もりわじん絵日記 2004. 3
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3月31日 (水)  [834] 悔しいな

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曇り、時々太陽が顔を出す。
まあ、ちょうどイイ過ごしやすい感じ。
今朝はブロックにコンパネをネジで固定してみる。
ギャラリーふくふく猫の壁画用に作っている猫型を、ブロック塀に取り付けるための実験だ。
まずはコンクリートドリルでコンパネとブロックを合わせコンパネに穴をあけ、二つを外しブロックだけにハンマードリルで一気に穴をあける。
そんな穴を何個かあけ、その穴に実験用に買っておいたさまざまなプラグをハンマーで打ち込み、その上にコンパネを重ね木ネジでとめる。
ひとつ実験成功です。
ビニールハウスで昨日の続きのエカキストをやる。
昨日はバッチシ上手く描けたが、今日はぎこちない。
昨日描いた見本があるから、それが手本になって比べてしまい、気が散るというか‥
昨日は初体験だったしどうなるかわからないから慎重で1つ1つが新鮮だったのだろう。
それでも、そのうち手本はどうでもよくなり、だんだん調子がでてきた。
昼過ぎ、桜の木の下でぼーっとする。
ふと、目の前の芝生地に突き刺さってある直径30cmぐらいの丸太のイスを抜きたくなった。
ここで花見をする時、これがなければ、かなり広い感じになるはず‥
丸太は長さ1mぐらいあり、周りを少し掘って前後左右に動かし抜こうとしたが抜けず。
いろいろ工夫したが、全然ダメ。
あ〜ヘトヘトだ、このままやってたら粘土いじりができなくなってしまう。
今日はやめ、明日また挑戦しよう、ちょっと悔しいな。
夜、この間車検の時に大変世話になったアロハズさんが寿司もって酒もってやって来たので、急きょ花見となりました。


3月30日 (火)  [833] 絵描きルーム

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くもりのち雨。
おいおい、ほんとに桜満開じゃないの?
ビニールハウスに、イーゼルやテーブルなどの絵描き道具をセットし、猫型にペインティング。
描き心地いいわ〜このビニールハウス。
明るいし、絵の具がついた筆を水ですすぎ、ビニールや床の段ボールにペッペッと飛ばしても気にならない。
ビニールを通して桜は見えるしモモの花もユキヤナギも空の青も見えて全然閉鎖的でないから、頭も身体も絵もふわ〜っと開放的。
ビニールがないただの庭での絵描きだと世間が多少気になる。
ビニールハウスの天井はそんなに高くはないが、屋根のテントをとれば空まで高い青天。
こんなすがすがしい開放的な絵描きルームは、もしかしたら憧れだったような気がする。
東京で絵カキしてた時は絵をさっさと描いて、外に出かけてばっかりいた。
ありァ、居心地悪かったんだろうね。
だから描く絵も居心地の悪さを表現してたような、時代も時代だし若かったからというのもあるが、反抗的な感じのタッチで、仲間内には喜ばれたが、その若者らだって、部屋にいないで外へ行こうぜ、とどこかの飲み屋やたまり場に行くのだが、金もないから最終的には公園などに行きつき、だらだらとしてた‥そこはこのような青天。
どこかがずれている‥そこのところを頭は理解できないから、絵は反抗的でどんどんコミュニケーションの拒絶の要素を色濃くし、ますますアトリエは居心地悪い戦場と化していった。
このままではほんとに居心地悪いといって、どこにでもあるような絵など描いたら自分が情けない。
どっち転んでも居心地悪い、ア"〜ぶっ壊してやる〜と狂う‥堂々巡り。
ところが、このビニールハウスで、照れ隠しの悪戯書きやバッドペインティングやアートもどきは似合わないからやめて描いたらイイ、自分の絵ではないみたい。
こんな感じの絵ってもしかして初めて描いたような‥これが本来の自分なのかもね。
ここから、何か始まる予感がする‥


3月29日 (月)  [832] 完全変態

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あ"〜はれだ〜
もう、一気に桜が咲いちゃってすぐにも満開になりそう。
近々、花見をするつもりでいるのだが、こういうのは自然任せなので、花散るのか?雨降るのか?とやきもきしたりする。
時間に拘束された現代人としてはいらつくものだが、まぁなるようになるさ、というものをしっかり身につけたい大志を抱いているので、ここは、のんびり。
天候に無関係できちっとセットアップされたイベントなどはそれなりに楽だが、作られ過ぎのせいか飽きてしまうから、この自然任せの予定不可能が美しい。
今朝はTシャツに麦わら帽子を被り、庭に小さなテーブル三つに脚立二つなどを置き、大きい猫型をそれぞれにのせ、ジェッソを塗る。
天気がイイから乾くの早いが、、かなり大変だぞ〜
4月末の個展とギャラリーふくふく猫の壁画に使うつもりなのだが、こんなにいっぱいあって絵付け間に合うのだろうか?
これだけあったら、迫力あって楽しいんだがね‥
ジェッソ塗りしている間に、昨日から泊まっている旅人には、北側の畑の冊作りを手伝ってもらう。
旅人、虫が嫌いだというので、それではとヤゴを捕まえ、ヤゴのエサをとる時の口や、その時暴れるエサを尖ったシッポの棘を開きモリのようにして刺すことなど、生きた本物見せながら詳しく教え脅かす、ハハハ‥しかめっ面して聞いてた。
一般的な虫は、卵・幼虫・サナギ・成虫となる完全変態であるが、人間の場合、完全変態というのはまったくまともでない化け物だろうね。
不完全変態というものもあり、珍しいのは幼虫なのに生殖能力があり成虫になっても生殖できるという変わり者もいる‥けど、これは変態不完全変態?
旅人も怯え帰ってしまったので、さて仕事じゃ。
なぜかちんちんばかり作ってしまった。
江戸時代、日本では俗の春画が包装紙かなんかで外国に流れ、歌磨呂ちんちんは世界を震撼させた美であった。


