9月10日 (土)  [1332] 腕磨く

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 fine
作品を作るにおいて、何作ろうかとか悩んだりするが、とりあえず大切なのは腕を磨く事だ。他人の作品をとやかく言う前に切磋琢磨。
この創作活動というものは不思議なもので、この間のちっちゃい展などという自分の既成概念を裏切るような物を作ると、初めての挑戦なので無我夢中・暗中模索・五里霧中。しばらくして作品の全体像をみると今までの作品と結びついて今までの何倍もの広がりを見せている事に気付く。そうなって初めて多少腕を上げたんだなと思える。
毎度毎度の個展は新たなものに挑戦して腕を磨いているわけだ。これは技術に限った事ではなく、発想などもそう。いろいろ挑戦する事で組み合わせが増えて、挑戦した何倍も世界は広がっていく。しかし、この世界が広がった感じはわからない。なぜなら今までより広がっているから未知なとこへ来たわけで、未知だからわからないのだ。次の作品を作って眺めた時に、初めて、ア〜、広がったんだなぁ〜と知る。その時、未知はもう未知では無くなっているから、また挑戦が始まる。この事はこの間の水風呂入って出て呼吸する事と同じみたい。下降から上昇という流れを体感するだけのよう。人の活動は全てこれ一つの事に過ぎるようだ。ならば、他の土俵の下降上昇を気にする必要はない。
池に落ちた虫が金魚に食われたのを見てて、こう思った‥