11月2日 (金) [36] 運転 11月2日晴れ 手に汗握る初めての長距離運転、といっても片道40キロぐらいだが。 地図を丹念に調べマーカーで線をひく。 さあ〜出発。 わくわくどきどき、助手席にはSS(スーパー・スタッフ)が座り、ナビゲーター。 知らない町並みは面白い。 電車でいけばすぐ近くでたぶんなんでもない町並みなのだろうが、気を許す暇もないへたっぴ運転はそんなに十分風景を見る余裕もないくせ、なぜか町並みを美しく感じる。 ハラハラしながら大きな道路に出る。 みなさんずいぶんスピード出すんですね、と遠慮しながらアクセルを踏む。 ヒェーーー… 着いたところがアタゴールの森の中。 森の主は控えめなアライグマ風コイケさんまじりのチェシア猫。 ……子供には、いつも歩き慣れた僅かな距離の道もとても楽しく長く永遠の時間があり、何百何千何万という感動の連続で、無感動の入る余地はない。 夢も理想も希望も入る余地がない。 思い出も昨日も明日も入る余地がない。 何も入る余地がない。 余地がないから風景と一体化している。 空や宇宙と一体化している。 自由や愛と一体化している…… 不思議な森を出て車に乗る。 帰りはSS(スペシャル・ソウル)が運転だ。 道路は車のライトで電飾のようになり、月が青く輝いていた。 無事つきましたよ〜〜春彦さ〜ん。 |