もりわじん絵日記 2007. 2
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2月8日 (木)  [1846] 吉日24 

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 FINE
約2ケ月ぶりに断食をする。身体が軽くなるが活発ではない。庭に出て陽射しと影のコントラストを見てると自然に身体は停止し、一点を見つめたままこの爽やかな春の風景に溶け込む。とてつもなく心地よい。このまま死ねるという思いと生きねばという思いが出てくる。肝心なのは「生も死も双方とも辛くない」感じを持てるということだ。これは楽も苦も超えている感覚だ。論外の楽しみのヒントだろう。ハングリー精神というものもこれだろうね。断食の良さは普段は絶対わからない、思う事もできない、想像もできない、記憶すら残らない。論外だから思考が届かないのだ。だから誰も断食を敢えてしようとは思わない。しかし、大切だ。食うという方向でしか物事を見ないという事は世界の半分しか見えてないという事だ。世界では飽食と飢餓が存在してる。ハングリー精神とは飽食でも飢餓でもない。ちょうど中道を行く。


2月7日 (水)  [1845] 吉日23

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 FINE
大きな楽しみとか自由広大無辺というのは、去年絵日記で考察していた『言葉で本当の事は言えない』考の中に出てくる。大きな楽しみとはただの楽しみではない。普通の楽しみは快楽みたいなもので苦しみが伴う。「楽ありゃ苦あり」などと言うように楽だけがある事はない。しかしここでの楽しみはその二元論を超えている。つまり論外の楽しみ。言葉で括れない楽しみです。頭では理解できないものだ。それから自由広大無辺というのは、身勝手好き勝手な事をするような自由ではない。身勝手好き勝手は迷惑を受ける側がいるから自由といっても狭い世界だ。広大ではないわけだ。ただのわがままでいらついている感じが含まれている。井の中の蛙のようなもので西遊記の孫悟空がいくら自由とはいっても結局お釈迦様の手の内だった、みたいなもの。ここでいう自由広大無辺は、空間的にも時間的にも何ものにも縛られず捕われずとことん際限なく自由、宇宙と一体化、心理的にいえば無心。もう何も求める必要も願望もない状態だろう。わがままではなくあるがままだろうね。


2月6日 (火)  [1844] 吉日22

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  FINE
慢心・卑下と分裂するのでは世界に出ようが出まいがどこにいても住み難い。個人の内面も外の世界も争いが絶えない。これではバラバラだ。油と水のように溶け合わない。(関係ないが、石鹸とは油から作り水と一緒になり油汚れを落とす。ならば太った人は自分の脂肪で石鹸をつくり出し水飲んで踊って油汚れを落とせばダイエットになるのでは?なんてね)。かといって世界に出ていくその欲望を抑圧する事は本意ではない。出てゆきたいとは何が目的なのだろう?大きな楽しみとか自由広大無辺ではないだろうか。では慢心から出る事の方が肝心だ。慢心から出て邁進しよう。それなら国外だろうと地球外だろうとあそこに見える山だろうと海だろうと違いはない。意識は全てを抜け出ることができる。それなら行く者も行けぬ者も全ての者が行ける。
‥何ものにも捕われず、何もかも包み込む‥


2月5日 (月)  [1843] 吉日21

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  FINE
「ひたすら浮き世の事ばかりを重んじ処世の工夫のみをしている」
こんな言葉を聞いた事があるがとてもいい。
国外の展覧会とか世界に出るとかいっても、今は宇宙に行く時代、たかが地球上、それほどたいした事ではない。木は花が咲けば種を飛ばす。なんでも過剰になれば自ずと外に出たがる。そんなものだ。人それぞれ。どこへ行くにしろ行った者は慢心し、行かぬ者は僻むまたは自分を卑下する。慢心と卑下は同じコインの裏表。たとえ未踏の地に行った勇気ある者だとしても慢心しているならば何からも出てない。慢心には劣等感がこびりついているから無心ではない。目が覚めてないという事だ。



2月4日 (日)  [1842] 吉日20

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 FINE
天才とバカ、そして説得できないもう一人の自分、それはあの世にいずれ行く自分、死ぬ運命にある自分だ。他の天才・バカを含めた大衆は全て生きている。そのまったくの対称にありながら誰の身にも起こる極めて未知なるものだ。これを納得させなければならない。死は遠くにあるものではなく目の前にある現実だ。つまり生と死。
あの世から見る、それも生きて‥とは、何ものにも捕われず(死)、何もかも包み込む(生)。このことだろう。これが究極だ。


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