1月31日 (火)  [1475] 安寧

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 rain  
てなわけで、アニニョンとの恋を育んでいたけど、アニニョンのあまりのすごさに少々自分を省みてしまった。なによりすばらしくすばしっこくかっこよく男らしいのが自分と思っていたんだが、そうでもなかったわ、ガハハハハ‥。この恋で初めて自分がドンで、本当は活発ではないことを知り、どちらかというと空想家というかもの静かに考える哲学する猫なのさ。人の心が読める、かなり深いところまで、で、こんなこと語って伝えているわけかも。わじん選手も似たようなタイプで、運動もせず籠っているんだが、己の脆弱心身の事が精一杯で他人や世界を読めるような悟ったたまではない。ただの偏屈サルコンペジジィだ。ん〜ま、そんなもんだ。
ところで、オイラとアニニョンの仲は主導権はアニニョンだが、いつもアニニョンのすごさに感動しながら仲良く走り回っていたさ。一緒にだっこして寝てたし。
それから次の年の春、オイラも大人になったものだから、アニニョンにアタックするんだが、アニニョンは相手にしてくれない。これにはほんとまいった。同い年なのになんか子供扱いなんだわ。まあ、わからんでもないけどね。アニニョンは彼女目当てにやってくる他所の猫共と大人の付き合いしてる。だから日に日に女っぽくなる。オイラの手には届かない存在になってゆく感じ。どう見たってアニニョンは自由奔放、アニニョン中心に猫世界は回っている。いつも喧嘩吹っかけてくるゴマ吉も遠くからやってくるアメブチもでかくて小石を蹴散らして勇壮に歩くサバも不細工なウスブチもみんなアニニョンにメロメロだもん。嫉妬らしきものも多少あるけど、それよりもアニニョンが輝くのを見ていて嬉しかったね。他のオスとの付き合いに疲れて帰ってきた時はオイラの隣に座るんだよ。オイラが優しく舐めてあげるとゴロゴロして嬉しそうに寝ちゃうんだ。可愛かったなぁ、アニニョン。ア〜思い出すなぁ、あの頃‥