もりわじん絵日記 2002. 11
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11月19日 (火)  [373] 人間離れ

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晴れ曇りで寒いッス。
昨日の山登りは天候抜群のタイミングでしたね‥
今日でここに来てまる1年です。
さて、ここの季節の流れはなんとなくですが見えてきました。
昨日、世界制覇したのに、今日はまた0から始まる。
人はどんなに頂点に立ったとしても、いつも来る今日という日は0から始まるのですな。
だから、あいも変わらず、人人人と会うことが多くなるが、スキを見ては人間離れし山の感覚で粘土いじりをしまくらねばならん。
持って生まれたエネジーをフル回転させながら、超人(人間離れ)をやり遂げるのだー‥なんてね。
ところで、ワシ、だれもできなかった世界制覇(=世界平和)をしたから言うけど、よくアニメや映画などでは、世界征服を企むやつって、大抵大悪党で人間止めちゃって妖怪になったようなやつで人でなしの組織固めて人殺し。
あれらは権力や恐怖でまずい方に人間離れをしたが、当たらずとも遠からずだけど、やはりちゃんとした世界制覇をするには、美しく澄みきった本当の人間離れをしないとね。
よく、人間離れした才能だ、などと言う言葉があるけど、わざわざ才能など使って余計な苦労して人間離れすることはない。
人間の思いや考えのアホらしさに気付き、山を歩けば、だれだって人間離れができる。
みんなひとりひとり人間離れをして世界制覇をしよう‥これで世界平和も叶うだろう。
政治戦争でいくらどうやっても世界平和はこない。
政治戦争は死んだ思考なのです。
今日は、昨日世界制覇したせいか粘土いじりがここ最近にないぐらいしっかりみっちりできた。
‥こんなところに山歩きによる世界制覇の影響が出てきてんだよ‥自己満手。
それにしても、ひざ、足の付け根、肩が痛む、ううっ‥


11月18日 (月)  [372] 世界制覇

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17日朝、晴れたら山に行くぞ〜と登山靴を押し入れから出し、厚手の靴下、フリーズジャケット、着替えなどなどを準備する。
ここに引っ越してきて1年、少々慣れ顔見せ自己紹介もかねて、秋ということも重なり、人と会う機会が多い。
ので、なかなか山に向かうタイミングが合わない。
正月や個展などに向けての粘土いじりもあるのでそうそう行けるもんでもないし。
山にしょっ中行くようになる頃には仕事もねぇ相手にもされねぇ偏屈じじいになってるだろう‥まあ、仕事も人もいなくなって念願の山があるんだからいいけどね。
今日は曇り空、真面目に粘土いじりに熱中し、夜はカメツルーノさんに鍋呼ばれたんでちょいとお邪魔‥
帰って、さあ−寝るぞー
18日、朝の鳥の声に眼がさめる。
こういう鳥の声の日は天気がいい。
朝風呂入り頭をスッキリさせ、よし行くぞと車にリュックを入れ出発。
だんだんと山に近づくと、街路樹のカエデやイチョウの色鮮やかなこと‥だんだんワシは人間離れしてゆく‥
このところ人間の顔と思考を浴び過ぎた、静かでない。
あ"〜この人間離れが気持ちいい〜
山に到着。
土や石をふみ転ばぬように確かめながら一歩一歩あゆむ。
息も荒く汗をかき服びしょびしょなりながら山の頂きに着く。
まだ昼前だがとてもお腹が空いたので腰を下ろし持ってきた弁当を広げる。
お茶もおにぎりもゆで卵もいつもより数段うまい。
ア〜とてもきれいだ、モミジの紅葉も空の青さも隣の山の押し迫る緑も遠くの山々の山水画風もポッカリ飛び出た白い富士山も‥モミジの下にダァ−ッと横になり伸びをする。
山を歩くと目の前が危険なのでしっかり見る事になり、ものを考えてる余裕がなくなる。
人が山を歩くのは楽しいからという目的ではなく、考えが無くなってまったく美しい精神の静寂を味わうからであろう。
山を下り、まっしぐらに近場の温泉へ。
あ〜とてつもなく気持ちエエわぁ〜ガオ−
まだPM4時なのに、世界の何もかもを制覇したような満足感だ。
その後メシを食いに紅葉のきれいな庭のあるところに入る。
これがまた驚き、2000坪の敷地に転々と離れがあり、どの部屋からも、見事なニッポンの庭、川が流れ、苔むした水車、コイ、そして紅葉、わ〜眺め抜群、ここはどこだ〜、遠くに借景として緑の杉山、運良く丸い月まで浮かんでいる、アッパレ。
見事な庭作り、感心致しました。
人間離れの世界制覇した後だから、もう何でも美しいのかね、ガハハハハ‥


