もりわじん絵日記 2004. 9
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9月7日 (火)  [972] てんやわんや

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 晴れてはいるが台風接近の為、時に雨風。
もうすぐ、HPの引っ越しだ。新しいかたちに引っ越しだ。いろいろ新しいフォーマットを説明上手なHP管理官ハコさんから試させてもらい、これがイイ、これはここが欠点とかいろいろ実験を繰り返し、ようやく、よし!これでいこうと決定した。さて、今日か明日、明後日、近々引っ越しというので、なぜか精神が慌ただしい。いったいどうやって切り替わるのだろうと興味津々。ワシは引っ越し当日、何をすればいいのだろう、といろいろ無い知識で考えたが、よく解らん‥
昨夜、夢を見た。HPの引っ越しでてんやわんやの大変な夢。忘れてしまったが、とにかく電話、ガス、電気、近所の挨拶回り諸々、あ〜しんどかった。別に家の引っ越しでもない。どこかに行くわけでもない。荷物運びに汗かくわけでもない。WEBのアドレスを持って住所変更に役場へ行くわけでもない。しかし、ワシにとっては本当に家の引っ越しをするような興奮なのだ。もう、楽しくて楽しくて、嬉しくて嬉しくて、アホみたいはしゃいでいる。ほんとにアホだ。こんな事で楽しいのだからやっぱり引き蘢り性かもしれんな。早くみんなに見せてやりたい、という気持ちでいっぱい。まるで、新作の作品が出来てこれを早く発表したくてワクワクドキドキしている感じ‥って程でもないか、、
朝は、風が強い台風が近づいているというので出来上がった猫太陽のコンパネに防水スプレーをし片付け、久しぶりに、そう春以来ではなかろうか?デッキのテント屋根とよしずを取り外す。ア〜久しぶりにデッキに陽が射した。
‥まだなの?引っ越し‥


9月6日 (月)  [971] 可哀想

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 くもりのち晴れ、暑い。
毎年恒例の来る福のたくさんの展示会が近づいている。籠っているから外に出たい思いが働く。しかし今は出られない。そうすると外へのベクトルが反作用で内に向かう。それがもっと籠りたいとなる。いつもはマンガ本などを読みたくなるのだが、最近は小説を読むなどという事を覚えたのでコーヒータイムに籠って小説を読んでいる。
この間、山本周五郎の柳橋物語なるものを読んだ。可哀想で可哀想で嗚咽号泣。こういう物語をテレビドラマにしたいと思うだろうが、そうするとつまらない。などと思ってインターネットで調べたら、あら、やっぱり2年ぐらい前にTVドラマになってた。こういう涙の感動もんは溝口健二のような映画監督が作ったら重くて重くていいだろうなぁ。3日間ぐらい泣き寝込んでしまうだろう。柳橋物語を読み終えて日が経って思うのだが、ストーリーは思い出すが、細部の詩的な言葉や感動したセリフや作家の本当に云いたい感覚などは忘れてしまうか、薄らいでしまう。それが本当に心に必要なのに‥ 
ではもう一度、同じものを読めばいいのだが、なかなかそうはしない。新しい本に手がゆく。作家というのはそれを分っていて、違う物語を書きながらやはり何度も何度も同じメッセージ観を放っているようだ。
なるほどそういうものなのかとつくづく感心して、この物語を書いた時、山本周五郎は幾つだったのだろうと調べたら、ワシの今の年令と同じぐらいの頃に書いたものだった。ふ〜ん、そうか、このぐらいの年令になると自分の云いたい事が明確になってくるのかもしれないな‥
可哀想といえば、あまりに惨い。ア〜他所の国では小さい子供らが大量に殺された。いつ殺されてしまうか解らない戦争好きな政治家が作った小学校へ行くのを蛇ピーは止めて籠った。どこへいっても逃げ場がない事を知ったか知らないか籠って楽しい文字を書いた。新しいもの書きがまた一人生まれた‥


9月5日 (日)  [970] 仕事の鬼

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 雨、曇り。
いや〜後頭部がビリビリ痺れて気持ち悪い。ここ一週間ぐらい仕事の鬼‥ところで、鬼って虎のパンツだよね?日本に虎いたっけ?鬼が白人の日焼けした赤ら顔だとしても虎のパンツはないだろう‥とにかくほとんど寝ていない。一日、夜は2時間、昼寝に1時間、計3時間程。全然寝ない日もあるから、マンガ家並みではなかろうか?別に仕上げなければいけない量も締め切りもないのに。他人には、絵日記でも、庭でのんびりたまに仕事して暮らしているスローライフの隠居老人のように見せかけておいて、内実は隠れ仕事大好き人間なのだ。仕事しか脳がないようなその辺りの家庭を顧みないサラリーマンやキャリウーマンのように見られそうだがとんでもない。仕事も家も庭も一緒で分けて考えた事がない。どれもないがしろにはしていない。楽しくやっている。どっちかと言うと家庭ではなく世間を顧みてないかも。仕事好きなわけだから、仕事関係の人間と酒飲んだり食事したり騒いだりの世間はつまらん。そんな事やるぐらいなら家で仕事してた方がなんぼか楽しい。ワシの仕事は人と会う事ではなく、籠って粘土いじりに絵の具付けだからね。他人と会ったり飲み食い出かけたりすれば楽しい仕事ができないから却ってストレスになる。それも飲んでてつまらなかったりすれば尚の事。どこかに出かけても仕事がしたいから、いたずら書きや日記などの文を書く。お金になる事が仕事というわけではなく、いい作品と同じでいい文が出来たりすればすこぶる嬉しい。もともとは、苦労したり汗流したり汚れたり嫌な事やったりを仕事と思っていたものだからワシの仕事は仕事なのかなぁ?と疑っていた。これでメシが食えるのだから世間に悪い。だから世間捨ててた。ところが、とうとう今日疲れが溜まり頭が痺れる。仕事人には過労というものがあるくらいだから、やっぱりこれも仕事なのだろう。
今日は身体を休めよう、と猫太陽エカキストを9時間ばかりやって早々と仕事は切り上げる。ア〜今日は仕事してないなぁ〜


