もりわじん絵日記 2002. 4
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4月1日 (月)  [173] 木々

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4月1日晴れ
桜が散り、今度は目の前のつばきが花を咲かせました。
天候がだんだんと暖かく変化するように、リレーのように次から次ヘと花が咲いていきます。
それに伴うように、地面からは新たな草の芽が出てきて、いろんな虫も飛んできます。
徐々に徐々に緩やかに緩やかに流れています。
昔、1年間、毎日同じ木の下に通って写真をとったことがあります。
あとでその写真を見て、その微妙な変化がとても不思議で感動したものです。
写真は、その時の木々です。
たぶん今も世田谷の羽根木公園にあると思います。
……インテリな頭脳にとって、愛とは憎しみであり進歩をさまたげるもの。
快楽は苦しみになり変わり、理想は絶望となり、自由は身勝手な行いとなり世間を狭い牢獄とし、福は金もうけのガリガリ亡者になりねたまれ心を貧しくする。
平和は自分らの安全ばかりでエゴイスティックになり戦争となる。
頭脳が求めるものはその反対物の結果を生むことに、頭脳は気付きません。
なぜなら、頭脳が何かを求めた瞬間に、その反対物にならなければならないからです。
そうでなければ求める熱情が生まれません。
このジレンマはいつまでも続き止むことはありません。
しかし、頭脳は大切です。
すぐにもいろんな意見に左右されたり、誉められれば喜び、けなされれば怒り、落ち着きがないけれども、手や足と同じように大切です。
木に頭脳はありませんが、愛情に満ちあふれた賢者そのものです。
冬は葉を落とし大地に暖かいじゅうたんを敷きあたため動物に太陽の光を与えます。
夏は葉を茂らせ大地や動物に心地よい木陰を作り涼しい風を送ります。
これは確かな愛であり、心地よさであり、これが理想であり、自由な空気であり、福であり、平和なのです。


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