11月16日 (土)  [371] プラハのゾウ

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もう夜はデッキで食事もできないだろうと、庭のデッキのよしずなどをかけたりしていた棒や柱、電球、電飾などをはずす。
たった4本のパイプの柱だが、無くなって、デッキだけになった庭はずいぶん広くさっぱりしていて気持ちいい。
今日は6℃、ついこの間28℃もあったのに。
とても寒いです。
メシ食いながらテレビを見てたら、チェコのプラハ動物園のことをやっていた。
今年の夏だったか、洪水でめちゃくちゃになった所だ。
この洪水で、他の動物はほとんど救助したが、ゾウが大変。
メスゾウはなんとか救い上げたが、4トンもあるオスゾウ1頭、この洪水でほとんど身体が水の中、興奮していてなかなか人のいうことを聞かない。
このゾウはスリランカ辺りから30年前に連れてこられた。
ここの飼育係の彼はゾウが好きでこの動物園にやって来てこのゾウを家族同様に子供の頃から育てた。
彼は、今は若い人の指導にあたっているが、毎日ゾウに話しかける程ゾウ好き。
ゾウの育舎に水が溢れ、オスゾウももう立ってられない程になって来た。
水が冊を超え流されればもうどうしようもない。
殺すしか道はなかったようだ。
若い飼育係の人たちは顔を手で覆い泣いていた。
あ〜あ、こら!ゾウ、彼のいうこと聞いて静かにしてロープにまかれろって‥
30年一緒に暮らしたお前のリーダーだろ!
暴れるなって、頼むから‥
ゾウは人間と同じで、確か60歳ぐらいまで生きるからこのゾウはまだ30歳だ。
*バーン* あ〜あ、泣けてしまった。
彼の家には、いろんな国から買って来たゾウの置き物が所狭しと並んでいる。
ゾウが本当に好きらしい‥死んだオスゾウの写真もいっぱいあった。
彼は山の中の小屋のような家に住んでいた。
「この大自然の前では人間はなす術もありません。大自然を得意になって破壊することはあっても、何一つ救うことなどできないのです。人間は小さな存在なのです。それを知ることです」
なんか、こういう人にはだれもかなわない、偉い人だなぁと思った。
わしの家の玄関にゾウが抱き合っている歓喜天ゾウの作品がある‥いつか、彼に会ったらあげたい。
しかし自然にしろ動物にしろ、無垢でバカで正直で頑固で純粋で美しく、ア〜もう‥


