1月6日 (火) [2532] ヴィジョン39
ウツ君の就職が決まった。よかった、ほっと安心だ。あとは知らん。勝手に生きろ! この『ヴィジョン』考察は終わってもいいのだが、なんかウツ君とは関係なく一人歩み始めている。僕の中に棲むウツに向けられている感じだ。誰だって、ウツのような気分になりやすい。それから逃げてもしょうがない。それとケンカしてもつまらない。もうチーッと観察してみるつもりだ。 なんか書きたいものがでてきた気分だな。そうだ!僕が小説家になろう。内容は『ラッキーキャットvsウツケモノ』でどうかな。賞など取って偉くなってやる。建築家でも小説家でもなんにでもなってやる。前にも言ったが、目の前に落ちているものを拾って猫化して前に進んでゆく。建築も小説も僕にとっては目の前に落ちていたゴミだ。どう育てるかで本当のゴミにも宝にもなる。うまくいけば田舎に帰って村八分になっても生きてゆけるだろう。
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1月5日 (月) [2531] ヴィジョン38
ウツは自殺しやすいと言う。困ったものだ。身近な人の事や大切な人のことを考えられない。まあ、人の事などかまっちゃられない、つまらないから死んでまおう。好き勝手に生きて、好き勝手に死ぬだけ〜さ。 ところで人生なるものは、山あり谷ありで、たまたまウツ時が谷底なだけ、そのうち災い転じて高みに上る筈。なぜならやはり諸行無常だ。常なんてないのが自然界の法則だもの。人間だって自然界の中にいる。人間の心も自然界の中にいる。すぐにも変わって暗かった過去を笑い飛ばす事だろう。昔、あんな事考えていたんだ、なんて恥ずかしくなるような事っていっぱいある。いまのこの時期だって、いずれは恥ずかしくなるような、笑い話になるような、そんなものだ。まあ、心病んでるから、過去も未来も見えないのだろうけど、ほんとのこと言おう、この世は諸行無常さ。
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1月4日 (日) [2530] ヴィジョン37
災い転じて福となると言う。このウツという災いは福になる可能性大だ。ちょいと意識を転換してみよう。ふと思ってしまう。ふと思い込んでしまう。それは災いを深める方向だ。思い込みそうになった時、方向転換だね。 「考えるんじゃない。感じるんだ」ブルース・リー。 「感じてる場合じゃない。動くんだ」僕。
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1月3日 (土) [2529] ヴィジョン36
久しぶりにウツ君に会う。一晩話していて感じたのだが、ウツ君の話しにはなにかが欠けている。物語には起承転結というのがある。『起』が始まりで、『承』が進行で、『転』が物語の核心であり盛り上がり部分、『結』で終わる。例としては四コママンガが解りやすい。ところで、ウツ君の話しは盛り上がったり舞い上がったりはするのだが、核心に触れない。『転』がない。酒と薬で方向転換ができない子になってしまったのだろうか。そういや、猫は方向転換できないから車に轢かれると言う。その理由として、猫は未来を考えられないんだってさ。 作家は猫、兵士は犬みたいなこと言うから、やっぱウツ君は作家気質かな?方向転換ができる悟った猫になればいい。簡単なことだ。 「そっちは危険だ」 気付けばいいだけだ。
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1月2日 (金) [2528] ヴィジョン35
作家になれと言ってから暫し経って、ウツ君から電話が入った。友達のイラストレーターのデラ君とこに居てずいぶんハイになっている。 「デラ君や昔の友人と一緒に作家としておもしろおかしく発表してゆくよ。マンガにするし、どうのこうの…」 聞いていてダメだと感じた。作家というのは一人だ。みんなと和気あいあいなんてのは作家などではなく学生気分がまだ拭えない甘えた感情で、つまりは責任を取りたくないから群れるようなものだ。実体のない巨大な幻想に群れる都会の人たち。たとえ群れたとしても一人孤高は大切だ。この間も言った。一人の事をaloneと言う。aloneとは、allとoneの合体だ。allに取り込まれてしまうoneではなく、allから孤立するoneでもなく、allとoneの合体だ。
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