もりわじん絵日記 2003. 9
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9月22日 (月)  [657] 運動

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断食明け、台風と一緒に精神の垢もやや去ってしまい、目覚めすっきり。
ちょいとふらふら、目は窪み、声は空気の漏れたような感じ。
オー朝の体操か、チョットでだるい。
伊勢にいっている間にたまりにたまった道の枯れ葉を掃除するが、力が入らない、足元がおぼつかない、濡れた枯れ葉は掃きづらい。
適当にやって止めにして、メダカや金魚にエサをやる。
伊勢に行く日の午前にパッと咲いて見送ってくれたハスの花はもう散っている。
軽く庭を回りひさしぶりの風呂。
ア〜なんか、どこかに入院してて退院したのか、遠くへ旅に出て帰ってきたのか、そんな感覚がする。
なにもかも普段の事が、とても新鮮に感じられる。
いったい、ワシは、この2日間どこにいっていたのだろう?
‥もしかして、天竺?
そこでなにかを見たのか、それとも頭の中のつまらん幻を捨てたのだろうか?
なんにしろ、今までになくこの断食は楽しく有意義でした。
今までの断食は我慢してた観があるからね。
今回のは、くだり腹を治すためにやったのだが、普通でもやりたい。
風呂から上がり67時間ぶりに飯を食う。
小さいパン一つにあったかい豆乳とヨーグルトだけ。
そのあと、ゲリピー、治ってないジャン!
これはいらない最後の悪玉菌が出たことにしよう‥それならいいのだが‥
前に一年間続いたゲリを治した時のカレンダーを見たら、一口200回の噛み行と朝の運動をしてたようだ。
ア〜なる程、これだ!よし、明日はそれでいこう。
ところで、イゴこっちもひどいピー、足にウンチつけて平気で走り回る。
ワシに足りないのは、平気で走り回ることだろう‥ふむふむ。


9月21日 (日)  [656] 天竺へ

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台風の為大雨に強風。
今日は断食2日目。
昨日から読んだ本は、瀬戸内寂聴の『釈迦』、諸星大二郎のマンガ『西遊妖猿伝』16巻、澁澤龍彦の『高丘親王航海記』。
不思議なことに、3つとも天竺が関係してる旅の話しである。
釈迦はもちろん天竺で教えを広める旅だし、他は遠い憧れの天竺に旅する話し。
どの本も、作家にとってある種の覚悟ある作品。
尼僧になった瀬戸内さんにとっては入魂の一冊、諸星さんにとってはライフワーク、澁澤氏のは遺作である。
澁澤氏の本は自分で買ったのかまったく記憶がない。
どれも面白かったが、澁澤氏の小説って初めて読んだけど、こんなに面白いとは知らなかった。
高丘親王とは、実在の人物で、平安時代、皇太子として生まれたが僧になり、67歳仏法を求め天竺に旅にでて、マレー半島で虎に襲われ命を落とした人らしい。
歴史書にはほんの僅かしか載ってない、だからこそ、澁澤氏にとってイメージを掻き立てたんだろうね。
ワシ、物語なるものはほとんど読まない、今回の断食読書で物語というものにかなり興味がわき、また読んでみたい気になった。
ところで天竺ってどこなのと調べたら、インドの事。
そういや、なぜか、ワシ、天竺に20年前にいってしまっていた。
その頃は、ただデタラメな旅だったけど、飯食わずにこれらの本読んでたら、托鉢しながら旅する僧になったようで、いつかまた天竺に行きたくなってしまった。
問題は軟弱な腸だね‥あそこは水がヤバイからね。
話しによると、お釈迦さんも腸が弱く、それでも旅してたんだから少しは勇気づけられるけどね。


