12月3日 (金)  [1054] ウォーキング

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 Fine but cold
眼精疲労は治ったのだが、前頭葉のひきつけが体全体に広がったみたいで、またいつものダルイ病が出てきた。昼寝をする。まったく、ほんとうの元気バリバリがず−っと続くってのはないのかね?あ〜つまらん身体だ。それに比べウツ、どこか悪いところはないのか?って聞いたら、コレステロールがどうのと言っていたがいたって丈夫。デブってるだけ。飲み食いばっかしてるからだよ。
まあ、しゃあない、この身体でできるだけ素敵ないい作品を作ろう。どんな強健も虚弱も同じように死ぬのだから‥
さて、年末年始の展示会がわんさとある。はりきって朝から仕事じゃ。ちんたらウォーキングなどやってられっか。
子供の頃、ウォーキングなどやっている人間は一人しか見たことない。ワシが生まれた村にいる唯一人のお医者さんだった。大体、みんな朝から忙しかったし、大人というものはいつも働いているものだと思ってた。だから、早朝や夕暮れに無目的にどこに行くわけでもなく歩く人間などおかしい。退屈な人間なんだ。このお医者さん、うちの田舎には似合わない銀髪で銀縁メガネで、ワシの目にはよそ行きのきちんとした服装をしていた。この村には存在しないファッションセンスで土の臭いがちっともしない人だった。子供の僕に近しく「おはよう」などと声をかけてくるが、同じ日本人には思えなかった。なんか透明で孤独感が漂ってたような気がするなぁ‥次元が違うのかな?
…ア〜なんで、私はこんなバカで礼儀もない薄汚れた田舎もんの医者やってなきゃいけないんだ。私の苦悩はこの原始人達にはわからないのだろう、ア〜ア。おっ!鼻たらした小猿が来る。「おはよう」。貧乏人よ。働きアリよ。ほら!私がまともな真の人間だ。インテリ文化人だよ。よく見なさい。仰ぎなさい。讃えなさい‥―