1月18日 (水)  [1462] 封建的

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「作家になることに決めました」とスガル君。正月からオイラがこの日記書いているのを読んでいるというのに「新しい猫がきたんですか?」だって。オイラだよ!オイラ、猫のイゴ、イゴコッチ、居心地、ここに住んで2年半になる白黒のかわいいオス猫だよ〜。頭が居心地悪いからオイラの名前を忘れているんだろうな。だな。
「いろいろ紹介して頂き大変感謝しているのでございます。御紹介の正月イベントの会場で売り場に立たせて頂いたわけですが、最初の頃は今までにない売り上げを作ろうと精を出していました。ところが、どうも気になるのです‥」あいも変わらず本題に入るまでに言葉が長い。さっさと喋らんか。「従業員の女の子が三人おしゃべりばかりしていて働かず、大きな声を出していらっしゃいませを言わない。我慢ならず、上司の方から注意してもらいました」ほう、上にちくったわけだな。「上からものを言ったらなお通じないぞ」とヌシ。オイラだって上からごちゃごちゃ言われたくはないわ。犬であるまいし。「それでも働きが悪い」そりゃそうだ、上、上、スガル君、あんた封建的・専制的だね。「気になってしょうがない」「他人が何で気になるの?自分の仕事こなせばいいじゃない」とヌシ、呆れ返る。オイラはポチ君が何しようと、マッピョが楽しく遊ぼうと、ヌシらが内緒で美味しいもの食っていようと気になんない。そんな気にする暇などない。暇そうに見えるけど猫だって自分のやることでいっぱいなのだ。「自分はこのデパートをしょって立って売り上げをあげようとしているのに、一丸となって上昇しようとしない」一丸?皆自分と同じ考えじゃないといけないわけだ。それって楽しいのかい?幸せなのかい?オイラ達猫は生まれてこのかた一丸となったことなどないのに充分幸せだよ。一丸となってどこかと戦うのかい?軍隊じゃあるまいし。「とうとう自分から、声を出して下さいと言ったら、風邪で声が出せないなどと言う。何か言えば逆らわれる。僕は社会に向いてないと知りました。だからもう作家しかないと」「それにしてもこらえしょうがない。 誇りと責任感も努力もない。勤めがダメだから作家かよ。あ〜あ」作家ってのはヌシの職業だ。なら目的はオイラ達猫みたいなものだ。猫ならその古臭い愛のない封建的思考は必要ないぞ。まずはそれを捨てるほうが先なような気がするんだけど‥、ステル君。