もりわじん絵日記 2004. 12
メニューに戻る
12月25日 (土)  [1076] スペース・オデッセイ

20041225-1.jpg


 Fine, cloudy later
さて、作品製作も終盤を向かえてきました。思ったより、絵付けが進んだので、やや時間的に余裕が出てきた。気分ものんびりしている。作品製作がスムーズにいくとこの仕事が美しい天職のように感じ‥実際天職だろう?‥きちんと世に残るようなしっかりした永遠の名作を提出したくなる。キューブリックの映画『2001:A space odyssey』が、なんか、ふとよぎった‥久しぶりに観てみようかな?まあ、そう暇ではないから今日は無理だけど、気に留めておこう。しかし、気分はもうハワイと普通なら言うところだが、ハワイを超えて来年の個展の構想が湧き出ている。どうしたことだろう?かなりやる気満々だ。いつもは沖縄、ハワイなどの南の島でどっぷりのんびりがあるなら、それ以降など、ア〜面倒だから考えるのはよそう、などと思う筈なんだけどね‥。豚でもhappened。新作を創りたくてむずむずしているのだ。なんか、作家らしくなってきた気分だ。ハワイはのんびりtripでそれ以上は別に進まないが、作品はどこまでも思考を超えて未知にいけるスペース・オデッセイ、大いなるeternal journeyなのだろう。ガハハハハ‥とっても楽しみです。早く新作に取りかかりたいわ‥


12月24日 (金)  [1075] うさぎ

20041224-1.jpg


 Cloudy
旅行の間、猫世話の為ここに住んでもらうウサギちゃんとドーベルマンがやってきた。茶飲みながら、ウサギちゃん、なんの気無しに隣家との諍いを話し始めた。うちも猫嫌いジジジと枯葉バババに挟まれて、いろいろあるものだから、まあ、どんなものかと聞いていたら、うちごときの騒ぎではない。隣は老夫婦70歳ぐらいらしい。
「うちのベランダにタバコやゴミを捨てる。敷地の境界線を超えて階段を作った。こっちの庭に向かって立ちションをする。うちの車のタイヤを二度もパンクさせた。車にひっかき傷つけた。水道代を払わず、近くの神社からホースで水をひいている。1台分の駐車代しか払ってないのに3台分使い、他車を停めさせない。車の中に入って、ず−っとこっちを覗いている。いつも覗いているみたいで、二階に上がると真似して二階に上がる。ベランダに出るとベランダに出る。ワケあって塀を壊したら、次の日自分ちの塀を壊してた。マーケットで振り向いたらそこに顔があった。つけてるみたい」まあ、なんというアホ。ところが話しは進み「自分んちのデッキで、振り向いたらいきなりビンタ二発食らわされた」え"〜あ"〜!なにそれ?ガハハハハハ‥あ〜?暴行じゃん!それに家宅不法侵入じゃん!「近づいてきて、いきなり胸ぐらを掴まれた」え"〜なんだ〜?「地下室に近所の小学生の女の子連れ込んで馬になれと言った」あ"〜あ"〜!え〜?おいおい、やばいんじゃない?「馬になった女の子に後ろからハグした」ほんとやばいよ!「友達の猫が毒もられ殺された。警察に訴えたが、そんなことしてないとしらをきる。証拠がない」んなアホな〜「地下室にあるモアイ像を抱いたまま崖から転げ落ち骨折した‥」ガハハ‥なんじゃ〜、とにかく大笑いしてしまった。‥いや〜すまんすまん。
しかし、なんなんだ、このじじぃ。ストーカー、婦女暴行、幼女監禁!なめたやつだね。だからスキを見せてはいけないって!このじじぃもスキだらけ、人のスキを狙えば自分にもスキが出るもんだ。天網恢恢疎にして漏らさず。
とりあえずの対策として、このじじぃいつも覗いていてつけまわして真似するのが好きみたいだから、ウサギちゃん、髪の毛をハデ派手に染めラメの服を着てヘラヘラ笑っている、ってのはどう?じじぃ、真似するかな?


