もりわじん絵日記 2001. 11
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11月11日 (日)  [44] 歓喜天 [45] はえっと、こんにつわ〜金馬

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[44]
お母さん、お父さん。
子供を育てるのはとっても大変です。
お金もかかるし、一人立ちするまで時間もかかります。
楽しい日々、つらい日々があり、成長してゆきます。
そして職につき毎日毎日仕事におわれ、疲れ、死にます。
子供は社会や親の為、生きているのでしょうか?
お母さん、今も戦争が続いています。
もし、本当に子供を愛しているのなら、はたして戦争に息子を行かせるでしょうか?
若者は行くでしょうか?
彼は行くでしょうか?
お母さん、子供を愛しているのですか?
それとも子供を殺すような戦争の手助けをする社会を愛しているのですか?
人は、政府が武器や殺人道具を作るために、働き税金をおさめるのでしょうか?
息子が死んで悲しむのは、お母さんです。
戦争に向かうあらゆることに、なぜ全面的に否定しないのでしょう?
それでも自分だけは大丈夫と、恐怖でできた社会に安住しますか?
子供は、あなたの寂しさを拭う道具ではありませんし、戦争の道具でもありません。
それは愛ではありません。
……この作品は、歓喜天像の母子版です。

[45]
11月11日 んつころ晴れ
朝、太陽が、えらしゃたはげ、富士山でも拝むべと、ちぇっと散歩したら、おっきイ木あって、はぐりょグあって、すごえなあと思た。
今日は、個展用の作品を納品すねくてなんなえはげ、荷造りだべ。
いやいや、んつころたえ変で、すしゃますしたは。
個展が二つもあるはげて、作品は、うなりすっころあんべ。
どれがどこだが、ごしゃげできて。
プチプチは、しゃばげだりすっす。
んつくらえ、たえ変だ。
あんます、えエ加減にすっど、作品だえなすになっす。
まあだ、つくんのやんだはげて、ちゃんとすた。
んだげんとん、心の中では、へづげだな、たえすたごどなえ。
だえなすに、なたたて、まだ作れば、えがんべ。
おら、がってすねも。
ど、あばげでみだりもしたげんとん。
やっとおわて、みかん箱16個。
身体こわえけんとん、風呂さ、えぐにも、車運転すっだぐなえはげ、止めだ。
むつこさぐなっべなあ、と、づ分ば、ねぎらてみだりして。
宅急便屋さんが来て、荷もづ運んで、みづば、ぐえらむづてえった。
んだごんたら、みなさん個展見に来てなっす。


11月10日 (土)  [43] 快楽

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11月10日ちーッス。寒いッス。
それに早く起き過ぎて眠いッス。
のども痛いし駄リー。フラワリングシリーズに防水のためやったトルエンシリコンがのどと脳に来てるみたいっす。頭重いッス。
ずいぶん前、サズ君がシンナー遊びにハマってしまったこと思い出したっす。
そんなもんいいのか?
「わじんさんもやってみると解るよ」
どれ、どうやってやるんだ?
すーはーすーはー
ナンダナンダ部屋を山手線がとおってゆくっす〜
ガタンゴトンガトゴトントンガタタタタタ
電話が重い受話器が重いっす〜
ガハハハハ
「ね、いいっしょ?」
頭、がんがんするッス。
いいわるいっす。
呼吸困難っす。
窓を開けるっす。
は〜〜〜〜〜
……苦痛から逃れたいから快楽を求めます。
快楽と苦痛はコインの裏表です。
どちらか一方を選択することはできません。
それに快楽のためにものや道具に頼ると、今度はそれに捕われて苦痛になります。
あいも変わらず苦痛からは逃れられません。
さて快楽とはなんでしょう?
快楽とは苦痛の違った表現ではないでしょうか?
苦痛だから快楽(=違った苦痛)を求めていることになるわけです。
苦痛のない所に福があります……て、ことッス。


