11月27日 (水)  [380] テリトリー

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昨日は、ひさしぶりに外で朝食がとれる程いい天気で暖かったので、このまま晴れが続いたら‥山です、ということで、今日は朝早くから霜が降りているにもかかわらず弁当持って出かける。
いつも思うことだが、何が楽しくってこんな疲れることしてんだろう?
息ハアハア、心臓バクバク、耳ツンツン、足ダルダル、鼻水タラタラ‥
自分の体力と瞬間瞬間話し合いながら進む。
楽とか嫌だとかの考えが無くなった時、うまくスムーズに足が運び山と一体化して風や日射しや木のざわめきが自分の身体の中から発しているように感ずる。
たった100メートルがものすごく長い。
時間にしたら大した時間ではないが、体内時間が長い。
そのうち外の時間と体内時間がピタッとずれなくなった時、過去と未来は消える。
やっとてっぺんにつきゴザひろげてメシ。
なんでもないものが何よりもうまい瞬間です‥だからまた登るのだろうか?
ところで、この山だが、前に登ったことがある。
あの時は山歩きなんてよくわからず確か途中で暗くなりやばいと感じ引き返したと思う。
ということは、何年かぶりにやっとこの山の頂上に立てたわけですな。
山というものは同じ道歩いていても覚えがない。
頂上とか目立った印があると、あ〜ここだとわかるのだが、途中がまったく記憶にない。
毎度風景は同じじゃないし、山道はどこでも似てる。
だからいつも新鮮、いつも初めて。
なんか気になる嫌なことがあっても、ふと寛大になれる。
…若者は意地を張りテリトリーを得ようとし、年寄りは築いたテリトリーを守ろうとひがみ冷や水する…
みんなぎゃあぎゃあ騒いで、それなりに悩んだり解決したりするが生きて生きて死ぬ。
なにも、殺しあいなどしなくともエゴむき出してないで‥冷たい爽やかな山の風はだれの上にも福。
と、なにもかも許してしまえるのが、山の魅力でしょうかね。
とかなんとか感じながら、ゆで卵に竹塩をつけて食う‥うまい!
手袋しながら食わんと寒いけど、やっぱりうまい。
今日はお湯を持ってきたんで味噌汁を飲む。
それと食後のココアなんか飲んじゃったもんね、いいわ、ハハハ‥
山を降り、もらい湯をした温泉はでかいひのき風呂で眺めもよく抜群でした。
あ〜〜普通のひなびた温泉がメチャンコいい立派な温泉になっちゃうからまた山歩きしたくなるんだろね、あ〜いいわ〜