9月16日 (金)  [1338] 秘頭

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 fine
伊勢おかげ横丁の会場に。今回で11年目。
目の前に伊勢神宮があり、そのおかげで潤っているので感謝の意を込めて控えめにおかげ横丁としたのだろう。たいてい個展などをするところは控えめな所などではなく、ド〜ンと人より前に出過ぎた様な所の方が、オオォ!って感じで恰好がいい、と思いがちだ。ところがそういう所はイメージが先行し過ぎて、すかされてしまったりする。控えめな所の方がイメージない分だけ出会った時の感動がしっかりしてるんだよね。このおかげ横丁は赤福さんが作った江戸村の様な空間。いつ来ても賑やかで居心地がいい。市場とか屋台村の様な所だからだろうね。活気があるんだな。一般に街街の商店街というものは車の通り道になってしまって通り過ぎられ大型スーパーに押されている。ここは路地が絡んだようになっていて車ではなく人が主体になっているから楽しいんだろうね。
さて、作品展示だ。作品の中心は大作『あたまが温泉猫女将神』。これを古びた階段ダンスの上に置く。あまりに地上から高いので、お客さんから、女将さんの頭の上の温泉猫が見えない、って言われたが、それもいい。温泉猫から言わせりゃ、誰にも見られない雲上の温泉。『あたまが温泉』は人の考えなど及びもつかない秘頭の秘湯だからね‥