11月23日 (土)  [377] 食肉

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いつものように窓を開け風を入れながら、朝風呂に入る。
外気が寒いので、湯舟の湯面が湯気で真っ白く、まるで山奥の露天にいる気分、あ〜いいッス。
ワシの場合、通勤というのがない家内制手工業なので、朝は結構のんびりできる。
人それぞれで、家と仕事場のけじめがあった方がいいと通勤を好む人もいる。
ワシは、毎日だったら電車通勤とかは神経疲れてダメだな。
二十歳前かな?駅のホームに立ってたら、酔ったおじさんがホームから落ち電車に引かれ上半身と下半身のまっ二つになった。
直接引かれたのを見たわけではないが、上半身と下半身が違うところにあるのが気味悪かった。
お医者さんがきて周りには見えないように毛布で囲い裸にしてたのだが、風で毛布がとび全裸の上半身が眼に焼き付いた。
振り返りホームの柱や地面を見ると肉片が飛び散っていた。
それ以来、ホームの端に立つことはしないし、立ったとしても八方目で周りを眺め構えている、だから疲れちゃう。
それと人の肉片を見てから、肉を食うのはそんなに好きでない。
NYで友人のパーティーに誘われた時、ベジタリアンの外人さんから、君はベジタリアンですか?と尋ねられたが、主義や主張をかかげて生きてるわけではないからベジタリアンではない、と。
肉は出されれば外食やパーティーなどでは食うが別にそんなに好きでないし食わずとも平気だ。
それにうまい肉は、ワシ、頭クラクラしてそんなに食えないんだ。
今日は、前に隣の街の芸術祭かなんかで知り合ったかなりベジタリアンのジュさんとこに呼ばれているので一山越えて出かける。
少々雨がふっているが、山の紅葉はとてもきれいだ。
ジュさんが作った手作りの家を眺める。
高校生の新鮮な男の子達、夢見る芸大浪人の女の子、20代半ばの模索中絵描き、若い頃メンタルロックマスターの弟子になり空気を浴びた50代の作り物好きたちと暖炉の前で楽しいひとときでした‥暖炉って結構柔らかいいい感じの暖かさなんだね。
帰りは夜遅くなり霧で前が見えないが、山道はなかなか幻想的なムードでした。