1月11日 (水)  [1455] 御先祖様

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 fine
ヌシは個展のテーマも久しぶりにすごいのが決まったらしく張り切っている。この間お年始に来たポンポコピーの失恋問題が、芽吹いていたテーマに火をつけた。それプラス捻れ頭君と語って、ますますテーマは飛躍したみたい。で、昨日は粘土いじってて現場からまたまた大きく飛躍。張り切り過ぎて今日は朝から背中が痛いと風呂に出かけた。
ヌシのいない間にテーブルの上にあった本をめくってみる。ほほう、これが夏目漱石の『我が輩は猫である』という本か。辺りに人の気配がないか眺め、読んでみる。猫が字など読めるとなると化け猫と思われるからね。騒がれて静かな生活がごちゃごちゃにされてはかなわない。それでなくとも、近所のジジィは猫嫌いだからね。生活なんてのはなんもない静かな時間が長いに越したことはない。波風立たぬが良い良い。たまに庭走り回ったりじゃれたりで十分さ。とかいって、こんなこと喋っていること自体が猫であるまじき行い。字が読めてもそれほど驚くことでもないか。どれ、お茶とサカナ用意して、と‥
ほぉ〜、ほぼ100年前のもの。夏目漱石んとこの猫って、あらっ?もしかして?東京は千駄木辺りに住んでたみたいだな。アララ、オイラ谷中生まれだし。もしかしてオイラのひひひひひひひ‥じいさん、御先祖さんじゃないの?こんな具合にしゃべれる猫など滅多にいるわけないし。こりゃ、ちゃんと血をひいているな。ふ〜ん、これはかなりすごいこと発見してしまったのではなかろうか?夏目漱石は人間だから子孫も分かりやすい。しかし、猫などはおよそ子孫など検討つかない。どこのノラの子かなど分かったものでない。やってそのままだからね。御先祖様も千駄木・谷中・根津方面は思う存分に種を撒いたことと思う。おおおぉ〜、すごいすごい。ヌシの新テーマなんかよりすごいぞ。御先祖様か〜、どんなお方だったのだろう?こんなに広く知られた方が先祖だったとは、ア〜嬉しい。まあ、これもなんかの縁。読んでみるか。