2月6日 (金)  [784] 陰陽

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はれ、寒い。
今朝は昨日程の結露は出てないが、やはり北側の窓は凍って開かない。
テラコッタ貼り2日目。
今日もセメントについて左官屋さんに教わる。
このアトリエの床、モルタルを5cm程の厚みに流してからテラコッタを貼っているわけだが、この方法では平らに貼るのがやや面倒。
左官+タイル貼りが出来る職人であれば、モルタルではなくバサというものを使う。
バサとは少なめのセメントに砂を混ぜ少なめの水で錬った、ほとんど砂のようなもの‥バサバサしてるからバサというんだろうね、たぶん。
それだと、砂遊びのようなものでモルタルのように泥ペちゃでないから平らにすることが簡単。
そのバサの上にモルタルを薄く流してから今日にようにテラコッタを貼る。
水をあまり使わないから結露も少ない、強度はやや落ちるが、よく玄関などを作る時にやってるものだからこのような床などでは大丈夫、経済的でもある。
そういや、玄関先ってきれいに平らになっている‥しかし、床暖にとってはどうなんだろうね?
昼、おおよそ敷きつめられたテラコッタの床を見てて、ふと、あらっ!ドアが、テラコッタにぶつかって開かない。
なる程ネ、モルタルでやったということ、その後のタイル貼りまで気があまり回ってなかったということなどが重なり、このようなことになってしまったわけだ。
ドアを外し、ドア底をグラインダーで削り、テラコッタもノリを薄くしてOK。
あと、もう一点、床下収納のフタが邪魔で縦に貼るテラコッタが貼れない。
これは大工もしなければならないので、後々自分でやることに。
完成に近づくにつれ、途中途中思いつきでやったことのしわ寄せが出てきてますね。
ニューヨークでの展覧会の時のキャンバス張りを思い出してしまった。
向こうには木枠なしで絵をロールにして運び、ギャラリーで向こうの木枠で張ってもらうことにしたのだが、日本の木枠と違い木が安っぽく反りやすい。
どうするのかと見てたら、キャンバスの裏に水かけたり、ネジで反りを戻したりと、アイデア出すのは面白いが、かなり乱暴でどんどん余計な作業が増えてゆく。
日本のように基本である木枠がしっかりしてればそんな手間もいらない。
お国柄かね?ノコギリなんか日本は引いて伐るのにアメリカは押して伐る‥不思議、なにもかも隅々まで陰陽だね。