1月16日 (土) [2911] 取材
東京からいち早く『家猫』の取材がやってきた。雑誌『猫びより』だ。2010年2/12発売。これで『家猫』は全国に公開されることになる。雪掻きをして歩き易くしているところに、でかいカメラマンと細いライターが二人でやって来た。この大雪で膝までぬかるというのにカメラマンは吊り橋を渡って向こう岸から撮影したいと言う。デカメラマンが履けるような長靴はない。仕方ないので、僕がスコップで雪をかきながら先頭たって向かう。測った事はないが、一キロはあるんじゃなかろうか。せっせせっせと歩く。しかしカメラマンは100キロはある。僕が踏んだところの倍は埋まってしまう。とうとうデカメラマンはダウン。細いライターと僕の二人だけが向こう岸に行って、とりあえずライターが撮影を済ませた。どえらい疲れたさー。
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1月15日 (金) [2910] 雪国
雪国の田舎には『お互い様だから』を超えた割り切れない優しさがあるように感じた。これはギブアンドテイクではない。取引ではない。見返りなど求めていない。確かにそういった意味合いもあることはあるだろうが、それだけではない。深いところで本当にやってあげたいというのがあるように感じる。そしてそれを感じた僕は本当においしいごちそうをおじいさん達に食べてもらいたいのだ。言葉など通じる必要がない。雪国はすばらしい。雪国は冬がなければいいのにと言うが、南国は暑い時期がいいように雪国は冬がいい。 などと、勝手にうきうき思い込んでいるが、おじいちゃんにいつまでも頼れるわけがない。来年はなんとかせねばな‥
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1月14日 (木) [2909] 死なない2
憎まれっ子世に憚る、と言われるようにヤナ奴程長生きする。優しいいい人程早く死ぬ。これはたぶんヤナ奴もいい人も同じような年齢まで生きても、早く死ねばいいのにと思っているヤナ奴は長生きしたように感じ、いい人は惜しまれるから早死にしたように感じるからだろう。
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1月13日 (水) [2908] 死なない
おじいちゃんはこれらの行為をボランティアなどと思ってない。そうしたいだけなのだ。ふと思った、このおじいちゃんは死なないで欲しいと。自分ちの前の道路の除雪を今後もしてもらいたいからという自分勝手な思いからではあるが、僕のようにおじいちゃんに恩を感じている人々が、みんなおじいちゃんに死んで欲しくないと思っているとしたら、このおじいちゃんは幸せな人だろうと思う。たぶん死なないだろう。
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1月12日 (火) [2907] 偉い
この除雪おじいちゃんはすごい人だった。たぶんこういう人を偉い人というのだと思う。家猫の前の細い道路の除雪をしてくれたから優しい人に違いない。パーティの日、あの広い農村公園も除雪してくれた。ところがそれだけでなかった。ばあちゃんが言うには、農村公園にはトイレがある。トイレットペーパーがなくなりそうになると一年中交換している。それも自費で。トイレは冬場は使えなくなるので雪囲いをしなければならない。公園の端にある水車小屋の水車も雪囲いしなければならない。これもやっているんだってさ。自ら進んで。
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