8月21日 (水) [290] 保証人
8月21日晴れ ちょっと肌寒い秋晴れのような天気だ。 庭に出たら秋を感じてしまった。 とても心地よい、こんなの何度も味わった事があるが、これがそうだとはハッキリ言えない。 あの時の温泉の紅葉を見た時だろうか?それともギンナンを拾いにいった時だろうか? どれもそうだが、どれもこれではない。 そのうちこの感覚はすーっと消え、蝉の声がジージーと聞こえ日射しが暑くなってきた。 午後、SS(就職 させて)の兄が再就職の保証人になってくれと土産を持ってやってきた。 今日はいきなり秋になったので鼻水がたれ、だるい。 風邪などひいてられないので仕事も程々にした。 大抵、風邪のひき始めは、休めという信号で、それを無視すると、じゃあ風邪本番です、という事になる、のんびりしよう。 服をいっぱい来て首にタオル捲いて、外でコンパクトなバーベキューをやった。 炭を熾すところからやるので、とても面倒で暇があるときでないとできないように感じるのだが、いつもの食事と時間的には変わりないし、火を見たり団扇をパタパタやったりしてると、間が持てて、人に気を使わなくなるから食事も楽しい。 兄さん100キロ以上もある巨体で、ワシと同じ年で独り者、ワシの方がちっちゃいもんだから、兄さん新しい会社では横領とかやらんでよ、わしが責任とらなきゃいけなくなって夜逃げなんかしたくないからお願いですよ、と保証人のワシが頭を下げて頼んでる‥どうかほんとにお願いしますよ。 あと、強盗とか、独り者だからって部屋で妄想にはまり幼女を連れ込んだり、強姦、暴行、殺人、放火など、頼むからやらんでよ。 保証人は肩身が狭いんだからね。 保証人に対する保険はないのだろうか? しかし兄さん横領やって逃げた時のために、ワシが掛け金払って保険はいるっていうのも、おかしいよな。 などと火を囲んでバカ話しをする。 しかしこのバーベキューとやらは癖になりそうだ。 子供の頃、ごはんも風呂も薪を焼べてやってたもんな‥ 火を見ながら食事をするってのは起源なのかも‥とても落ち着く。
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8月20日 (火) [289] へへへへ
8月20日はれ〜 ガンガン照ってます。 昨日の台風でちった葉っぱ、庭を掃除する。 ウォータポピーが二輪咲いてます。 サルスベリが満開です。 サルスベリは百日紅と書きずうーっと咲き続けるからこのような名がつけられたのです。 助っ人を止めたNo1が借りたものを持ってひさしぶりに現われた。 最近は夏休みでよく路上で絵を広げて売っているそうだ。 よく聞くと、両親も若い頃そうだったらしい、へえ〜。 売れるのか?と聞いたら、ワシが思ってたよりかなりいい。 どんな絵か見たいので、夕方、車でNo1の家まで送った。 No1の下手なナビでやっとこ到着‥道知ってるのは自分なのだから率先してナビせんと‥ワシの家からNo1の家までの人生を親でもない他人のワシに任せている、このあたりはまだ子供だ。 No1ちでは可愛い子猫が生まれてた。 もらおうかなあと思ったが、メス猫はもう予約済だった。 この間No1の親のしんさんにバーベキュー呼ばれたのに来れなかった、ということで、わざわざ今日急きょバーベキューをしてくれた、優しいお方たちだ。 No2は、料理好きなのでお好み焼きやデザートまで作ってくれた。 No3は、とんでくる蝉やガにキャーキャー騒いでた。 No1の絵を初めて見た‥へエ〜面白いもんだ、情熱を感じた。 しんさん夫妻パワフルに3人の子を抱え、作品を作るほかにひとりでアトリエ建てたりNo1の部屋作ったりギャラリー建てたり、自分では貧しくボロで下手といいながら何でもやれる、あ−立派な親だ。 ボロを着ている人は心が錦だという‥ ところがどっこいそうは問屋が卸さねエ、実は、しんさん、この土地の地下に丈夫で豪華な地下ルームを作っているのだ。 若い頃の路上ヒッピー生活が体にしみ込んでいて、表向きはヒッピーハウスのようにしないと落ち着かないが、裏生活のための地下があるんです。 子供にも知らせていない。 その地下室の壁は金箔、床はペルシャじゅうたん敷き詰め、しゃれた服を着て、大きなソファーにでんと座りブランデー片手に最新のパソコン、オーディオ映画スクリーン‥地下室のさらに地下があり、時々そこに行って夫婦で大きな瓶のフタを開け金銀財宝を眺めてはへらへら笑っている‥のだ‥なんちって‥ごちそうさまでした。
