2月18日 (日)  [1856] 吉日34

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 RAIN,FINE LATER
悟った人の言葉というのは俗世間を超えてあっちからの言葉だからか俗人には「おや?」と思わせる言葉が多い。例えば今の実力主義や金銭至上主義に対してのいい言葉がある。今も昔も人の心は変わってないんだね。老子(実在の人物かどうかは無視して)の言葉で最高の価値ある3つの宝というのがあって、その三番目の宝が「人々の先頭に立つ事を望まない事」とある。先頭というのは世間では名声や金持ちだったりするわけで、そこに価値がある。ところが名声や金持ちはその人の価値じゃない。なぜならそれを得た人の事を人々は羨ましいとは思うが尊敬はしないだろう。名声とお金に価値があるだけで本人には興味がない。そんな人が名も金も失ったりすると、人々は内心「ざまぁみろとかやっぱりね」などと思う。成った人もそうは言わせず尊敬させるためになんとか美辞麗句や美しき思想、いかに偉いか自慢話を語る。本当は尊敬が欲しかったわけだね。ならば先頭に立つ事を望まない事だ、となる。当を得ているな。しかし諦めて自分を磨く事をしないことではない、それはただの無価値だから。