9月20日 (土)  [655] 心の静止

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一日中、雨。
かなり揺れる地震あり。
朝からず〜っと飯食わず寝て暮らす。
今までの断食は普通と同じ暮らしで仕事や様々なことをやったが、今回のはベッドの上で、たまに点滴代わりにポカリスエットやサプリのアミノ酸を飲みながら、ずいぶん昔に買ってきた読んでない本を読み、眠くなったら寝て、起きては本読んで、寝る。
こうやって動かず、テレビも見ず、世間の出来事も知らずに、ベッドの上でじっとしていることなど、ほんと病気で入院する時ぐらいだろう。
一日こんなことして過したが、なんとなく気分がよい。
食事もとらず、のんびり楽しく読書できたことにより「焦り虫」や「野心虫」や「功名虫」「不満虫」「貪欲虫」などが、いくら言っても急かしてもついてこない本体をベッドにおいて、勝手にここから飛び出ていったように感じる。
いつもなら、仕事をしないとなれば、どこかに出かけていったりで、なにかしてないと「不安虫」が蠢き出す。
しかし、そんな無駄な妄想も構想も思考も働かない。
ふ〜んなる程ね、前へ前へとせかせかし過ぎて、本来の心が静止している姿を見失っていたようですね。
ア〜危うく、我欲に突き動かされたり、世間に流されたりで、下らん思考の罠に陥るところであった。
…真の招福は心の静止より育む。
精神が洗われた感じです。
飯食わず、働きもせず、日がな一日、寝て暮らす‥またやろう。


9月19日 (金)  [654] みなガキ

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伊勢に出かけ帰ってきました。
乗り物苦手なワシも、全然平気のへいちゃらに丈夫になったのはいいが、この間から続いているくだり腹で大変だったわ。
まあ、それでも、ひさしぶりの伊勢なので、かなり楽しかったです。
今回は、よーさんに連れられ、伊勢の知られざる旧い街並を眺める。
伊勢神宮のおかげで、いろんなところに昔のにぎわいの跡があり家や倉が残っていて不思議な風情を醸し出している。
その中でも、特に面白かったのは旧い陶器屋さんで、近くの川に下ろされた陶器を運ぶために家の中を何十mとトロッコが走っている。
店のおばあちゃんに、これはいつの時代の陶器ですか?などと聞くと、これは最近のものですよ、などと言うが、なんと明治。
聞くと明治・大正は最近で、江戸がこの間、平安がやっと旧いものみたいな感覚。
ずいぶんと幅の広い時間感覚に感動してしまった。
ということは、この80才過ぎのおばあちゃんは、まだまだ娘って事。
そのあたりのお姉ちゃんなんかは、卵子に精子がくっつき細胞分裂し始めたばっかりの卵って事かな。
40才、50才は、まぁだまだバブバブ。
このおばあちゃん、凛として背筋もまっすぐ、現役で働いている。
そのあたりで、解ったようなこと言って粋がったり悩んだりしてる男にしろ女にしろ皆若い甘いガキンチョだね。
なる程、ワシなんかも粋がってなんやかんやホザくし酒に飲まれて腹は下るし、たいしたことないってこと。
よし、反省して、断食でもして、よけいな妄想思考心身のゴミ全部吐き出すようゼロになってみるか。


9月16日 (火)  [653] 来るふぐ福猫

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昨日、壊れたデッキの屋根のテントをまるめ、ベランダに取り付ける。
水鉢や池の中にヤゴの抜け殻4つ発見。
みんな、大雨の後の今朝早く羽化してトンボになって飛び立ったようだ。
大雨はなんかの合図なのだろうか?
ワシが、イモムシなどのエサをやっていたあのヤゴの抜け殻もあったから、トンボになれたみたい。
トゲトゲがある刺されるとかなり痛い毛虫とか変な虫を捕まえてはあげていたが、昨日はどうしたわけかエサを食わなかった。
やっぱりあの毛虫はやばく腹でも壊したのだろうか、大丈夫かなとちょっと心配だったのだ‥虫に下痢とかあるのだろうか?
昨日はトンボになるため、身体中がうねうね変態を始めていたから、食欲がなかったのだろう。
それが、しっかりトンボになれたのだから育てたかいがあったものだ、なんとなく嬉しい。
夜、あっ!もしかして‥と、懐中電灯を持って水鉢を眺める。
あっ、やっぱり、そうだ、ヤゴがいる。
なんとなくそんな気がしたのだ、単なる脱皮だったみたい。
そうか、あんな大雨の日は敵に見つけられ難いから脱皮をするのかもしれない。
あ−騙されるとこだったよ。
水鉢にヤゴがいなくなったので、ボウフラが発生するかと思い、メダカを入れようと考えていたのだ。
あーよかった。
‥さて、今から毎年恒例のぬめ〜とした湯、大好きな榊原温泉に向かいます、んじゃ。


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