2月10日 (土)  [1848] 吉日26

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 FINE
散歩する。梅の香りがする。春の陽気だから花が咲くのが早い。とても心地よい。暫く歩いていると歩いた事のない坂を発見した。ゼイゼイいいながら登ってみる。行き止まり。この辺りは山を削って住宅にしたので行き止まりが多い。下っていく途中でおばあちゃんと犬の散歩に出会った。ずいぶん年老いた犬だ。話してみたら、もう15歳で目も耳もほとんどダメなんだそうだ。それでも散歩が好きでこうやって毎日ヨタヨタと歩いているらしい。それから歩き車道に出た。道脇に死んだ猫を見つけた。赤い首輪をしていてまだ幼い。去年の秋生まれだろう。この陽気でハイになり道路に出てしまい、車に轢かれたのだろう。何年か前、うちの猫2匹も春に車に轢かれ死んでいる‥
人間以外の動物の内面に「自分は死ぬ運命にある」という自分はいないと思う。しかし彼らにも個性があるし欲や不満もある。猫などの動物をペットとして飼っていると、ほとんど必ず自分より先に死ぬ。その時に何か得体のしれない切なさが自分の内部で成長する。それは大きく分けると死を知的に観察する自分、慈愛で優しく見守る自分、感情ほとばしる自分に分けられる。これら全てを安心させねばならぬ。