2月18日 (水) [794] 無限
まったくいい天気ダー 腕と指の筋肉が痛む。 大工仕事より油土いじりの方が結構体力使うみたい。 今まで家の中でやっていたこの仕事をビニールハウスの中とはいえ外でやっているから、気分も開放的になり、思いっきり大胆に腕振り廻しているからだろうね。 庭にはもうロウ梅も梅も咲き福寿草が大きなつぼみを土から出しメダカも泳ぎ始めています。 こんな風景の中で、こうやって仕事していると、木や虫や鳥、気候や季節、空や宇宙の事をしみじみと思うようになる。 以前、部屋の中でばっかり絵を描いたりしてた時には、外国とか世界とか未来の名声などが、精一杯の遠距離で、それ以上の時間空間をこんなにしみじみと考えることはなかった‥宇宙を考えたこともあったが、単なる知識欲にすぎなかった。 世界とか未来とかへの名声というのは、所詮、他人と比べたねたみや僻み、優劣というドングリの背比べから出てきたもの。 子供の頃の教育、大人になってからの情報もすべてそのことばっかり、みんな嫌にならないかね? 世の中そういうもんだと解ったようなこといって、諦め、与えられた作られたたかが知れた快楽を守ろうと必死。 長い間、こんな観念の中で暮らしてたものだから、それ以上の何かにはなかなか気付かなくなってしまった‥マンネリとは恐ろしい。 幸せというのがドングリの背比べの結果であるなら、劣であるなら優に憧れ僻み、優であるなら劣からうらやまれ妬まれ孤独に陥る。 そんなのどっち転んでも幸せであるはずがない。 さて粘土いじりしようと思ったが、ダメだ〜 陽に浴びながら汗かきやった油土いじりの力仕事が祟ったみたい。 呼吸するのも生あくびなのか?ため息なのか?解らんぐらい‥どっと、疲れてしまった、ちょっとやり過ぎたみたい。
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2月17日 (火) [793] 知らない道
はれ〜 夜中ひどい頭痛がしてたまんなかった。 葛根湯を飲んだので、朝になってあのひどさは治まったがまだ少々いた重い。 しかし、頭が痛いわりには、けっこう明るい楽しい夢を見た。 反対の事を夢見させバランスを取り痛みを和らげさせる脳内麻薬かなんか出るのだろうか? 朝風呂入ってややスッキリし、シャツ一枚に麦わら帽子を被りビニールハウスのテント屋根をオープンにし、日の下で油土いじり。 朝の庭仕事無しだから、時間もエネルギーも余裕。 作品がなんとなく形になりそれらしくなってくると楽しくなり頭痛の事も忘れる。。 油土いじりかなり体力使うが、夢と同じで脳内麻薬でも出るのだろう。 今日は頭痛にもかかわらず順調に運んだ。 この調子で午後から粘土いじりに入る。 去年泣き猫や天才猫を作り、あの時は大変面白かったので、もしやその先にもっと何かあるのでは?とまずは泣き猫天才猫を作るための資料を探し眺め、ひとつ天才猫をいじってみる。 いじっていたら、なんと!資料の片隅に新たなヒントがあった。 普通なら気にしないものだが、イメージは一気に広がった。 毎年毎年何を作るかのアイデアもないのに、気持ちが個展に向かうと、不思議なことにヒョンとやる気になるようなイメージとぶつかる。 こういう時はかなり嬉しい。 なんか、自分には自分だけの自分の知らない道が前方ずーっと先まであり、この道をのんびり歩いているのだろう。 だから、かえって考え過ぎや焦り過ぎや意地はったりすると地団駄踏むようになって進まず、せっかくの未来の道を閉ざしてしまう。 『道可道、非常道』という老子の言葉がある。 語れる道は道ではないという意味であるが、つまり知識では本当の道など見えてこないって事ですね。
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2月16日 (月) [792] 棘
いい天気です。 キューイフルーツを根こそぎ掘り起こす。 キューイは棚仕立てにしていっぱい実を付けさせ、朝のジュースにしようと思っていたが、もいだあと追熟ということをしなければならないし、保存があまり利かないので、いっぱいあっても食いきれない。 ということで、キューイに占領されていたところにはトマトを植えることにしたのだ。 キューイはマタマビ科なので、猫共が集まってきた。 枝はそうでもないが、根っこの細根がいいみたい、ゴロンゴロンしながらかじっている。 昨日裏から持ってきておいた腐ったテーブルを分解する。 釘を全部抜き、あいかわらず使える木はとっておき残りは燃やす。 抜いた曲った釘はカナヅチで叩いて伸ばしとって置く。 最初、錆つき先のつぶれた釘など捨てるつもりだったが、ふと、子供の頃、親父が釘を伸ばし箱いっぱいにとってあるのを見たことがあり、手伝ったことなどもあり、残すことに‥それに、また外用テーブルなど作る時に使えるし。 ところで、大工さんが口に釘を入れ打つのは、唾が付いた釘は錆びて抜けにくくなり丈夫に木と木を繋ぐんだって。 さっきのテーブル解体で、又今度は親指の爪と肉の間がやられたみたい。 しかしこの間の小指の痛みと違うので、夜、虫眼鏡で見たら肉が裂けているわけではなくとげが刺さっている感じ。 針やピンセットを使っていじくり廻すが、普通の皮膚みたいにはいかない。 それにしても、虫眼鏡で見なければ分からんような小さいとげで、なにもかもつまらなくなり仕事だって調子が悪くなるとは‥情けないもんだ。 結局長い間、とげと格闘したが取れた気配はなく、諦める。 このまま、このとげはどうなるのだろう?、皮膚が外へ押し出してくれるのか、それとも、中で皮膚と一体化し、いつか古い皮膚となって垢にでもなるのだろうか?
