1月22日 (金)  [2917] 凄腕2

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 棟梁は神社仏閣の類いと同じ難しさがあったために三分の一の模型まで作った。おじさんはたびたび現場に訪れてはどうやって作るのかを眺めていたそうだ。そろそろ上棟祭も始まる筈なのになかなか始まらないので、やはり余程難しいんだろうと思ったらしい。おじさんは棟梁に話しを聞いた。ぶっきらぼうで無口な大工もぼそっとこう言った。図面を見た時、腕が鳴ったと同時に一週間よく眠れない程悩んだ。一生に一回巡り会えるか分からない家だ。その時、図面を見せてもらったが、どうやって作るのだろう、こんなものに挑戦するなんてすごいと思ったらしい。