もりわじん絵日記 2002. 2
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2月1日 (金)  [119] ふくふく猫

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2月1日晴れ
両親帰ると言うので東京駅まで見送りに行く。
G・ふくふく猫による。
ギャラリーの子猫ばあさんに両親を紹介。
「ぜんぜん似てないですねえ〜」
そう、ぜんぜん似てない。
家族全員丸顔で髪はふさふさ。
父親と子猫ばあちゃん、いろいろ語っていた。
似たような年だから通じているのだろう。
次に猫町に行く。
2階の和室でそば茶をごちに。
「ぜんぜん似てませんね」
そう、ぜんぜん似てない。
どこにいっても親子と思われた事がない。
子供の頃、両親が人間ドッグにはいって血液型がはっきりした。二人ともB型、兄も弟もB型だ。ゲッ!僕ひとりAB型、生まれない。
父親は、血液型は時々変わるから厄介だ、だって。
両親が夫婦喧嘩した時など僕が問題になる。
どうしたものかと、子供ながら、こんな時は、大人なんか嘘つきだ!不潔だ!などといって家出をし、湖のほとりに佇み月の映る水面に石などを投げる。
すると、木の後ろに隠れた可愛いあの子が「もり君、かわいそう」と涙を流す。
夜の空には星が輝き、流れ星がすーっと、瞬間、二人は目を見つめあう‥‥
東京駅に着いたが、出発まで2時間待たねばならない。
その間デパートにいって父親靴を買う。
なんと、穴の開いた靴をはいてきてしまったらしい。
デパートの店員、最初デパガだったが、親父と語ってるうちに緊張もとけほころびちゃって、近所のねえさんみたいで大声で笑いあって楽しい靴選び、全部で4足買った。
ところで気分が悪い。
父親は、それは人酔いでその年代は自分もそうだったという。
茶店でビールを飲む、少し楽になった、こんな時こそビールがいいのか?
なる程、バスとか電車とか人込みで人酔いするのは抑圧があるからだろう。
そこでは大声をだしてはいけない、大笑い、踊り、スケベ話、屁、鼻たらしてはいけないなど、抑圧が血液の循環を悪くし不自由な精神となる。
そこで一時的に精神を緩和する酒やドラッグや性欲だけでなくうっぷんはらしの暴力まではびこってしまうのだろうか?
父親はいう、年とったら人酔いは不思議と消えた、と。
父と母をのせた電車も小さくなって、消えた。


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