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2月15日 (日) [791] 寛ぎタイム
春の陽気。 すごい風が吹いています。 ビニールハウスのビニールも屋根のテントもバホバホ‥大丈夫かいな? 庭の門に藤棚を作るつもりなので、門の脇の竹を3本きり広がっている根っこを掘り起こす。 裏の畑用のテーブルが腐っているので、周りの畑道具を片付けテーブルを庭に運ぶ。 ついでに、納屋の中も片付ける。 なんとも、モノが多い、材木がけっこうある。 勿体無いいつか使うかも知れないと、とって置いて今まで使ったのはほんの少し。 何か作る時には、ちょうどいいのがなく新しい材木を買ってしまい、また木っ端が増える。 それと作品の石膏型、これもいつかまた同じようなの作りたくなるかもしれないと、捨てないでいるから増えてきてる‥ マ、朝仕事はこれくらいにして、あったかいビニールハウスの中でシャツ一枚になり油土で原型制作。 空はきれいな青、雲は真っ白、時々突風が吹くが白い雲は動かない、なんか、妙なすごい天候だな〜。 と、気を抜いたら、この間の小指の爪と肉の間がまた裂けてしまった。 ダメだ!痛いしこの陽気でやってられない、外に置いてある小さいテーブルとデッキチェアをアトリエに運んでテーブルに赤ヒレを入れた金魚鉢を置きイエローオーカーのパラソルを広げコーヒータイム。 アトリエの中で寛ぐなんて久しぶり、どの角度が落ち着く風景か探す。 やはり、木の色と葉の緑が見えるとこが落ち着く。 インド音楽聞きながら、北の窓から見える山々が夕陽を浴びて赤みを帯びるまで、どっぷりぼーっとする。
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2月14日 (土) [790] 調
晴れ〜春一番ですかね?生暖かい風が吹いてます。 ビニールハウスの中の電球や庭の地面や上にある照明は、家の外壁に付いているコンセントに工事用のドラムのコードをさしデッキの上までドラムをのばし庭用コンセントにしプラグを差し込んで、つけている。 雨降りの時は、ドラムコードにバケツを被せ風で飛ばないように石を重しにしている。 そんなんではよくないと、前に買っておいたコード20mを外壁のコンセントボックスを外し中につなぐ。 こういうのって、ブレーカー落としていても、なんかビリリとくるんではないかとちーと不安である。 コードに直射日光が当たらないように前にデッキの上によしずを置くための柱に使っていた鉄パイプの中にコードを通す。 残りのコードはデッキの床下にもぐり大引きに這わしてゆく。 ワンタがデッキの下に入ってしばらく出てこないことがあったが、ん〜なるほど、全身土で汚れてしまうとここもなんとなく居心地よくなる。 やっと、コードを這わせパーゴラの柱に屋外用コンセントを二つ付けコードをつなぐ。 ブレーカーを元に戻し庭の電球をつけてみる。 バッチシ、この間電気屋さんのやり方見てて電気の大雑把な仕組みがわかったので、役に立ったわ。 さて、粘土いじりじゃ。 この新アトリエの風景にも慣れ、粘土いじりもだんだんといつものスピードいつもの調子に戻りつつあります。 やっぱ、3週間も粘土いじりやってなかったことは、調子を狂わしてたんですね。 今日の作品は『気楽調』というタイトルにした。 この間「平安朝猫」というのを作った時、これはいける形、うき猫みたいにリズミカルに踊っているので、「朝」ではなく「調」ではどうだろうと、調子にのって調尽くしの招き猫展でもしようか‥
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