もりわじん絵日記 2010. 3
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3月6日 (土)  [2960] 名前

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 考えてみれば、外国では「日本生まれのわじんと申します」とか言ったりするだろうからこれでいいのかもしれない。日本人は地域代表を言いたがるのかも。住所を書く時、日本から始まり山形県と続き最後に名前がくるからそういったもの言いになるのかもしれない。逆に外国は名前から始まって最後に国名になる。外国人の田舎のじいさんに、どなた? と聞いたら何て答えるのだろう?


3月5日 (金)  [2959] 古い波3

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 2度目の古い波がやって来た。これはうちの父親より歳取ったジジィだ。80半ば。よくまあ、生きているもんだ。普通に車を運転してやってきてゆっくりと車のドアを開け長い時間かけてテクテク玄関に向かってきた。まだ着かない。どちらさんですか? と聞くとまたもや横柄な返事。「ほごの誰それだ」と言う。ほごとはそこのことだ。そこに誰それはいない。かなり向こうの誰それらしい。名は名乗ったもののやはりテクテクジィもかなりの村代表って感じだね。


3月4日 (木)  [2958] 古い波2

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 雪掻き終わるまで5分間、家を一周すれば反対側に面白いものが見えるよ。親父はいやいやながら回ってきた。しかし、何も感じてないようだ。まあ、横柄な親父によくあることだ。自分の概念からはみ出たものや新しい波には鈍感この上ない。粘土作品を見せたが、「ちっちゃい」と言う。気付かない濁った感性だ。今どでかい家猫という作品の中にいるのに。


3月3日 (水)  [2957] 古い波

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 新しい波の家に、近所らしいが、そこから古い波がやって来た。最初の古い波は、僕が雪掻きしているところを無視して、雪など春になったら溶けるから作品を見たいと横柄な親父がやって来た。どなた? と聞いても住んでいる村の名前を言うだけで自分の性は名乗らない。おまえは村かよ! 名を名乗れ。やっと名乗ったが、初めて村代表で通じない世界があることに気付いたようだ。ちょっと新しい波をかぶったみたい。


3月2日 (火)  [2956] ヌーベルバーグ

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 編集などをやっているという老夫婦が尋ねてきた。吊り橋を渡ろうとしているから何かと思ったら、家猫の顔を向こう岸から見たかったらしい。雪があって行けなかったのを残念がっていた。家猫のよさを説明してあげる。僕が最も気に入っているのが屋根の山波と壁の毛波だ。この二点の波は、皆さん気付いているようで気付かない美点のように思える。これが新しい波だ。こんな具合に新しい波がやって来ているんです。家猫はヌーベルバーグですな。


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