12月21日 (火)  [1072] 反対も欲

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 Good weather
ハワイいったら夏だよ、夏!ビールがうまいんだよ!飲みたくなるよ〜‥
酒止めたもんで、ンなこと言われたが、大丈夫だもんねー。実は、My止酒はハングリングと同じようなもの。ハングリングは一口も食わない断食ではないわけだから、お酒も食前酒の一杯ぐらいは美しいものなのだ。おかげで、ほんの一口の食前酒が今まで味わったことのないほど甘美だし、食べ物もうまい。ほんとにこんな味がしていたんだと驚いている。日本酒や焼酎はあんまし飲まなかったのだが、食前酒としてほんの少しだと味がわかるのだ。レストランにいってワインの一杯ぐらい飲まないとただの我慢になる。ワシ、無理な我慢などしない。ンなことしたら却って身体に悪い。
止めるということは、欲という思考の域に入ることを止めること。一歩手前の感覚までということなのだ。ただ、むやみにわけもわからず断食するとか、断食がハイになるとか、ダイエットの為とか、ただただ酒を我慢するとか‥。これらはすべて思考の賜物で前の欲とは反対になっただけの欲です。欲としては同じもの。食い意地も欲、飲んべえも欲、断食も欲、禁酒も欲、ダイエットも欲、みな欲ですよ、実際。
欲こいたり、不安持ったり、迷ったり、うらんだり、怒ったり、恐れたり、いがみ合ったりなど、そのような心の動揺はすべて思考というものが作った幻想、偽物なわけです。なぜなら、そう思わなければそれはそこにはないものなのですから‥。至福とは、そんな偽物に左右されない本物の極みを歩むことです。宮沢賢治の詩の小岩井農場パート九の最後にこんな言葉があります。「‥すべてさびしさとかなしさとを焚いて ひとは透明な軌道をすすむ‥」まさしくその通りです。それは思考が入らない所だから透明な軌道といえるのです。