もりわじん絵日記 2006. 1
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1月16日 (月)  [1460] いまこのとき

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 cloudy
食あたりで寝込んでいたしわ寄せが来たのか、ヌシらは夜中よく眠れないと何度も寝返るものだからオイラまで寝不足気みだこすみだ。この陽気のせいもあるだろう。この間まで真冬でブルブル寒かったのに、ここ2、3日春のように暖かい。ヌシらは昨日久しぶりに湖にテーブルやらイスやら持って昼飯食いに出かけた。出かける時に電子辞書を持ってゆくかどうか悩んでいた。「電子辞書やノートパソコンとかまだまだだな」「すごい楽で簡単だって喜んでたじゃない」「これ持ち歩くの不安なんだな。落としたら壊れやすいだろう。普通の辞書やノートは紙だから落とそうが何しようがそう簡単に壊れやしない。これらも早く紙みたいになればイイのに」「紙みたいにペランペランなったら、今度は折れたら困るとかいって悩むんじゃない。構っちゃられん。ほら早く行くわよ。陽が沈むわ」「ポケットに入れたら落としそうだし、カバンに入れていつものようにカバンをドンと下に置けないし、車の中もどこに置いてよいやら、外に置いても置き場所に気を使うし、どこかに置いて辞書の上に座らないとも限らないし、あ〜〜〜〜‥」など、くだくだ言いながら結局湖に持っていった。で、夕方帰ってきて結局一回も辞書使わなかったみたいで「こんなもん持ち歩くもんじゃない。風景を見ていた方がいい」だって。今頃。そりゃそうだ、辞書なんていつでも見れるが、このときのこの風景は2度とない。悩んだ時は猫を見習え!猫などはいつだって何も持たないから、いつだって空いっぱいの美しい風景を持っているんだ。どうだ!


1月15日 (日)  [1459] 名前はまだない

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夏目漱石の猫、御先祖猫様には名前がない。それに比べりゃ、オイラはずいぶん待遇がいい。しかし、御先祖様は名前などないから名前や肩書きなどに捕われないところから人間界を見ている。人間は、名前や肩書きにこだわるからね。その延長に名声というのがある。名前を知らせたい、残したい、覚えてもらいたい。なんにでも名前をつけることで安心してしまう。疑似安心だということに気付かない。犯罪事件でも犯人の名前がわかれば、それであとは興味が失せる。病気でも病名がわかれば安心してしまう。だからどんなものにも病名をつける。名前をつけるとそれが原因のように思う。なんとか菌というものだとかなると、いかにもその菌が悪いのだ、と思う。何かのせいにすることで安心する。実際、その人の素行や生活が腐っている為なのに。新発見のものやアート作品でも名前をつければもう安心、興味がなくなる。名前は文字である。文字にして本やコンピューターにコンパクトにまとめて押し込んで安心する。実物より名前を重んじるようになる。そんな人間に一喝いれたかったのが、身を持って名無しの御先祖様だろう。偉い御先祖様じゃ。もちろん無名のままこの世を去っていった。本当に立派な猫だ。オイラはヌシに『居心地』と言う名前を頂いた。居心地だから居心地良いという感覚のところから世間を見ようと思う。しかし、実際名前などどうでもいい。名前などにこだわらないのが居心地いいからね。呼ばれても白痴のように知らんぷりで静かにしてる。別にこれといって急用なことなどないからね。ヌシも名前は特にどうでもいい人だから、オイラにとって大変よかったさ。



1月14日 (土)  [1458] 名前

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 rain  
久しぶりの雨で、外に出るのはおっくうだ。やっぱ、雨の日は寝るに限る。
「どうもおかしいな?」とヌシは食事の仕度に精出しながら不思議がっている。「何が?」熱出してベットに伏せているSSが儚げな声を出す。「これ風邪でないな。フルフルでもないな。頭痛に吐き気下痢だけど、喉も痛くないし咳も出ない、熱もない」「あたしはピーでないけど熱あるよ」「これって、この間風呂行った時ついでに寄ったマーケットで試食したカキ、あれにあたったんじゃない?」「あたしは腹おかしいけど下痢じゃないよ」「儂が食あたりで、幸子は湯あたりだな」食意地はってるからね。ところで誰だよ、幸子って?SSの名前じゃないし。ヌシは浮気した時の為や将来ボケ老人になって人の名前を忘れた時の為に、いつでも出鱈目に名前を言うことにしている。また街で知り合いにあった時、やあ久しぶりと声をかけられ相手の名前を忘れているのは失礼だから、最初から名前は覚えない、ってのもある。ということで、名前はかなりいい加減で出鱈目もいいとこだ。ヌシの親を呼ぶのを聞いたことがあるが、親父、父親、パパ、父上、旦那などなど名前以外だって様々だ。オイラの名前も居心地だったりイゴコッチだったりイゴだったり。モミジというばあちゃん猫なんか、モミジだったのが、長くなってモミジモミズ、次にモミジモミズノミズとドンドン増えている。短くもなる。とにかく名前はいい加減だ。で、このように将来まで見通したつもりでいるのだが、他人にはその策略とは裏腹に若い時から浮気者、歩く生殖器、ボケ老人、ハゲボケなどと言われている。本当は一般より頭が足りないというのを皆に悟られているのであろう。プチ白痴だな‥


