もりわじん絵日記 2009. 4
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4月15日 (水)  [2631] チャイ6

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 チャイはもうすぐ17歳だったから人間でいえば80半ば。獣医さんが言っていたが、スコティッシュホールドの猫でここまで長生きした猫はいないらしい。まあ、実に偉い猫だ。僕に立派な職を与えてくれて猫神様という仏像猫になり建築の家猫というものにまでなろうとしているんだからね。他でこんな猫といえば、最近仕事として作ることになった赤塚不二夫の菊千代だろうな。
 赤塚さんの一周忌、青梅の赤塚不二夫会館にて7/28から8/30まで、大作の招菊千代(マネキクチヨ)の他にも赤塚さんだし思いっきり楽しんだ面白い作品いっぱい展示するつもり。



4月14日 (火)  [2630] チャイ5

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 チャイは今年に入ってから右後ろ足がおかしくなった。おじゃんこすると右後ろ足だけ床を滑る。触ってみると筋肉がほとんどない。ずいぶん痩せてしまったものだ。僕らが食事していると必ず来てねだる。いつもならダメだと言えば諦めるかふて腐れてとんでもないところにスプレーするのだが、この頃はいつまでもねだって諦めない。自分の食べられるものなどないのに、僕らが食っている間中ねだる。前はこんなに食い意地張っていなかったと思う。僕のばあちゃんもそうだったが歳を取ると食う事しか興味がなくなると言う。これって全ての人間に共通することだろうか?



4月13日 (月)  [2629] 地鎮祭

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 今日は地鎮祭だ。とっても天気がいい。敷地の中央にテントが張られ紅白の幕で覆う。神主さんや建設会社の方々や工務店。僕にとっては今まであまり会った事のない人種が揃う。一応なんとなく正装をする。といってもまともな服がないので適当に見繕って。いろんな儀式が滞りなく終わり、最後に施主の挨拶となった。こういうのは慣れてない。慣れてたら籠って粘土などいじらず講演家にでもなっていただろう。またチャイの声が聞こえた。来ているようだ。
「本日はご多忙中にも関わらず私の新居の地鎮祭にお集まり頂きありがとうございます。私の仕事は粘土をいじって主に猫などを作っています。私の作品のモデルはチャイという猫で、今からこの地に建ちます『家猫』と銘打った建物のモデルでもあります。偶然にも地鎮祭の今日4/13がチャイの誕生日です。このチャイが今日のこの日を待たずして4日前老衰で息を引き取りました。チャイは17年間私に職を与え飯を食わせてくれました。猫の仏像としても奉納されました。人間に勝る立派な猫です。今度は家猫となってこの最上川を見下ろし、この地に福を招くつもりです。ちょうど最上川の向こう岸からは大きな猫が右手を挙げて福を招いている形に見えるようにデザインしました。いろんな方々が碁点温泉にやって来て散策し吊り橋を渡り家猫を見ることでしょう。そこで福を祈願するようにでもなれば私も嬉しい限りです
 地鎮祭も無事終え、これからはこの家猫を建設会社の方々のすばらしい技術で、普通の家ではなくどうせなら世界遺産に仕上げて下さい。チャイも工事を見守っている事でしょう。工事での無事故、家猫の無事完成を祈念致しまして、私からの挨拶とさせて頂きます」



4月12日 (日)  [2628] チャイ4

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 時々、チャイの声が聞こえる。鳥の声やラジオから流れる曲や遠くの風や車の音など周りから聞こえる様々な音の中から無意識にチャイの声に似た音を探り出し構成しチャイの声としてキャッチしてしまっているのだろうか?まだ近くにいるようだ。では、一緒に電車に乗って山形の地鎮祭へ向かおう。



4月11日 (土)  [2627] チャイ3

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 風景がポカ〜ンと空いてしまってる。チャイがいつもいたイスや寝床にはそれほど空虚は感じない。ところが、ここ一週間ふらふらしていたので、飲み易いように移動した水鉢や風呂場のフタが暖かいのでそこに上る為に用意した台などを、もう必要がないので片付けようとすると、非常に寂しくなる。移動した水鉢や風呂場の台などは僕の日常生活に邪魔なもので、それを片付けるという事が……とても心苦しくなるのだ。



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