11月15日 (金)  [370] メンタルジャグジー

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昨日の東京帰り、夜中ラーメン食ったもんでお腹の調子がよくない。
そんなんだから、寝てるのか寝てないのか、夢なのか妄想なのか?‥まあどっちも同じようなもんだけどね‥いつまでも布団の中でぐねぐねしてた。
今日は曇っていて寒い‥それでもここから見える山の紅葉は色とりどりできれいだ。
うちの玄関のトナリーの下水だが、やっぱりダメみたいで工事をすることになった。
ところでこの漏れてる水ってどんな水なの?と下水道の人に聞いたら、台所とか風呂などの生活排水だって。
じゃあトイレの水は?
それは浄化槽に溜めてその溢れた上水を曝気し生活排水とともに流す。
曝気というのは、排水に空気を吹き込み爆発撹拌すること‥液中に酸素を供給することによって有機汚濁物質を分解する微生物の働きを促す。
ということは、トナリーのうんことしっこなどなどがある程度分解されたとはいえ、うちの玄関を悠々と流れ、溢れ出てるわけだ。
この間水道局が来て水質検査した時、ワシもいろいろ触ったり臭い嗅いだりしたが‥ん〜、そうやってみると、この水の流れに溜まっている茶色の水あかは‥ん〜‥
午後、昔の絵日記の気に入ってるやつをプリントアウトした。
自分が書いたものだから、覚えているだろうと思うだろうけど、書いてる時は知識ではない方向にいつの間にか引っ張られて、フッとできているので、頭の記憶になっていないのだ。
おみくじ猫のおみくじの文章もそうだ。
フッとできたのだ。
あれは、100あるけど一日でフッフッフッフッ‥とふっとうした泡がぱちんと弾ける時に出る超音波みたいなもの‥身体にいいんだわ。
板さんが原因不明の病気した時、見舞いの言葉のつもりで書いたんだけどね。
超音波が病気を治癒したんだよね、たぶん‥なんてね。
絵日記もフッとしたものがあるんで、プリントしてたまに読んで泡風呂はいるわけですな‥精神ジャグジーかな。
…真理というものは人からのでないから人のものにはならない。
知識ではないから記憶にならない。
人は思考を脇に置いた時だけ真理を知る…
思考品の服を脱いで裸になり風呂はいった時の、ア〜、というのが真理かも‥


11月14日 (木)  [369] ステップアップ

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ビタミンB2を買いに自転車で薬局に行く。
心地よい天気だ。
神社のサクラ・イチョウが紅葉していて美しい。
風もさわやかだ‥このまま空に向かってとんでいきそうな気分です。
ハイキングをしている老夫婦が、コンビニの前のブロックに座って休んでいる。
いいねぇ〜あ〜早く年とりたい、ではなく、早く意味もなくどこかの山を歩き紅葉の山々が見えるところに座り昼の弁当を食いたい。
のんびりと山を下りどこかの温泉にどっぷりつかりたい。
あ〜静かで美しい一日だろうなぁ〜
今日は、その望みとは逆に東京へお出かけです。
こういう天気の日に電車乗るのも嫌いではないけど。
都会の喧噪に向かって、風景がどんどん変わっていくのが、戻ることのない過去に別れを告げて旅立つようで、心地よい。
東京タワーをバックに建つプリンスホテルにつく。
昨日会ったサナさん古さんのギャラリーがある。
なんとなく雰囲気を味わうために中をぐるりと眺め廻る。
こういうところでは初めてなので、いろいろ勉強になりました‥できれば来月やるかも?
その後谷中のギャラリーふくふく猫により自分の作品を眺める。
自称名作オピリのアパがでんとあった。
何!こんなに安く売ってンだ!これはいけない。
こんな作品ニ度と作れないのに‥何のために自分を安売りしてるのだろう?
本当に好きな人が買ってくれるのだから、そんなに安売りをしてたら手抜き作品に見られるし、これからの作品作りに励みが無くなってしまう。
できの悪い腐ったメロンを売っているのではない。
‥と値段を上げてしまいました、ガハハハ。
その後、猫町にいきデロリンとヒロリンの展覧会オープニングパーチ−。
いやいや、二人ともとってもいい腕前なんで、なんかメチャンコ調子に乗って楽しく騒がしてもらいました。
こんなに隙間なく楽しめたの初めてのような気がします‥ふと、心を爽やかな山の秋風が通り過ぎました。
‥酒のせいで苦しんだり楽しんだり、楽しみが酒のせいなら酒がなければ楽しめない‥こんなんでは不自由だ。
今回こんなに楽しませてもらったから、今回で酒のんべえは卒業しよう。
なんか、次のステップが待っているような予感がするのだ‥
酒は風呂上がりと食前酒ぐらいが丁度いいね。


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