汁が出て白っぽくなる白華現象とやらもある。
ということで、防水防カビ用の溶剤を塗ることにしたのだ。
ツヤ消しを探し、やっと見つかった。
見たところ、焼き物で花瓶など作った時に使う水漏れしないようにするシリコンと似たようなもの。
それを、朝一度塗りし、臭いので外へ出てラーメン食い、2時間後に2度目の塗り。
臭くて臭くて頭がボーっとして、顔もむくれてるような感じ。
くらくらする〜ア〜たまったものでない。
夕方、ちょっと水かけてみたが、まあ、だいたいはいいのだが、あんなにたくさんぶっかけるように塗ったのに、100点満点じゃないってのが気に入らん。
このタイルしみ込みが激しいのだろうか?


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