もりわじん絵日記 2005. 9
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9月5日 (月)  [1327] 台風と寂静

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 rain
あ"〜〜〜、寝苦しい夜だったワイ!
自然児なもので、天候に左右されやすいというか、人は天候や陽気と一体に生きているからね。この台風の影響で頭も身体もぐるぐる廻っている。楽しい感じもあるが、ワクワクはらはらドキドキ、不安、嫌だ、面倒、どんとこい!、叫びたい、笑いなどなどいろんな感情が入り乱れる。まるで、台風が身体の中で渦巻いている感じ。外も台風、内も台風。良いも悪いも好きも嫌いもグチャグチャになって吹っ飛んでいけ−!そういう感じになってるんだろうね。たまには、内部の凝り固まった感情や思考を良いも悪いも含めて全部一掃したいんだろう。よく、こんな日に外に出て川に溺れたなんていう人がいる。ワシも、そのタイプかもしれんな。自然に包まれて逝きたくなるのだろうかしら。台風とは瞑想の様なものだ。内部が一掃されて寂静となる‥


9月4日 (日)  [1326] メガネ

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 cloudy
最近、早起きをして粘土いじりをしている。作品がフランスやイタリアなど新たな人々に見てもらえるということで意識もやや拡大してきてるのだろう。今いじってるやつが海外にいくわけではないけどね。
ところで燃えている理由はそれだけで無い。actually,この間とうとうド付きメガネを買ったのだ。あまりにこまい所の作業が見え難くやりづらい。老眼鏡をかける程では無い。前にライト付きのレンズというものをテーブルに備え付けて仕事してたが、作業するのに邪魔でダメだった。適当なレンズ付きメガネとかないものかとメガネ屋に行って聞いたら、なんとそういうメガネがあるという。なんだあるんかい!で、手に入れた。それをかけてじっと集中して仕事をしているうちはいいのだが、あっちこっち見たりすると目眩がして、これではかえって目が疲れてしまう。それにあまりに見えるので、いつもなら気にしないところが気になる。時間もかかるし、形なんかも今までのようにスムーズにいかない。どうもぎこちない。ア〜ア、と感じていたのだが、仕方なし使っているうちに、慣れてきて、今までにない作品が次々とできるようになってしまった。大きさも微妙なサイズなのだ。傍目には、作品はそんなに変わりないように思うだろうが、たぶんすごい大きな変化をしている。例えて言うなら、太陽の黒点がいつもとどんな感じに違うのか?ぐらいの違い。その些細な違いで地球はすごい影響を受けるわけだからね。それが面白い。女の子が髪の毛1本を気にしてもたいして彼氏に影響はない。しかし、鼻くそがほんのちょっとついてただけで、彼氏にもまわりにも影響がある。その些細な鼻くそをきちんととっている様なものだ。鼻くそに目くそに歯くそ、もともと付けているやつが、それとったらすごくきれいに感じる。って何の話しだっけ?


9月3日 (土)  [1325] 転倒

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 fine
イタリア語っておもしろい。いつか自由に使えるようになりたいものだけど、ワシ、飽きやすい上に努力しない。覚えたこともすぐに忘れる。忘れたことさえ忘れる。覚えていたことさえ覚えていない。本当に必要なものや危険なものなら脳が勝手に覚えてくれるだろう、と高を括っている。楽しくなったり世界を広げたりしたいからと余計なもの頭に詰め込むと、お金や物と同じで後々心配・苦労も多い。ワシは庭好きだから、今よりはるかに広い庭を持ちたいなどと思うが、まず草むしりが大変だろう。大変だからと人雇ったら、基本の庭いじりの楽しさでは無くなり、本末転倒だ。それに金はかかるし時間も使うし気も使う。そのために金稼がなきゃと金の亡者になって愛のない作品作りになってしまう。これも本末転倒だ。
…この世の中、皆本末転倒していて本当がわからなくなってしまっているのではないかしら?
常など無いのに常があると思う転倒、楽など無いのに楽があると思う転倒、我など無いのに我があると思う転倒、浄など無いのに浄があると思う転倒、美など無いのに美があると思う転倒、幸など無いのに幸があると思う転倒、福など無いのに福があると思う転倒‥
今日は、美術館の展示が終わりでかい作品がわんさと戻ってきた。こんなデカイもの作ったおかげで楽しい展示ができたのはいいが、これを片付けるのに一苦労で、大汗かいてしまったワイ‥
あ!転倒している作品でも作ろうかな?


9月2日 (金)  [1324] 無私の私

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 sereno
そうそう、イタリア語の事だが、主語を省くってのに興味がある。で、よくよく調べたら、主語によって動詞が変わるから主語を省いてもわかる、というものらしい。って事は日本語の主語がない、というのとはまるで違う。しかし、イタリア語、それはそれで変わったものだ、面白い。
日本語は文法も他所の言語とはかなり違う。独特だよね。誰かより優れていることとか勝ち負けに勝つとかと違って、独特であることは美しい。まあ、とにかく、この主語を省くってのには興味ある。「私」を省いちゃうんだからね。『無私の私』という言葉があるけど、かなり美しく奥深い。こんな主語のない言葉でコミュニケーションとれる日本人は世界の何かの役目を担っているんだろうね。そこから出てきた招き猫。長い間こんなもの作っているけど、ワシにもなんか役割あるね。海外のまねごとの多い日本文化の中で、招き猫はルーツが江戸、庶民から湧き出た独特のもの。それが熟されて、とうとうこの時期、日本からヨーロッパに行くんだもん。別に外国ダー、世界ダーって頑張ったわけでもない。なんとなくじわじわ広がってる感じ‥のんびりと猫のようにね。そこがまたいい、無理がなくって、我が無くって、私が無くって‥
Grazie tante!


9月1日 (木)  [1323] わじん館

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 fine
今日から、ワシのこのホームページにオンラインショップができた。遠くの人は、谷中や山形にあるギャラリーふくふく猫にもなかなか足を運べない。展覧会や個展があっても時間があわなかったりする。そんなんでオンラインショップを作ったのだ。つまり通販ですわな。
自分の作品を暦館・招福館・縁起物館・笑福館・神様館・セブンスセンス館・悲館・新古館・絵館という9つの館に分けました。ほんとうはもう一つ10番目に「ハ秘フへ宝館」というエロチックな館もあったのだが、チンコマンコはダメ!と風紀係に戒められたのじゃ、ガハハ‥。そりゃそうだ。去年銀座で個展やった時、無邪気でない奥様方から、こんないかがわしい物は子供に悪影響、と撤去させられたからね‥。それに秘密のものはそう簡単に見せるものではないもんね〜だ‥
何はともあれ、なかなか感じのいいオンラインショップなので、どうぞ、いっらっしゃいませ〜


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