もりわじん絵日記 2009. 4
メニューに戻る
4月10日 (金)  [2626] チャイ2

20090410-1.jpg


 今年に入ってから急に弱ってきていたから覚悟はしていたが辛いものがある。4月13日が誕生日だから17歳を目の前にして逝ってしまった。
 昨日火葬場に行った。20分程待つ。骨壺には小さなお舎利様があった。
 魂は4日かけて4月13日の山形の『家猫』の地鎮祭に向かうのだろう。そこで、チャイは『家猫』になる。



4月9日 (木)  [2625] チャイ

20090409-1.jpg


 今日の朝8時半にチャイが逝ってしまった。自宅で皮下に注射針を刺し輸液一週間。昨日とうとうエサを食わなくなり、SSが流動食をスポイトで口の中に入れる。その夜、初めて起き上がれず寝ながらオシッコをする。SSが抱いて寝る。夜中何度か長いため息のような声を上げる。朝8時半に静かに息を引き取った。今日はゆっくり君の命日でもある。
『四月は残酷きわまる月で リラの花を死んだ土地から生み出し 追憶に欲情をかきまぜて 春の雨で鈍重な草根をふるい起こす…』T・Sエリオットの荒地という詩だ。桜が舞い散るから尚のこと残酷きわまる月だ。かなり辛い。



4月8日 (水)  [2624] 家猫188

20090408-1.jpg


 砂漠をミドリで覆い尽くそうとしている行為の疑似体験をしているようだ。それは乾いた心に潤いを与える精神的な行為でもあり、地球をミドリで覆いたいという願望の表れかもね。海、砂漠、芝生。僕らは海から生まれ、いつの間にか心は砂漠化し、またミドリを植え復活する方向に。
 この間、模型の途中経過を見に東京へ。なるほどなかなか大変だ。今度は海の波でなく砂漠になっていた。イメージを伝えるという事は難しいと知る。スタッフもそれを具現化しようとしているのだが、それぞれの持つイメージや性質が大きく影響しイメージを掴みきれないでいる。みなの思いのちょいと先をいっている形が出ればいいんだけど。それにはみんなの思い込みが吹っ飛んでくれればいい。そこから『破壊』という言葉が浮かんだ。けっこう無視しがちな言葉だ。破壊…
「家という爆弾を海や砂漠に落とした時にできる3分後の風景」これを意識してほしい。
 で、7日に模型ができて来た。思った以上によかった。なにより期待してなかった土波がすばらしい。



4月7日 (火)  [2623] 家猫187

20090407-1.jpg


 土波は芝が生え、北側の斜面は陽当たりが悪くなり普通の草が生えた感じになり、そこを人や猫や犬が上ったり駆けたりする。デタラメに崩される。つまり、自然の風景としては波の頂点はなだらかにしなければならない。波の傾斜もなだらかにしないといけない。そこでよぎったのが砂漠だ。砂漠は風が収まった形で止まっているので、とても自然で、土波の基本としてはいい。



4月6日 (月)  [2622] 家猫186

20090406-1.jpg


 ホシ君から土波のサンプル映像が送られてきた。まるで本当の波のよう。これはダメだな。やって初めて解るってこういう事だね。ホシ君の作った波はリアルな海の波だから、庭でいうと嘘っぱちの波で、海の波のマネと言う事になる。これが土なら雨で流され崩れてしまう。雪や風で崩れてしまう。それを補う為にコンクリートや石などを用いて海の波を象っても意味はない。それは土波としては不自然だ。自然を模して不自然になるのはおかしい。しかし、これをきっかけに次が見えてきた。



| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
2009/4
SuMoTuWeThFrSa
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  

前月     翌月