1月13日 (金)  [1457] 頭痛

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 fine
「この間、ポチ君が鳥捕まえてきて風呂場でバリバリむしゃむしゃ食ったのを後片付けした時、なんとなく鳥触ったような。やっぱこの頭痛は鳥インフルフルフルフレンザかな?それに儂トリ年だし‥」と、わけわからん論で安心できそうもない筈なのに「まあいいや」ともう諦めている。「そういや、あたしも頭が痛いわ。肩も凝ってるし」「儂ら二人して罹ってしまったかな?猫がいるから鳥が近いもんな」またまたよくわからん解釈だ。「額を切って悪い血を出してもらうってのはどう?」とSS。「どこかの族の写真にあったな、それ。わからんでもないな。ほんとにここ切って血出したら楽になりそうだな」「チョットだけ出しても意味ないんじゃない、あれって。悪い血全部出さなきゃ」「儂、なくなっちゃうじゃん、ガハハハ‥」アホ夫婦や。「死んじゃったら誰犯人にしようか?」なんで犯人なの?「犯人がいた方が事件っぽいからね」おぉぉ!オイラの質問に答えた。猫の言葉がわかるのかいな?「しかし、子供ってのは勧善懲悪劇が好きだね」やっぱ全然通じてない。それに話しが跳んでる。「さっきも風呂屋でアニメのビデオちらっと見たけど、正義の為に戦うんだ戦うんだとけしかけるような内容だった。戦いは駄目よ、などという不細工な女の意見は聞かない。きれいなヒロインはヒローに戦うことをけしかける。ブスと美人どっちがいいの?それに正義をかかげる為にわざわざ犯人や敵を作ってる。子供はその画面がまるで現実のごとく食らいついていたよ。自分も正義の味方になったような気分になるんだろうな。きれいなヒロインに愛を囁かれるし、あれじゃァ、僕も大きくなったら戦う。戦争にいって悪いやつやっつける。きれいなネエちゃん欲しさにさ。目的が摺り替えられてるような‥。たまに戦わないドラマもあるが、今度は生き物は皆友達、大切、ライオンは草食って生きようみたいな。それで思い出したが、昔、こんなのあったな。オオカミに恋したウサギ。だってオオカミさんたら食べたいほど好きだっていうんだもの。でウサギ食われちゃう。猫に恋した鳥。好きだという猫の元へ。猫喜んで鳥に爪を立てて踊る。ア〜痛い痛い、猫さん喜んでくれてるのね。ア〜頭に爪が‥痛い。鳥インフルフルフルフレンザ‥」なんか違うんじゃない?


1月12日 (木)  [1456] 鳥フンフル

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ヌシ、背中が痛いと風呂入って帰って来たのはいいが、さっぱりするどころか頭痛がすると。「眉の奥が痛い。眉がないから痛いのだろうか?気持ち悪い。吐き気がする」などと全然スッキリしていない。たまに根詰めて仕事するとこれだから軟弱きわまりない。「風邪でもひいたんじゃないの?」とSS。「しかし、風邪にしてはいつもと違う。普段なら喉がやられて熱が出て咳痰となる。喉に気を付け過ぎて、風邪の方も喉から入ってゆくことができず、姿勢が悪いのでいつもいたむ背中の弱点から入ってゆくことにしたのだろうか?まいったな。ここまで頭が痛くなったことなどないな。頭痛持ちってこんなに辛いのか?横になるわ」と、二日間何もできずア〜ア〜言ってる。お茶飲んでたSSが「さっき親から電話があって鳥インフルエンザの予防接種したんだって」「えっ!なに、鳥インフルフルフルフレンザの予防接種なんて事しなくちゃならんの?そんなド田舎でも当り前のようにやってんの?なんか鳥インフルフルフルフレンザなんてのはどっか遠くの話しかと思っていたわ」などとちゃんと喋れない。「えぇ!もしかして、儂のこの身に覚えのない頭痛に吐き気、鳥インフルフルフルフレンザ?」さっきと同じ名前を何度も言うところを見るとそのような名前と思っているのか?「鳥インフルエンザでしょ」とSSが諭すが「なぜかそう言ったつもりではいるんだが、途中からどこで終わっていいかわからなくなるのだ。頭痛のせいかな?あっ!‥」
何かを思い出したみたい。どうせ碌なことじゃないだろうから寝てな。


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