11月9日 (金)  [42] ね香

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11月9日寒い眠いあ〜ふぁ〜おはよう、うんこしたらよ、便器がガラガラガラってうがいしてゴックンしたア〜 あ゛ーこら、メグッチペッしなさい、ペッしなさい。
昨日は出来上がった作品にコーティングしたらよ、吸い込んじゃってよ、気持ち悪いんでよ、インターネットで銭湯を探し知らない町に車で出かけたんだよ。
といってもすぐ近くでよ、地図見ながら、このあたりかなと車を停めて振り替えったらよ、『ゆ』って真っ赤に光ってんのよ。
最近できたばっかりみたいでよ、それも温泉よ。
広くて塩っぱくていいとこよ。
こんな近くにこんないいとこあるなんてよ、でもこの土地とはさよならだからよ、もうここには来れないんだよ。
新しいとこいったらインターネットでいろんな風呂探して車でいってみよ。
インターネットにしろ車にしろ便利だよ。
それと、この作品は『ね香』っていうものでよ、背中に穴が開いていてよ、そこに三角錐のお香を入れんのよ。
すると頭から香りのいい煙りが出るでよ。
この作品なんかもよ、窯で焼くわけよ。
この窯も昔と違って、今はコンピューターで温度を制御していてよ、断熱材なんかも宇宙で使ってんのと同じもんでよ、だから家の中でも高い温度出せるわけよ。
何でも科学の発達で便利になったわけよ。
……政治は科学を持って人工が増えた社会を組織化し、人々に衣食住を供給し、生活を便利にし潤いを与え、医療や福祉を充実させます。
とても大切なことです。
しかし力や才能があるからといって、政治が精神の問題を解決することはありません。
一時の気休めは可能ですが、所詮利益重視ですので片寄っているものです。
貧富の差が激しくなり、ねたみや憎しみをもたらす結果となります。
本来の役割を適当にあしらい、野心、権威、自惚れに走る。
愛や自由を殺すのがこれらです。


11月7日 (水)  [41] 猫目猫

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11月7日
猫目猫「どうしたの?フラワリング猫あげる」
猫目猫「うん、ありがと」
寒くなってきました。
ブルーベリーの葉も色付いてきました。
作品も個展に向かって1つ1つ色付いて完成しております。作品に色が付いて見ごたえあるのができると喜びもまして楽しくなってきます。
結構面白いのが出来てます。
早くみんなに見せたいもんですなあ。
特にフラワリングシリーズが見せたい。
一個できると壁に掛け、庭にある南天の実の付いた枝を挿したりして、じっくり眺めひとり悦に入ってにやにやしてる。
やっぱ花でないとね。
と言うことで花屋さんにいったが、どれにしようか迷っている目の前に、あのうちの庭の名前の解らん多肉植物が、○*◆※と言う名前らしい。
覚えられそうもないカタカナ4文字。
これじゃあ名前はなんだっていいジャンって感じ。
ということであの植物の名前は○*◆※、好きな言葉で読んでね。
そのまま風呂屋にいったら、子供が水風呂の水面を手でペシペシとたたき遊んでいる。
そのうち勢いましてパンパンたたき、恍惚になりバチャバジャたたき、最後には周りの人に水かかるほど暴れてんの。
阿呆や。
声だして笑ってしまった。


11月6日 (火)  [40] フラワリング

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この作品、壁掛けの花挿しになっているフラワリングチヒロのモデルは、ギャラリー猫町のオーナー荒川千尋さんです。彼女の前世は、仙台四郎を前世に持つ人とお多福を前世に持つ人との愛と福の結晶の子供です。つまり彼女は生きている縁起物なわけですな、なんちって。
どう?ちひろッピ〜〜気に入ったア〜
フラワリングとは開花の事です。
……人は大抵差別でものを見ます。
人種差別でなくとも心の中で、あれはいいこれはよくないと差別しているものです。
例えば、ユートピア、夢、性欲、浮気、不倫、勤勉、努力、麻薬、オカルト、暴力、反抗、怠惰、禁欲、怒り、金銭欲、出世、エゴ、神‥‥
まずは良い悪いなどの結論をつけず、すべてのものを無差別に平等に見ることが大切です。
大人は結論でものを見ますから知恵がありません。
それはいいけどこれはよくない、偉人が言っている、常識だ。とかいって自分の都合のいいように見ます。
頭が固くなっているのでしょう。
心の中に巣くうこれらをよく見ないで嫌ったり押し込めたり都合の良いのだけ選んだりすれば、それらは心の奥に住み着きイライラやもやもややストレスになります。
知恵でそれらを良く見て調べればしっかり花開き芳香を放ち散ってゆくものです。
子供達は大抵その日の事はすべて花咲かし散り疲れて寝ます。
子供は結論や差別を持たず、知恵に包まれているからです。
福とは心に巣くうすべてが花咲き枯れ散ることです……
ちょいと、そこのおねえちゃん。
花咲かしたろか?
「キャー咲かして、咲かしてエ〜」


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