8月20日 (水)  [626] 一歩一歩

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曇っているが、まあ、夏らしいね。
朝はさっさと庭掃除し水風呂はいる。
とにかく粘土いじりばんばんやらねば、いくら作っても足りないぐらいだ。
責任感強いけど時々面倒になって暴れる招き猫業界をしょって立つ男、そうむざむざと不景気気分などにのせたれてたまるか!
10年以上も前、バブルが弾けてプスプスいってる日本の景気に新鮮な幸せ観をもたらしたのが、猫神様率いる現代の招き猫達で、人々はこぞって、自由で愛らしい猫の表情と仏のような慈悲深さをあわせ持った置き物を手に入れた。
家の中に現代の招き猫があることによって、昔の招き猫と違って、子供のような無垢な表情は見る者を楽にのんびりと癒し、不景気なんか知らないわと明るく元気に立ち直らせたのである。
さて、今またこの天候のように世の中ぐずついている。
ボクは、自分の好きなことをやって、ただ、のほほんと暮らしていくために猫を作っているわけではない。
世界とボクはイコールなのだ。
…世界の環境やいろんな外部が関係して自分は生きている。
あなただって世界とイコールなのだ。
あなたが身勝手なら世界だって身勝手だ。
あなたがずるいなら世界だってずるい。
逆もまた真実。
世界がこのようにいたるところ傷だらけなら、あなたの心も傷だらけなのだ。
この世界に傷や迷いや苦悩があれば、招き猫のように手をかざしてあげねばならないだろう…
ボクの手はそれほど大きくはないので、猫の手を借りて福を招く猫の手を日々粘土いじりしている。
旅は始まったばっかり、世界は広い、一歩一歩しっかり前進しよう‥ちゃんと良く見て。