もりわじん絵日記

もりわじん絵日記 2003. 8

8月26日 (火) [632]　生きる糧

起きたら、久々に死にたい気分に襲われた。
なんだろう？これって痴人のウツが移ったかな？
それで、ちと、思い返したのだが、昨日は普段と何が違っていたかだ‥
夕飯食い過ぎだ！
昨晩はビールにつまみ、それにタイカレー。
ビール飲んでいるうちに、これはお腹が結構いっぱいになるかもと感じながらも、久々のタイカレーに、このぐらいは食えるだろうとメシ大盛り盛ってしまい、残したらぐちゃぐちゃで捨てるしかないし‥えーい、全部食っちゃエー。
これがいけなかった。
その後、夜暑いので、腹ふくれているのに水がぶ飲みしちゃった。
むやみに胃を１００％以上満足させると、ハングリー精神が消えてしまう。
ハングリー精神が消えると、やる気とか新しいアイデアとか自由精神、特に人に対する思いやり・愛、そういう現実のきびしさを乗り越える力みたいなものが無くなる。
それでも、毎日毎日次の日はやってきて、怠けてたらメシが食えなくなるから食う分ぐらいは働かなければならない。
ところが、頭は、あんなに腹一杯旨いものが食えたその日を境に、これからの未来は苦労だけ、未来は暗いつまらんと、思い込んでしまう。
あ～あ、朝起きたら、道路も庭も枯れ葉だらけ、掃除も体操もしなければいけない、あっ！猫のゲロまである‥いつもなら爽やかな朝の掃除、体操なのに‥
あ～あ、ほんとに嫌なことばかり面倒なことばかり何もかもがうっとうしい、死のう、となるわけだ。
しかし、死のうと思って気軽に死ねればなんてことないのだが、死にたくないという本能のようなものがあるから葛藤、頭が分裂する。
つまり、もともと一体だった精神が２つに別れてしまうわけで、これは、愛しているのに別れるようなもの、心の深部からつらいよね。
それがこの気の沈みである。
やっぱ、食い過ぎはいけない、『腹減ってることが生きる糧』になるわけですね。
‥ところで、ガツガツするのはハングリー精神ではない、ただの貪欲だ。

8月25日 (月) [631]　家守猫

昨日は遅くまで騒いだもんで、興奮して寝つけない、それに輪をかけるようにイゴこっちが走り回りうるさい。
夏の陽気で、昼暑くてダラ～ッと寝てるので、夜、目が冴えるのだろうか。
おかげで、ほんとにほとんど眠れんかったわい。
朝、水風呂入りながら‥よし！気合いでも入れるか！と、あんまりない髪の毛を剃り、つるつる坊主にする。
ひさしぶりのつるつる、触ってみると、変、珍しい生き物の肌に触れてる感じ。
生暖かくて、ぬめっとして、ペタペタ吸い付く‥温血カメレオン？
頭蓋骨の接合部がなんとなく解るし、てっぺんが尖っているので作り物のような‥
何年か前よりてっぺん高くなってきてんじゃないかな？
このままドンドン突き出てきて、一本角の鬼になり、それでも育ち、最後に花咲いたりして、ポンと。
今日は家守猫（やもりねこ）なるものを作った。
途中凛々しい顔になり、自分に似合わないような気がしていじるの諦めかけたが、どんなものかやってみようと、できてみたら思いがけずかっこ良く力強い。
今まで、自分の作品の中でかっこいいなる言葉が似合う作品は大作の猫王などの仏顔にはあったが、仏抜きでというのはなかったような‥
ところが今回のは、シンプルにかっこいい、まるでサムライのような感じ。
いいね、気合いを入れて頭剃ったかいがあったみたい。
ほんとに、ポンと花咲いたような気分です。