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8月19日 (月) [288] ノミズ
8月19日台風 朝から今日も雨降り。 ちょいと止んだので、庭に出てみたら、ウォーターポピーの花が咲いている。 薄い半透明な黄色で中が黒っぽくやや地味だが水っぽくて夏って感じ。 それとチャワンバスの花芽も出ていた。 これはスイレンなどと違って葉も花芽も水面に浮かぶのではなく10cmぐらい飛び出て傘さしたように出る。 花芽は1cmぐらいの小さなもので、こんなに小さな花なのかと少々がっかりコンだったが、今日で3日目やや膨らんできているからもっと大きくなるのだろう。 ハスの花は早朝4時頃3日間咲いて4日目に枯れるというから、見のがさないようにしないと。 あとはコチョバスの花が是非ともみたい。 雨風が強くなったり弱くなったりしている。 猫のモミジがないている。 水を見ると飲まずにいられない、それで名前も、モミジ・モミズ・ノミズ・ノミジ・モミコ‥ そう今日みたいな日は、外が水だらけ、あそこにも水たまりここにも水たまり、全部飲まないと気が気でならない。 この雨の中しょうがなく外出したら、一生懸命あっちこっち行っては飲んでいる。 ‥あ〜あっちにも、そっちにもある、嬉しいなあ〜ペロペロ、あら!ここにも、そこにも、大変だ〜飲まないと、ハアハア、あ〜忙しい、ペロペロ、ハアハア、腹一杯だなア〜あ〜どうしよう、まだあるの?あ〜飲めない、飲まなきゃ飲まなきゃ、ダメだ〜ニャーーーーー−‥アホや。 ところで、台風が来てるせいか、ずうーっと生あくびが出てだるい。 雨の日はとことん眠いという猫の本があるが、まさしくそうだ‥モミジは除く。 あ〜だるい、力が入らん、動物はみな眠い、日溜まりも眠い、木陰も眠い、こたつも眠い、枯れ葉も眠い、湖も眠い‥‥‥ 一生眠い‥ なにもかも夢のようだ‥
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8月18日 (日) [287] 絵日記
8月18日雨 今日は一日中雨降り。 庭にも出れないので、まじに粘土いじりする。 なかなか微妙な変化をしながら一点二点といじりは進み、この間の古展で身につけた昔の郷土招き猫の顔の表情も時々含められ、新たな猫となって登場してくる。 今日はなかなか調子よく出来た感じだ。 外を眺めてみれば、ずーッと雨、ウォーキングもできない。 こうなると不思議なもんで、粘土いじりが忙しいのに、退屈になってくる。 昨日温泉にいったのに、今日もでかい風呂にいきたくなる。 連続して外で食事をしたくなる。 昨日は韓国料理、今日は寿司、明日はタイ、明後日はイタリア‥ でも、家の中でしばらく食っていると外で食う事がどうでもよくなる。 思い出したように、外で寿司でもたまには食うか、と一回出かけると、連続して外食めぐりをしたくなる‥どうせハングリングでたいして食わないくせに。 これはどうなっているのだろう? 旅行もそうだ。 この間岡山行っておもしろかったもんで、次はどこ?とどこでも個展したくなり、でかい車に作品積んで旅芸人のように各地で個展などと考えてしまう‥いつ作るんだよ! でも庭をいじりはじめると、どこへもいきたくなくなる。 たまに外でも出るか、と一回外へ出るとまた出続けたくなるわけだ。 