もりわじん絵日記 2002. 2
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2月22日 (金)  [139] 真実

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2月22日晴れ
あったかいなあ〜
気分を改めてスカッとするために朝飯も食わず、家の周りに水まいたり、できかけデッキに雑巾がけやったり、観葉植物を植え変えたり、仕事場かたずけたりと、昼までみっちり汗かいて頭使わず体全体使った。
ン〜〜実に爽快です。
もう身体の隅々までこの季節の環境とフィットしたかもね。
昼からは、新しい大作に向かって油土で原型作りに入った。
バッチシ、作品も順調に進み、今日は文句無し。
隣の親父、この間ぎゃあぎゃあ文句言って以来、悩んでるらしいんで、調子いいついでに楽しいざっくばらんなFAXを送った。
親父どもっていうのは面白くもないうんちくや自慢話を長々と語るからヤーヨあたし。
こちとら働き盛りでいちいちそんな世間話や愛想笑いや友だち作りにつきあってられんのよ。
今度暇ついたら茶でも飲みながらバカ笑い話しで対談してやっから。
……悩みとは、記憶や思いが本人を縛りいつまでも捕われてしまう事をいいます。
記憶というのは、明確なものでしょうか?
同じ現場にいた人たち、それぞれにその時の真実を聞いても同じ答えは帰ってこないものです。
ましてや、言い争いともなれば自分の都合の言い様にねじ曲げて記憶し思い込んでしまうものです。
どちらの記憶が真実か?ではありません。
誰かの言っている事が真実なわけでもありません。
真実は『記憶というものは曖昧だ』という事なのです。
記憶とは、夢幻と変わりない曖昧模糊なのです。
真実とは誰のものでもありません。
真実は所有出来ません。
真実とは、青空のようなものでみんながそれに包まれているのです。
記憶という雲がとければ、心はすっかり青空になることでしょう……
絵は、春、晴れた夜、啼き咲く、猫の木です。


2月21日 (木)  [138] 確定申告

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2月21日晴れ
今日は天気がいい。
身体の調子も春に馴染んできてるみたい。
しかし、どうも頭がテンパッテていらつく。
ちょっとした事でガオー
ビルの谷にガオー
夜の闇にガオー
昨日のべティちゃんの絵を思い出して時々へらへら笑って気分を紛らわすのだが、その程度では根本的に落ち着かん。
いったいなんなのだ!
確定申告のバカヤロー
ほんとめんどくせえな。
作品がじぇんじぇん進まんじゃねえかよ!
こんな面倒なもん考え付いたやつはどこのどいつだ。
こんなもんあるから、大人は嘘つきになるんだ。
そいでいて、子供らには正直になれとか清くとか求めてんだから矛盾だらけの世の中になる。
あ〜〜〜〜〜〜
それにしても当り散らしてごめんなさい。
SS(申告 仕上げなくっちゃ)ごめんなさい。
猫さん達ごめんなさい。
私に関わった方々すいません。
ほんに申し訳ありません。


2月20日 (水)  [137] 子犬

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2月20日晴れ
朝、調子よいかな?
よし今日はこのままスムーズにいくため、自分が育った食生活であるご飯と味噌汁という和食にした。
まずは午前中仕事して昼はそば屋にいく。
そばはとっても好きなのだが、最近食べてなかった。
僕が18歳の頃かな?
親父が江戸時代のお医者さんの家を移築してそば屋を作った。
釘など使ってないでかい家だった。
柱とかには昔の大工さんが虫食いを彫刻して富士山にしたり、いろんな所に職人技が残されていた。それも目立たぬ所に。
梁などは一本の太い木で8間あったように記憶している。
そんな長い木をどうやって運んだのだろう?と思ったが、トラック2台をお尻とお尻でつなぎ運んだという。
親父さんは結構なアイデアマンなのかもしれない。
親父さん当時47歳かな?ワシもうすぐだわ。
夏になると無性にそのそばが食いたくなる。
そんな事思いながらそばを食い、帰りに子犬を飼ったばかりの近所の家に子犬を見に行った。
まだ猫よりも小さい。
はしゃぎまくるベティちゃん。
お腹に毛がないから触るとペタペタして生あったかくとっても気持ちいい。
ハハハこりゃパープーだ。
夕方、アンティーク屋の花ねえさんがやって来た。
ワシ個展前で頭テンパラかってるからわけわかんなくひとり盛り上がってしまった。


2月19日 (火)  [136] 芽吹く

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2月19日晴れ
あ〜めちゃんこ調子わりイ〜
頭はくらくらする、目は窪んでボーボーして暗い、視点が定まるのに時間がかかる、うんこの出がわるい、勢いのない屁がくさい‥
あ〜もう、いらいらする。
グチャグチャのあっぱらパー
個展前だからだろうか?
こうやって頭がこんがらかってにっちもさっちも行かなくなり、それにつられて食生活が狂い体調が悪化する。
ちょっとした事に敏感になり、気に触る、腹立つ、叫ぶ、固まる、沈む、吠える、などを繰り返しテンパってゆく。
ピキピキになってしまい結構いい作品ができるが、できても些細な感動で、これが普通になってしまうものだから面白くもない。
だから普段できそうもない作品が出てこないとおさまらん。
考えて出るようなものは、こんがらかった頭から出たものだからそれほどでもないと感じてしまう。
ちまちまメシの為の作品なんか作ってられんようになってくる。
生活なんかどうでもよくなってくる。
わしはシカ食うために生きてんじゃねえ〜といきり立ち、地べたで金勘定してるピラニアをしり目にパタパタと大空を飛びたくなる。
あ〜楽しいなあ〜ガオー
もう個展なんかやるもんか、頭がバキバキだあ〜ぐらんぐらんするう〜
あ〜うるさい、邪魔するな、空気をにごすな、無駄口叩くな、からむな、騒ぐな、暴れるな、反抗するな‥
電話がなった。
画材屋さんからだ。
ワシ心身全部調子悪いんだよ、っていったら、
春の陽気のせいだって。
あっ、そう。
そういやこの時期は動物も植物も何もかも芽吹く、そしてラリる。


2月18日 (月)  [135] ピラオ

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2月18日曇り
ピラニア父「おい!ピラオ、向こうの川べりにシカが落ちたらしいぞ」
ピラオ「‥‥‥‥」
「オイ!みんなで食うんだよ、行くぞ」
「えぇ〜やだな〜もお〜」
「なにいってんだ!さあ、行くぞ」
「めんどうだなあ〜まったく」
ピラオ、やる気もなく父についてシカが落ちた現場に行く。
そこには落ちたシカに群がるピラニア共たくさん。
「ピラオ!さあ、食うんだ」
バチャバチャ、ムシャムシャ、バチャバチャ、ムシャムシャ‥
「ピラオ、食ってるか?やってるか?頑張ってるか?」
バチャバチャ、ムシャムシャ‥
「ピラオ、食ってるか、食わんと立派になれんぞ」
パタパタパタパタパタパタ‥‥
ピラオはシカなど食わず、空を飛びあっちへこっちへ楽しく羽ばたいていた。
パタパタパタパタパタパタ‥
「ピラオ、食ってるかー?楽しんでるか?」
「は〜い、わはははは‥」パタパタパタパタパタパタ‥‥


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