1月15日 (木)  [2541] 猫語り9

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 自分が好きな小説などを思い出してみた。内容を記憶にとどめているのは、夏目漱石の『吾輩は猫である』と『草枕』。『吾輩は猫である』は、主人公である猫の語り口調でこの猫の一生の物語だ。『草枕』は画工が芸術を極めていく姿。確かそうだったよね。よくよく見るとこの二つって自伝物のようだ。猫の方は「吾輩は…」、画工の方は「余は…」で語られてゆく。やっぱ僕は伝記物が好きなのかな。他にもサリンジャーの『ライ麦畑で捕まえて』もけっこう好きだ。あれも確か少年の語りで流れてゆく。他にも好きなのはあるんだけど、妙なことに語り部が一人称でないものは内容をほとんど思い出せない。