3月28日 (日)  [831] ニ福人

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立派な晴れだ〜
早く起きて、朝から成虫になろうとうろうろしている虫君と一緒に昨日磨いた猫型コンパネに絵の具がのりやすいように下塗り剤シーラーを塗る。
これはアトリエ改造で知った技術だ。
今までは、アーティストなどといってはいるが、絵画専門の狭い技術しか使いこなせない、人間としては半端者。
大工仕事を見てて、大工技術や道具・材料が役立つことを知り、幅の広い人間アーティストになった感じです。
陽の下で、楽しく大小さまざま40点以上もある猫型にシーラーを塗る。
それが終わり、次は北側にあの旨いヤーコンを植えようと、陽のあたる所に畑を移動広げるために、歩道になっていた枕木を移動し新たな枕木歩道を作る。
これには虫君もTシャツ一枚になり汗をかき、流汗悟道のヒントを得たようだ。
午後から元ウツの旅人がデブイ立派な福耳恵比須Jrを連れてやってきた。
旅人もデブイので、庭にいきなり現れた時は、七福神の二神が仲間からはぐれ迷子になり人間浮浪者になり、それでもニコニコしながら楽しく福ばらまきにやってきたのかと思い、思わず嬉しくなり写真をとってしまった。
シーマサもよんでコーヒーで一足早い花見となって、にぎわった。
この天候で桜もぽこぽこ咲き始め、笑いはもう満開。
ところで二福人、ワシの作品『まことの福祉』の匂いに誘われやって来たのだが、さて、笑い過ぎてパーになってしまい、どうなることやら。
マ、理屈より、大自然のハッピーで強烈で新鮮な笑いに包まれたエネルギーを体感することのほうが大事‥それが福の源、そこから知らない内になんでも生まれるのでは?


3月27日 (土)  [830] 成虫

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晴れぇ〜てはいるが、水鉢に氷がはっている。
しかし、だんだん暖かくなって春の陽気です。
ビニールハウスの屋根もビニールも全部めくりOPEN。
メダカも騒ぎ始めています。
家の中の金魚鉢で飼っていた4匹の赤ヒレを池に放す。
今まで小さい水鉢が世界だったので、こ、こんなに世界は広いんだ!と驚き、4匹固まって金魚鉢の大きさ以上には広がらないでいる。
いつになったら、バラバラになって池中を泳ぐのだろうと変化を期待して眺めていたが、一向にそうはならず、しょうがないから諦める。
池には最初赤ヒレを3匹飼っていたが、冬の間に一匹になってしまった。
それがどっかにいるはずなのだが、見当たらない。
赤ヒレにしろヒメダカにしろ、強いといわれてるものがいなくなっている。
人間が観察している水槽などの実験では強いのだろうが、現実の自然状態では、やっぱ、一番ではないものが大自然にフィットし自然に選ばれるのかもしれない。
白を知りつつ黒にとどまる、と云う言葉はこのことを表しているのだろう‥ワシの大好きな言葉である。
昼ゴロ、ピンポ〜ン、といきなり虫男がやってきた。
床暖やビニールハウスに感動してる。
なんか、春先になって羽化する前なのか身体の具合が悪いらしい。
36歳、この年令は羽化の準備でサナギになる頃、身体中の細胞が固まってしまう。
頭はいつものように一番目の欲に向かっていきたいが、身体が固まっているので不安な気持ちでいっぱいになり、ますます具合が悪くなる。
こんな時は、頭の欲を喜ばすことではなく、肉体の細胞1つ1つが喜ぶ方向の事をして、成虫(無私に成る)をめざそう。
まあ、それは汗かくような適度な運動ですかね、もしくは爽やかな労働なんかもいいね。
よし、それではと、昨日ジグゾーで切り抜いた猫型全部をヤスリで磨いてもらう。
2〜3日はかかると思っていたものが、夕方暗くなるまでやり、終わってしまった。
これは嬉しい、夜はビニールハウスでディナーとなりました。


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