9月29日 (月)  [661] 大盛況

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瀬戸の招き猫祭りは、2日間だけなので、一応泊まり込みで会場に顔をだしていた。
すごい人でした、こんなに大勢の人が来るとは予想してなかったので、第一日目の朝はのんびり自分の個展会場にはいかず、ぶらぶら他の人の個展を眺めバカ話ししてたら、スタッフから、もう人人人‥てんやわんやです〜と、電話があり、ほんとかな?〜といってみたら、まさしくすごい!
何百万万人来たのだろう?
次の日はもっとすごく、何億万万人来たのだろう?
だから昼飯抜きで、大勢の人に囲まれサインしたり作品や猫や様々な質問に答えたり。
普段から飯食わなくても平気だから、それほど苦ではないが、やっぱり人のエネルギーの圧力はすごい、神経が疲れますわな。
ワシの個展会場は暗い茶室。
去年、こことは違う茶室で個展をやり、嬉しいことに、茶道の大先生楽しかったということで、今回はおばあちゃん大先生に御指名をいただき、この茶室で2度目の個展とあいなった。
去年の絵日記に描いたおばあちゃんで、変わりなく元気そうで、生きていた。
2日目、昼飯を食べてないワシを見兼ねて、おばあちゃん、自分の弁当を半分持ってきて、食べなさい、と‥すごい、すばらしいお人だ!
聞けば別になんでもないことだが、こういう些細な気の使い方ができるから、ほんと自然体で美しいお方だ。
ただ、自分で使った割り箸を洗って、これを使いなさい、と‥マ、いいかと、それで食ったが‥
割り箸って、唾がしみ込んでいて洗って落ちるものでない。
ん〜、マ、大先生、今から5、60年前はすごい美人で村の男共が競って大先生の触れた物や残り香を奪いあったわけだから、ましてや唇その唾などは興奮のエキス、何万人という屈強な男共を後目に、何十年という時を超えた美しき間接接吻、ということで満足致しました。
大大盛況で2日間の祭りは終わった。
8年前、第一回が始まった時は、エ〜!こんなひなびた山の中、陸の孤島、もしかして日本語通じないんじゃないか?なんで、わざわざこんなへんぴなとこで展覧会やるの?ア〜ア、情けない、ワシも作品も一緒にこのままひなびてスカスカになってしまうのか?などと、思ったが、年々すごくなり盛り上がってきた。
‥なんでもない荒れた土地を耕し種を蒔き育てることの美しいこと楽しいこと、これこそほんとうに大切なことなのですね。