4月13日 (月)  [2629] 地鎮祭

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 今日は地鎮祭だ。とっても天気がいい。敷地の中央にテントが張られ紅白の幕で覆う。神主さんや建設会社の方々や工務店。僕にとっては今まであまり会った事のない人種が揃う。一応なんとなく正装をする。といってもまともな服がないので適当に見繕って。いろんな儀式が滞りなく終わり、最後に施主の挨拶となった。こういうのは慣れてない。慣れてたら籠って粘土などいじらず講演家にでもなっていただろう。またチャイの声が聞こえた。来ているようだ。
「本日はご多忙中にも関わらず私の新居の地鎮祭にお集まり頂きありがとうございます。私の仕事は粘土をいじって主に猫などを作っています。私の作品のモデルはチャイという猫で、今からこの地に建ちます『家猫』と銘打った建物のモデルでもあります。偶然にも地鎮祭の今日4/13がチャイの誕生日です。このチャイが今日のこの日を待たずして4日前老衰で息を引き取りました。チャイは17年間私に職を与え飯を食わせてくれました。猫の仏像としても奉納されました。人間に勝る立派な猫です。今度は家猫となってこの最上川を見下ろし、この地に福を招くつもりです。ちょうど最上川の向こう岸からは大きな猫が右手を挙げて福を招いている形に見えるようにデザインしました。いろんな方々が碁点温泉にやって来て散策し吊り橋を渡り家猫を見ることでしょう。そこで福を祈願するようにでもなれば私も嬉しい限りです
 地鎮祭も無事終え、これからはこの家猫を建設会社の方々のすばらしい技術で、普通の家ではなくどうせなら世界遺産に仕上げて下さい。チャイも工事を見守っている事でしょう。工事での無事故、家猫の無事完成を祈念致しまして、私からの挨拶とさせて頂きます」