11月2日 (土)  [357] 三世

20021102-1.jpg

11月2日晴れ
干し柿、ちょいと湿っぽい感じだけど、今日は大丈夫でしょう。
四代目、この猫は結構食い意地張っている。
いくら食べても、もっとくれもっとくれ、台所にだれもいないと流しに上っては何かを探してる。
夜など和室でメシ食ってると、そ−っと台所にいって料理し終わったフライパンなど舐めている。
ドアが閉めてあれば、他の猫は開けてと泣くのだが、四代はすぐさま台所いく。
何もなければひとりでどっかで寝てる。
夜寝る時も、他の猫なら布団に入って来たりするのだが、そばにきたのは最初の2日だけ。
メシ以外は人に興味がない。
そういった意味では、孤独に強いロンリーキャットだ。
子猫だから、暖かい温もりを欲しがりそうなものの、目的は食料、ぬくもりはガス、仕事場は台所、親は鍋、生まれは釜、気分は冷蔵庫、名前はヨンダイドコロスキーです。
昼から仕事しようとしたが、眠い。
春先も眠いが、秋も眠い‥季節の変わり目だからだろうか?
ア〜眠いと布団にもぐる。
‥あ〜死に際を絵日記に描くなどと、ワシ言っていたが、眠り際を描くのに無理で起きてから描くわけだから、死に際を描くのは来世になるのだろうか?
来世など明日より不確かだし、たぶん前世こうだった、死に際こうだったと、自己宣伝のために描くだろうから嘘ばっかりの安っぽい創造力だろう。
…前世とは生きてないわけだから古い言い訳がましい萎びた知識でしかなく、まるでミイラ化した死体だ。
来世とは、満たされぬ前世が見る幻だ。
つまり来世とは、ミイラの見る儚い夢の事‥マトモであるわけがない。
真実は、今、即‥であって明日ではない。
ましてや来世などにあるわけがない。
車で湖に出かける。
山の方は紅葉してて、とっても鮮やかだ。
この美しさ‥この時精神は分けられていない、つまり争っていない。
精神が争っている者は、とうてい真実は解らない。
なぜなら真実とは、争ってないからだ。
真実とは、破滅や破壊や混乱を超えてしまった‥そこ、即なのです。
明日にはありません‥今の紅葉は明日の紅葉とは違います。