8月16日 (土)  [622] 串刺し男

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今日も雨降りやまず。
また死んだように寝た。
なんだろう?よほど疲れがたまっているのか、雨降りだから眠いのか?
ところで、昨日死んだことないなどと絵日記に書いたが、死んだような?死にそうな目にあったことがある。
うちの200年も生きている建物のそば屋の雪下ろしをしてる時、屋根の上の雪がなだれてきて、いっしょにそのまま地上に‥
このままでは下にある隣との境界線に使っているバラ線を絡ませた杭に体が刺さってしまう!
隣の土地まで思いっきり跳ぼうと、した、が、なだれてきた雪に足を掬われ、全力だせず、そのまま落下!
 あ! 僅か0.何秒程。
背中が杭ですれかすり傷。
〜〜ぞ〜っとしてしまった。
あと何cmかずれていたら‥全然跳ばなかったら、尻の穴に雪で冷たく凍った杭が突き刺さり、見るも無惨、笑い話として語りつながれたか、串刺し男として怪談映画の主人公になっていたかも‥
その、落ちてゆく間、僅かな時間だが、厚い本のようなものが出てきてパラパラとすごい勢いでめくる。
1ページ1ページに、今まで会った知人友人の顔写真と想い出が載ってあり、履歴書をめくっている感じ。
この時、自分の履歴書だけがないのが、ふと不思議に感じた‥
‥その僅かな間、僕は死んでいたのかもしれない。