妙なもんだね。 どっちでもいいんだけど、ワシの基本は庭見ながら家でメシ食って粘土いじりだろうな‥なにせ弱自閉症児で籠ったら変なもん作るタイプだから。 夕方仕事も終えたところにサンプラッチからひさしぶりに電話があった。 彼とは長い付き合いだが、めったに会う事はない。 いろいろ話して、絵日記面白い、本にすればとのこと。 そんな話があれば、絵日記のネタにいいんだけどね‥と本を作る事より絵日記の事を考えてしまう。 あとで風呂入りながら、絵日記ってなんだろうと考え、そういや、ポップアートやグラフィックアート、メールアート、コンテンポラリーアートなどといろんなジャンルのアートがある。 文字には小説や詩、短歌、俳句、エッセイなどがある。 ワシの絵日記アートは世界にひとつしかないのでは? 世界中の子供が表現する絵日記を、いい大人が飽きずにやっている。 絵日記かかせリャ世界一では? 子供の頃親父に何でもいいから世界一になれって言われたけど、知らないうちにこんなシンプルなアートが育っていたとは、フフフとほくそ笑んでしまった‥別にだれにも認められてないけど‥ みなさん、世界にひとつしかない毎日成長する絵日記の木を、今後とも友だち誘って見に来てね。
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8月17日 (土) [286] 真夏の夜の夢ごこち
8月17日晴雷雨 昨日は遅くまで騒いだので朝から気分がすぐれず頭が重い。 昨日の大雨に打たれた蚊取り線香やスリッパ、イス、パラソルなどなどを外に並べ干す。 アリの集った食い滓やゴミを拾う。 ホタテやえびの食い滓には小さい赤いアリがたむろして、となりで死んでる蝉には黒いアリが集る。 アリは種類に因って食の趣味が違うのだろうか? 壊れた竹の縁台の足を取り外し、ブロックやレンガを重ね足代わりにする。 この縁台チャイがよく寝る場所なので、一応作っておかないとね。 バーベキューで使った網や鉄板を洗いサラダ油をぬり片付ける。 泊まっていった人たちと外で朝食をとる。 食べてから、今日も雷雨がくるといけないので、そろそろ乾いた蚊取り線香やその他を片付ける。 あっという間に夕方になってしまった。 このようにペンション猫屋敷の仕事はいっぱいある。 ほんとに、いつ本職の仕事をしているのだろう? 絵日記を一日中書いているし、庭いじりを一日中してるし、一日中風呂入っているし、歩いているし、メシの時間はのんびりゆっくりしてるし、夜はメシ食ったら何もやる気がしないし‥サアテ、いったいいつ仕事をしてるのでしょう? 夕方、粘土いじりをしようと思ったが、いまいち調子が出ないので、近くの温泉に出かける。 くねくね道を通りひさしぶりの山の温泉、蚊にさされながら露天、サウナ、水風呂、どっと体がだるくなりました。 帰りは、いつか入りたかった韓国居酒屋で冷麺食ったが、これが実にうまイ、またこよう。 夜のうねうね道、他の車はない、車のライトに照らされ木々や緑の葉がぬめ〜と揺れる、白い服を着た女が雨に濡れて手招きし消える、後ろの座席にいる、あっ!振り返れば乗っていた知人はいなくなり、白いしっとり濡れた女ひとりだけ、このままホテルに入り、濡れた服を着替え、見つめ合い体を温めあう‥あー‥ 昼通るこの道はすがすがしい森林浴だが、夜は神秘的で霊的でエロチックだ。 山道を過ぎ町についたとたん、ここはどこ? そこら中にちょうちんが並び、この霊的町はきれいだ。 今日はいたるところでキツネやたぬきや幽霊の盆踊りのようだ。 盆踊りなんてもうなくなったと思っていたがちゃんとあるんだ、とても懐かしい。 しかしさっきの雷雨で、浴衣びしょびしょだろう、あ−それもエロチックだろうなー‥ますます霊魂が喜ぶ、真夏の夜の夢ごこち‥
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