8月30日 (土)  [636] 刑務所

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朝、水鉢の枯れ草を取りながら、よ〜し、今日は昨日より沢山作品生むぞ〜と女王バチわじんは気張る。
なんかぁ、実は‥ここは刑務所?!
覚えていないが、なんか悪いことしたのか?それとも前世が悪かったのか?捕まってしまい、ここに軟禁され、僅かなエサで、いい腕してるからと仕事まで与えられている。
‥それでか、朝は掃除・体操と規則正しい。
こんな刑務所暮し、考えれば苦しく自分の境遇が情けなくなるから、与えられた仕事の中から喜びを見い出そうと、一日招き猫をいくつ作れるかに、日々挑戦して、腱鞘炎が痛み目が疲れ視点が定まらなくなってややロンパリになりながらも、かなりの数をこなした日には、ひとり悦に浸って喜んでいる。
仕事量がいいので、恩情が与えられ、仮出所とまではいかないが、小さな旅の特典がたまにある。
伊勢参りに連れていかれ、罪の反省を兼ねながら、刑務所で作ったものが伊勢神宮前のおかげ横丁なる所で展示され、シャバの人たちから、罪人にしてはできがいいね、やればできるじゃない、このまま頑張ればちゃんと更生できるよ、などと励まされる。
そして又刑務所に戻り、頭を剃られ、正月の祭りに向けて日々数の記録に挑戦する。
えーい、くそ、やめたやめた!
バカらし、なにが、いつかは報われるだよ、ふざけんナ!
などと言って、仕事をホッポリ出すと、庭は取られ、刑がのびる。
ア〜ここは牢獄蜂の巣の中、身体がでかくて出られない、生んで生んで、身体を小さくせねばならぬ‥ア〜生みの苦しみ‥
めでたくないめでたくない。