12月23日 (木)  [1074] サンタクロース

20041223-1.jpg


 Nice weather
おお!、朝、外見たら丘の上が霜で真っ白。寒そうだわ。池の水も庭においてある水鉢の水も凍っている。いよいよ冬到来って感じだね。デッキの上の気温が−1℃、アトリエが13℃。床暖つけてこれだもんな。お〜さむ〜。しかし、昼も近くなってくると陽射しバンバン入って、外の日向が25℃、日陰が15℃。まだまだブランチは外のデッキでOKだね。
夜は、サンタフェでクリスマスパーティ。一応クリスマスということで、サンタファッションをする。サンタファッションといってもよく見かける赤白の三角帽子に赤白どてらみたいな服やヒゲは持ってない。まあ、それで、持っている帽子の中から赤いのを選ぶ。服はちょいときついが赤とクリーム色のカーディガン、下はオレンジの運動パンツ、コートはふかふかのド派手なピンクオレンジ。ヒゲの変わりにポリスのサングラス。変態トランスベスタイトマフィアファッションって感じかな?なんかこのサングラス、この間のガレージセールでゲットしたものだがかなり高価な品物らしい。不思議なもので、これをかけた時、さすが高いだけあると思った。ちょっと気にいっている。問題は、ワシ、どんなメガネかけても左の目の下のホホにメガネが当たる。これは妙な感じに顔が歪んでいるからだろう。昔は、メガネのフレームを顔に合わせて曲げたりしたのだが、そうすると前を見ている角度の筈が、ちょっと右を向いた感じになる。そのほんの少し、気付かないぐらいの歪みってのは、イヅイ。それのせいだろうか、ワシの作品って、ワシの顔の歪みとは反対方向に歪む癖がある。これって自分の顔の歪みを作品でバランスとっているのだろうか?作品は粘土なので意識して直しているけどね‥
まあ、とにかく、赤で身をくるんで、ややハイになってパーティは盛り上がった。
Leave it to me!


12月22日 (水)  [1073] なめあい

20041222-1.jpg


 Fine
なんか、ぐっすり寝たな。昨日第二段の作品を渡したから、今日から第三段目に入る。毎年のことだが、てんやわんやの気分。
ところで、猫を見ててすごいと思う。なにがすごいかって、猫同士お尻はなめあうし、姉妹猫は抱きついて頭・顔なめあいながら寝てる。アニニョンにマッピョ、ヨゾ、イゴ、たまにポチ君。家族もしくは仲間ということを確認してるのだろうか?チャイにモミジ、これらジジババはダメだ、頑固‥。
人間の場合はっていうと、なめあわない。いろんな観念や思考があって出来ない。逆に観念や思考で家族や仲間を構成する。人間がなめあうとしたら、兄弟とか友達とか他人ではなく、よほど恋愛してるカップルか母と赤ちゃんぐらいなものではないだろうか?ってことは、猫の場合いつだって恋愛、母子一体の気分なんだろうか?
また、猫は他の猫がしたゲロを平気で匂い嗅ぐし、時に大丈夫なら食べる。これなんか、人間には絶対無理だろう。よくよく考えれば別に他人のゲロ見て気持ち悪くなる必要はないものなのにね。これはやはり観念つまり思考が感性を仕切っているためだろう。
こういった違いを見ても、人間は不自由だなあと思う。好きなカップル同士でしかなめあえないし、もしくは観念で構成した約束事の中でしかできない。そんなのはイヤだと、分けわからんフリー集団がなめあってたら、これまたおかしい。猫を真似てみんないっしょになめあおうぜ、というのは感性ではなく、もはや思考だからだ。猫は思考でやっているわけでない。感覚ですよ。思考のちょっと前にあるものですよ。だから恋愛や母子愛、真っ最中には思考の及ばないすごいものが来る。


12月21日 (火)  [1072] 反対も欲

20041221-1.jpg


 Good weather
ハワイいったら夏だよ、夏!ビールがうまいんだよ!飲みたくなるよ〜‥
酒止めたもんで、ンなこと言われたが、大丈夫だもんねー。実は、My止酒はハングリングと同じようなもの。ハングリングは一口も食わない断食ではないわけだから、お酒も食前酒の一杯ぐらいは美しいものなのだ。おかげで、ほんの一口の食前酒が今まで味わったことのないほど甘美だし、食べ物もうまい。ほんとにこんな味がしていたんだと驚いている。日本酒や焼酎はあんまし飲まなかったのだが、食前酒としてほんの少しだと味がわかるのだ。レストランにいってワインの一杯ぐらい飲まないとただの我慢になる。ワシ、無理な我慢などしない。ンなことしたら却って身体に悪い。
止めるということは、欲という思考の域に入ることを止めること。一歩手前の感覚までということなのだ。ただ、むやみにわけもわからず断食するとか、断食がハイになるとか、ダイエットの為とか、ただただ酒を我慢するとか‥。これらはすべて思考の賜物で前の欲とは反対になっただけの欲です。欲としては同じもの。食い意地も欲、飲んべえも欲、断食も欲、禁酒も欲、ダイエットも欲、みな欲ですよ、実際。
欲こいたり、不安持ったり、迷ったり、うらんだり、怒ったり、恐れたり、いがみ合ったりなど、そのような心の動揺はすべて思考というものが作った幻想、偽物なわけです。なぜなら、そう思わなければそれはそこにはないものなのですから‥。至福とは、そんな偽物に左右されない本物の極みを歩むことです。宮沢賢治の詩の小岩井農場パート九の最後にこんな言葉があります。「‥すべてさびしさとかなしさとを焚いて ひとは透明な軌道をすすむ‥」まさしくその通りです。それは思考が入らない所だから透明な軌道といえるのです。


| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
2004/12
SuMoTuWeThFrSa
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 

前月     翌月