もりわじん絵日記 2002. 12
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12月11日 (水)  [394] ピンクの涙

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ハ〜イ、朝だよ。
いい天気、さあ、起きろ、起きろ〜キロ人間。
窓ガラスに付いた結露を取り、下に垂れている水を雑巾で拭く。
北側の窓ガラスの結露は氷になっている。
猫のトイレをかたづけ、さて体操だ、外に出るぞ〜キロ人間。
外の水鉢には氷がはっていて、中でメダカがいつもより元気に泳いでいる。
中は暖かいのかな?
でも、これでは酸素不足になるのではと一部分氷を割って取り除く‥なんと氷の厚さ1cmもあった。
体操も終わり、庭のゴミ拾ったり木とか野菜を眺めながら一周する。
よし庭はOK。
さあ、朝風呂、朝風呂だぞ〜キロ人間。
と、ボ〜ッと考える暇もなく、朝の作務は続くのであった。
‥何かになるのではなく、あるがまま、目の前のもので猫のように楽しんで下さい。
ところでヨンダイだが、右目の上下のまぶたがかなり腫れ目やに涙が出てて中も赤い。
ドクターに見せたが‥心配なのは猫ウイルスによる感染症だって。
ヨンダイは、暴れん坊だけど、他の野良とかとまだ接触してないから、チャイとかにちょっかい出して爪で引っ掻かれたんだろうと思うのだが‥
貰ってきた目薬つけてるが、時々血の混じったピンクの涙を流している。
昨日よりは腫れが引いてるので、治りかけの膿かなんかが出てきてるのだろう。
ポッチーの歯によって、一つ発見しました。
「子猫の歯が大人の歯に生え変わる時は、息が臭い」です。
チャイの子猫時代の取れた乳歯をSS(収集好き)が集めていたので見てみたら、ちっこい犬歯と奥歯があった、10年前の歯だ、それに抜けたヒゲに爪。
あらら!初めてしっかり飼ったまともな猫なんで、こんなにひとつひとつ、なにかが起きれば、あら、取って置こうと仕舞っておいたのね‥珍しかったのだろう。
大事大事な猫さまさまだったんだね‥だから、わがままのスプレーしまくりバカに育ったのかいな?
ところで、前歯がない。
あの小さい前歯の乳歯、興味あるなあ‥
ポッチーの前歯、乳歯それとももう永久歯?


12月10日 (火)  [393] 021210 犬歯

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朝ゴミ捨てに行く途中に雪掻きしてるおじさんにあった。
挨拶したら‥「いやなもんが降るねぇ」だって。
ワシ、ハイなんだけど、おじさん、バッドトリップしたんだね。
「いやだねぇ」ってのが日常挨拶になってしまった時代の人なんだ、たぶん。
今日は暖かい晴れ、雪に陽が射してとても眩しい‥太陽と雪って似合うんだよね。
遠くの山々の木々にかかった雪がきれい。
なんかこんなの見たことあるな?あっ、そうか、チョコレートケーキの上に白いパウダーシュガーを振りかけたやつかな?
今日は夕方早くに、この間親父さんが死んだり開いていた陶芸教室閉鎖した人生の岐路人間が来るっていうんで、忙しいけど、ひさしぶりにキロ人間の心のバランス接してみたい‥どうぞ。
あいも変わらず、予定の時間を大幅に遅れてきた。
5時頃来るっていうから一生懸命その前に仕事終えようと粘土いじりしたのに、まだ来ない、もう少し粘土いじり、まだ来ない、いじり、まだ来ない、いじり‥来たのが7時。
よし、キロ、風呂入れ、ここに来たらまず風呂入って毒落とせ、毒落とせ‥
それにしても長い風呂‥また仕事に励んで、結局夕飯は9時を過ぎてしまった。
キロ、なんで?なんで?なんで?と疑問の連続。
たいして疑問でもない問題なのに、まあ、いろいろあるんだろうなぁ‥
この年令のこの時期の岐路が辛く面白い、苦しい、よしやるぞ、いやダメだ、エ〜イ、行くぞ、待て待て、さて、取り敢えず、なんとなく、と焦ることを止め、自分を見つめる時、なのか?そうか!そうなのか?とあっちこっち‥これがキロ人間。
話しは進み、人生もまた凄まじく快活に偶然のような必然の道を突き進むのであった。
ところで、ポッチーの犬歯だが‥猫の歯でも犬歯というのかな?‥普通は上下左右1本ずつの計4本あるのだが、牙一つのところに2本並んで出てる‥全部で8本。
変だな?猫によって違うのか?ポッチーは猫でないのかな?などと考えたが、これは乳歯で隣から永久歯が生えてきてるのだとわかる。
ということは、ヨンダイは大人の歯が出てるから、ポッチーの方がヨンダイより年下なのか?
そ〜かぁ?