8月24日 (日) [630]　昔のアーティスト

さっさと起きて、庭・道路を掃除する。
春に植えた自然薯の蔓に大きなムカゴがついている。
これはけっこう旨い‥ということは自然薯もかなりでかくなっているかもね。
朝早く、宅急便屋さんが来て「アーティストは、早起きでないものと思っていた」などと言われた。
なる程、アーティストなるものには、昔のイメージが多大についている。
自己主張激しく、変わり者、夜中仕事、酒、麻薬、セックス、乱痴気騒ぎ、異常、etc
しかし、そんなのは、大時代的なアーティストで、今このような体質は、サラリーマンや主婦、学生などに移ってしまっている。
今のアーティストは、静かなもので、スポーツ好きだったり、車好きだったり、真面目で働き者だったり、にこやかで丁寧だったり、健康的だったりと、まるで昔のアーティストとは程遠い。
アーティストとは、表面的な所で自己主張する、つまらないものでは無くなってきてるわけですね‥とっても冷静客観的。
夕方から、湖の向こうのお祭りなので、ラスティックゴールドハウスに出かける。
ここは、ちょうど目の前が神社なので、まわり中ちょうちんテカテカ、山車は通るわ、ハッピ着た姉さん兄さん屋台トントンピーひゃら、ひとひと、賑やか華やか。
ハウスにて、バーベキュー＆ハワイ料理のポキ、ケジャンコーンと、南国パーティ。
真上に花火も上がり、盛り上がり夜遅くまで昔のアーティストして楽しんでしまいました。
あ～よいよい。

8月23日 (土) [629]　数字

外好きチャイに早く起こされる。
イイ天気ですね～
庭・道路を掃除し、草取りし、この天候のよさで伸び出した南国ゴーヤの蔓がからみやすいように、塀に網を張る。
ちっちゃいゴーヤの実がなっています‥ヘヘへ、嬉しい、沖縄を思い出します。
小さい水鉢を眺めたら、二匹いるはずのメダカが一匹もおらず、でかいヤゴの抜け殻があり、探したら、いました、やや緑色のでかいヤゴ。
もうエサのメダカもいないわけだし、この小さい水鉢の中でなにを食べて生きてゆくのだろう？
‥あれ！この話しって、前に書いたっけ？
どうも、この日記というもの、その日のことだけ書けばいいのだが、それでは書いていて退屈なったりつまらなくなったりマンネリ化するので、思い出したことや想像したことなども書いたりする。
そうすると、その日の出来事がどこかに飛んでいってしまう。
そのどこかに飛んでいった出来事が、ある時ブーメランのように戻ってきて、ふいに現れ、今書きたくなったりするから、日時がこんがらかっちゃう。
　昔、こんなやつがいた。
写真を撮る時、日時を過去や未来に変更して撮るカメラマン。
自分の３歳から５歳ぐらいの絵ですよ、と大人になって描いた絵を見せるやつ。
見せられた時、え！これ、３歳で描いた絵？すごい。
‥しかし、だからといって、今の君が才能あるとは言えないわけで、今の君は３歳で才能使い切ったぬけがらかもしれないじゃない？
過去を自慢して、今を思わせぶりだけで生きてて満足なのだろうか？
…人は日時や年令など、時間や数字に騙されやすい。
そういや、お金は数字だよね‥
今日はひさしぶりに数沢山粘土いじる。

8月22日 (金) [628]　ラテン

昨晩はサウナ入ってガンガン汗かいたんで、ワインをグビグビ飲んでしまい味もへったくれもねぇ～無駄な飲み方をしてしまい、今朝は気持ち悪い。
ア～だけど、しっかり夏の気候です。
猫のカリカリが変な色をしているので、よく見たらカビている。
チャイは夜中ず～っと外で寝てたみたい。
この猫、一応スコティッシュホールドという血統書付きの金かけた猫だから、王子様気分の家猫ならぬお城猫様かと思いきや、性格だけはわがまま高慢だから王子様っていえば王子様だけど、内面はノラ。
いつも、どんな寒い日も大雨の日も台風の日だって、外に出せ出せとせがむ。
自分の出入口があるのだが、そこは、人間が頼みを聞いてくれない時に、あっ、いいんだナ、そんなんでいいんだナ、とそのあたりにスプレーオシッコしてから逃げる時に使う出口。
外でケンカさえしなけりゃ、いつまでだって乞食になった王子様ということで、外だしておくんだがね‥
風呂入って酒を抜き、さて、粘土でもいじるかと、周りを見たら、この陽気なものだから、そこら中で猫がだら～っと寝てる。
つられて寝てしまった。
夜、ハックルさんとこの店で、ラテンバンドやるっていうんで、見に行く。
いや～面白かった、ラテンとジャズ混じった感じで、やっパ、生の楽器ガンガンは楽しい。
音楽はいいよね、サックス奏者がこっちのテーブルに奏でながら回ってきたので、飲物用のストローを口で伸ばし紐状にしペーパーナプキンを何枚か結び、先に千円札３枚挟んだ割り箸をひっかけ、即席金付き花環を作り首にかけてやる。
つられて、そこら中でお金が舞う。
ここは歌舞伎演芸場かよ！
しかし、思わぬお金が舞うとミュージシャンもお客もテンションがアップする。
ほんと、楽しいわ。

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