1月8日 (日)  [1452] 分裂

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「ア〜うざうざうざうざ、用もないのになんでこんなにメールが来るんだ。迷惑メールも甚だしい。近しき中にも礼儀ありだろが。ワシャうざいの好かんぞえ‥」ヌシがワイン飲みながらホザいている。「別にかわいいもんじゃない。嬉しくって喋りたくって子供みたいでいいんじゃないの?」SSが答える。「子供だからって土足で家に上がられた日にゃ、あーた」「もっと寛大に構えてればいいじゃない。何も悪気があってじゃないんだから。小さいことにいちいち気にして。気にしなきゃイイじゃない」おっ!暗にヌシは小心者で器が小さい、ってこと言っちゃった。「何言ってんだ。こちとら芸術やってんだ。気の流れが一番大切じゃ。流れが悪いとまともな作品ができない。けっこう緻密な作業なのだ。神業なのじゃ。流れがいいといい作品ができる。その作品を遠くの人が見て、そこで気の流れの良さが伝わる。その人の中にも気の流れの良さや居心地の良さが伝わり、そのような方向の美が身につくものだ。うまい具合に広がってくれれば居心地の悪い戦争なんかに手を染めることもない。金や名声や我欲で生きてると戦争も一つの手段になってしまう。大多数の人間がそれを目標に生きている。知らず知らずのうちに間接的に戦争に参加している。烏合の衆だ。皆が皆そんな方向に行ってしまえば地球人の集団自殺になる。そんな哀れな無知な行いを止めねばならぬ。そんなこと関係ないとは言ってても関係してる。肉は食ってっても動物は殺してないと言うようなものだ。だから気の流れが悪い。気の流れが悪いというのは、頭の中が分裂しているということだ。気の流れを良くしたいのに気の流れの悪い行いをしている。完全に分裂だ。個人の脳が分裂するからその個人の集まりの地球だって分裂している。分裂してると見識が狭くなる。空間が把握出来ない。つまり精神にせこい、臆病、情けない、つまらん、嫌われものなどの分子が植えつく。言葉を超えたところにある広い広い空間を見ないで死ぬのはアホや。かといって、たとえ世界中を旅しようと、宇宙空間に出かけようと、大金持ちになって自由気侭に暮らそうと、分裂達観したこの空間に優る広大さと自由はこの世にない。その空間を皆に見せようとするのが真の芸術家の魂じゃ。その辺りの金亡者の利己的芸術屋と違うわい。どうだ、まいったか!」ただの酔っ払いの絡みや。んな妄想ホザいていること自体が気の流れが悪い。ヌシの頭の方が分裂だね。ところで、オイラの名前がイイ意味で何度も出たんだから、のんびり静かなオイラを見習った方がいいんでないかい?ポコポコとオイラの頭叩かんでさ。ネェネェ、ポチ君、どう思う?