12月9日 (月)  [392] 雪見

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わ〜お、雪です。
昨日の夜、植木などは軒下に置いたが、水鉢が大変。
こんなに降るとは‥まだ降り続けてる。
カッパを着て長靴履いてゴム手袋して水鉢の雪を取り除き板を並べフタ代わりにする。
竹や南天が雪でぐにゃりと折れ曲がっている。
できる限り木に積もった雪を竹ではたいて落とす。
玄関の雪掻きをし、その他諸々‥
それにしても、手足の指先が痺れる程冷たい‥の、なんの。
やっと終え、窓全開の雪見風呂‥
ア〜ひゅフにャへぉみょはフぁホォょぬぉゆュポゅペぉ‥
風呂上がりに裸でストーブもつけず和室でイスに座り窓の外の雪景色をジーッと見てた。
こんな雪の日は乾燥してないからか、裸がほの暖かく静かに体温が冷めていく感覚が心地いい‥ハぁッ!いっちゃった。
ワシ、雪国生まれだからだろうか?
別に雪が好きとかっていうんじゃなく、雪見てると生まれた時から何十年とず〜っとここにこうして座っているような‥時間というのが消えてしまうんだよね。
あ〜ほんとに美しいです‥ワシにとって自然現象は麻薬だね。
な〜んていったってこの雪、一晩で、一気に街中を白くしちゃうんだもの、すごいよね。
これを人間がやるとなったら、偉そうな企画屋さんが喧々諤々議論して企画書書いて、儲けの事でひと悶着あったりして、市民の協力がイマイチ得られないから毎週小学校の体育館に集まって市民を説得したり、やっとまとまり役場に提出し賄賂出してハンコ貰い、いざ本番、雪降らすぞってなったら、あら?機械が壊れ、爆発して何人か死者が出て、こんなイベントは危険だから、巷では、ほらみろバカが浮いてこんなこと企むからと陰口叩かれ、婦人連かなんかが、子供には雪に近づいてはいけないなんてのが常識になって‥
ハッ!寒い寒い、仕事でもせねば。
と雪見で書をやる。
いいッス、外の雪の白と墨の黒、なんとも言えないッス。


12月8日 (日)  [391] おっ!クリ・モモ

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眠いわ〜雨降り寒い。
昨日の釉薬づけ、ずいぶん遅くまでかかっちゃったもんな〜
今日は書は無しにして、絵付けでもやろう。
書は、姿勢を良くしてきちんと始めるのだが、知らぬ間にだんだん崩れ、だらしないいい加減な格好になるので、脇が痛くなったり肩は痛いわ首ポキポキ、手がしびれ、うっ!背中が割れて孵化してケラケラ笑いながら空に羽ばたいてゆく‥
まあ、眠いのは書だけでなく釉薬づけで動き回ったせいもあるがね‥
ヨンダイだが子猫ってこんなに元気だっけ?
もう、走り回り過ぎで作品にぶつかるわ、小さいうき猫なんか手ではじき飛ばし爪の後だらけ、鉢に手をつっこみ土かき回すわ、たまにうんこまでする。
しょっちゅう、同じ年頃のまったく正反対のおとなしすぎるポッチーに跳びついてはかみかみなめなめやってる。
ポッチー、しばらくは相手にせずやられるがままだが、我慢も限界に達しとうとう逃げる‥でも仲はいいみたい。
ヨンダイ、今度はゆっくり君にチョッカイ、次はモミジにチャイだが、この2匹には用心しながらやる‥困ったものだ。
ところで、ヨンダイ、お尻の穴が汚い、やや臭い。
ころころ太っているので、舐めることができないのか、それとも面倒なのか?
暴れ泣きわめくヨンダイ押え付け、尻の穴ふいてあげ、ちょっと拡げて見てみる。
こいつ痔じゃん!
キャーと恥ずかしがるヨンダイ。
ギャハハハと笑うポッチー‥
穴の周り全体的に腫れてる、どれどれポッチーは?
ハイ、どうぞ、と触られるがまま、暴れも泣きもしない。
モウとてもきれいできゅっとしまっていて可愛い、舐めても良い感じ。
今日は、来週から始まる猫町の「小さな贈り物」というメルヘンチックな展示会にニューメルヘン旋風を吹き込むべく『小さな、おっ!クリ・モモ』というタイトルの作品の絵付けをした‥結構気に入っている。


12月7日 (土)  [390] 痴呆

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雨降り曇り寒い。
お札の書の疲れで今日も眠い。
それでも気合いを入れ(朝風呂)、さっぱりこんと書をやる。
あ〜スペインにでも行ってアパート借りて半年ぐらいガウディ眺め暮すか?それともパリでカフェ?それともNY?そんなとこ行ったら、また招き猫作って個展やって、また忙しくなって、また退屈になって、同じことなっちゃう。
やっぱ‥だらだら、アジアがいいな。
ネパールとかベトナムとかの田舎にいってトレッキングしながら暮すか?
などと、また逃避しようと、ではなく逃避しながら書をしてたわい。
しかし、よくいろんなこと考えながら字が書けるもんだ‥と思ったとたん、書けなくなってしまった。
不思議なもんだ、書き順がわからなくなってしまったのだ。
時々ひらがなでさえ書けなくなって、あれッ?『ぬ』ってこんな字あったっけ??とかなることない?
子供の頃、親に良いようなこと言われて、頭の中に無理に詰め込んだ一切の教育にケリをつけるため、痴呆もしくは赤子に還ってしまうのだろうか?
人の内の大自然体がこのさかしらな言葉で作られた狭い社会に立ち向かっているのかもしれない‥老人の痴呆症とかは身体を張った最後のパンクかもね。
今日は本焼き釉薬づけです。
この仕事は、身体全部頭の細胞からつま先までふる回転だから、逃避なんてとんでもない。
面白いと感じるスキさえないぐらい面白い‥変な仕事だ。
今回は新たな釉薬を買って用意したので、このわけわからん出来上がりが楽しみでもある‥へへへ。
器などを作っている陶芸家さんはしょっちゅうやってるから何でもない仕事だろうけど、ワシの場合たまたまやるもんでいろんなことを覚えてない。
それで新鮮なんだろうか?
…覚えなければ忘れることはない。
忘れることがないなら痴呆にはならない。


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