9月4日 (土)  [969]  刺青

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 くもりのち雨、カミナリ親父の誕生日だ、今日。昭和3年生まれだから76歳か。あれだけデタラメヤンキーやって、よくまあ長生きしたもんだ、偉いわ。4、5回結婚してるし妾は作るし、関西には自分の子がいるかもしれないから、ワシに関西女とは結婚するなよ、などと。若い時はふざけた刺青をしてたらしく、ある時まっとうになるんだと自分で焼きごて当てて消したらしい。だからビク(ケロイド状)になっている。子供の頃、それ見る度、なんじゃろ?と思ってた。普段は口軽くぺらぺら口で商売やっているような親父なのだが、若い頃の悪さは一切口にしない。ワシが、こんな事を知っているのは、親父の昔の悪仲間がいたずら半分でワシに教えてくれたのだ。刺青と聞いて、いったい何の絵が描かれていたんだろう?その事を親父に話してもやはり知らんぷり。何か覚悟があったのだろうか?見上げた男だ。ワシと違って未だに髪の毛黒グロふさふさオールバックになで付けている。あれ、ほんとにワシの親かな?父母とも血液はB型だと言っていて、ワシが子供の頃血液調べたらAB型、と分った途端母親がわたしはAB型だったと言い始めた。なんか、あやしいぞ‥もしかして、ワシの父は大天使ガブリエル。犬のガブじゃないよ。ましてやサルでもないってば!
父上の母上が92か94で大往生だったから、長生きの血筋。あの父の子なら、ワシも長生きするんだろうな。くだくだ文句たれて殺したくなるようなスケベ、時々チンコだして暴ける頑固ジジィになるんだろうな。最愛のスパースタッフ、気が強いからワシの愚行に耐えきれず、頭切れて先に逝かれでもしたら、後追い自殺をしようと山に登り木にロープを、と目の前を今時の若い娘は裸でハイキング。これは自殺はいけないと言う神のお告げ。さっさと山を降り、頑固我が儘やっと改め、いつもニコニコ笑いながら精根尽き果てるまで楽しく暮らすだろう。‥どうだろう?


9月3日 (金)  [968]  不幸中の幸い

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 くもり。
昨日の火傷は3時間程氷水につけていたので、水膨れにもならず豆のようになっている。水膨れってのは、火傷を冷やすためになるのではないだろうか?火だるまになった火デは氷風呂に3時間も浸かっていたら凍え死んでしまうだろうから、どうしたんだろう?わぁ〜ほんとに大変だ!
また火傷するとも限らない。作品に貫入は止める事にした。どっか心の中に僅かな迷いがあったのだろう。元々ワシの仕事ではない。デロリン君の作品を見て自分があんな風合いを出したらどんな感じになるだろうと興味を持っただけ。火傷は性にあわないからヤメな!っていう事だろうな。
しかし、バケツいっぱいのコーヒー、これはインスタントなどではなくちゃんとした豆を自分で引いたもの、それも250g。一人の一杯のコーヒーの豆は10gぐらい、ワシちょっと濃いめが好きだから20杯分くらい。勿体無いが捨てましょう‥その前に、本焼きではなく下地の絵の具を塗った作品を2個だけ、何の気無しにコーヒーに浸けてみた‥!別になんともない。やっぱ捨てよう。ジャーっと庭に捨てた。庭がコーヒーの香りで満ち満ちて、ア〜いいわ。
夜、絵付けをしていて、ふと、あらっ! さっきのコーヒーに浸けた作品の一つが、下地の絵の具となじみしっとりとした色合いを醸し出している。なる程、これはイイ。ひょうたんからこま、失敗は成功のもと、不幸中の幸い、めっけもん、旅の恥はかき捨て、棚からぼたもち、仰げばとおとし、ホトタタライシスキヒメ、禍い転じて福となる。おォ〜猫作品が福となったか、こりゃーラッキー。
キリマンジャロ、モカ、ブラジル、ジャマイカ‥オレンジペコ、アールグレイ‥八女茶、凍頂ウーロン‥たまねぎの皮、キハダ‥などと草木染めにはしったりして。


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