1月28日 (土)  [1472] 企み

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 very fine
そんなポチ君、オイラを偶然にも育ててしまったものだから、わじん選手らの評価が高くなって一気に嫌われもの返上してしまった。人間とはおかしなものだ。あれほど嫌っていたのにころっと変わる。ポチ君もわじん選手がそれまでとは打って変わって優しいのでポカ〜ンとしてますますホケた顔になってしまった。企み屋のポチ君としては企んでもいないのにこうなったものだからわけがわからん。企んでこうなったものなら2度3度と企み、うまいこと人間にへつらう。「お〜ポチ君、君はなんて賢く可愛く優しく愛情深く無垢で純」なんて褒められ、いつも人間の近くのふかふか特等シルク羽毛布団の上で極上の夢を見る権利を手に入れる。自分の企画に自惚れ他の猫の前で「頭よ、ようは頭」と威張ることができたんだけど。しかし、そうではなかった。天網恢々疎にして漏らさず。企みなどは賢しらな知識という不純物質を含む。ゆえにそう単純に好かれ者などになるわけがない。まあ、企むものは狭い社会においては賢いだろうが、大自然の営みから見たらそれほど賢くないってことですかね。人間社会の事件も小賢しい企みがバレてチャンチャンてな感じだし。企まないがゆえに知を超えた美が表出するわけですね。美ですよ、美。汚れのない澄みきった水、美。上善若水。とりあえず、ポチ君は晴天の霹靂、嫌われものではなくなりこの屋敷に必要な猫になった。よかったよかった。オイラのおかげじゃん!おかげでオイラはホモ。かといって完全なるホモではない。のちに美しき妖艶なアニニョンが来てメスに目覚めるわけですな。