2月12日 (月)  [1850] 吉日28

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  FINE
個人主義はこれを団体主義と非難する。自由ではない勝負に勝てないなどと。しかし、そう簡単にかたづけるものではない。それにこれは主義ではない。主義とは理屈であって理論だ。ところがこれは頭で作ったものではなく情緒的な心的分野なのだ。だから美辞麗句の自由や勝敗とかいう理屈の観念や主義の外にある。これは日本だけでなく西洋にだってあるけど西洋では自己を確立する事がもっとも重要だったためそれほど育たなかったのかもしれない。西洋は個性的な我を追求したわけだ。それの延長で今の競争社会や実力社会になった。つまり戦う世界だ。おかげで誰も信用できない弱肉強食で金のかかる世の中になってしまった。生きる事は厳しいから戦いも必要だが、ここでの戦いは修羅の世界だ。これも実は部分だ。子供の頃、お寺で見た地獄極楽絵図などに恐怖を感じた記憶がある。あれらの絵の中に修羅の世界を描いた絵もあった。