3月21日 (日) [2975] 猫共１１
そんなアニニョンだけど、帰ってこなくなると心配だ。アニニョンはチャイと同じで家猫のモデルでもある。チャイの亡き今、アニニョンまでいなくなってはちょいと気が気でならなくなる。探しに出かけるが見当もつかない。戻ってきた時には安堵。まあ、戻ってくるんだなと解ったので、それ以降は心配をすることを止めた。でもいつも少々心配。
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3月20日 (土) [2974] 猫共１０
しかし実はアニニョンはほんとは解っていて、これもモミジと同じで無性にかまいたくなって我慢出来ないものなのかもしれない。いじめっ子といじめられっ子は妙な関係だ。まあ、そんな情況なのでアニニョンはなかなか家の中でも安心が得られず居場所を失っていた。まあ、アニニョンの性格として冒険心が強いというのもあるけど。
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3月19日 (金) [2973] 猫共９
アニニョンはアニニョンでいじめられることによって人間から優しくされ、モミジが怒られているのをいい気味だみたいな顔で見てほくそ笑む。ときどきモミジにわざとちょっかい出していじめられっこをする。「キャー、モミジちゃんがいじめる〜」と。それはいけないだろうとアニニョンを怒る。しかし、アニニョンにとってはなんのことやら解らない。モミジが悪いと訴えたにもかかわらず、自分がいけないと叱られる。納得がゆかん！ なにかと家の中は居心地が悪いと感じるようになる。こうやって家を出たい気持ちが増えるわけだ。
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3月18日 (木) [2972] 猫共８
家猫に引っ越した最初の頃、アニニョンが一日半も戻って来なくなった。前の家ではこんなことしょっちゅうあった。それはアメリカンのモミジが、美猫で可愛がられている少々ぶりっこのアジアンアニニョンがいけ好かない。モミジはアメリカ映画女優のような後ろ姿を持っている。「あたしはハリウッドの女優よ。アジアの小娘のくせに、ぶりっ子しちゃって、ア〜イライラする」。モミジは無性にいらだって、ワシがやめろと言うのも聞かず、我慢出来なくなり追いかけたりいじめたりする。アニニョンは癒しを求め家から外に出るわけだ。
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3月17日 (水) [2971] 猫共７
村の集会で聞いた話しだが、村の衆はいらん子猫はうちのあたりに捨てに来るらしい。ここは村の恥じっこに位置し最上川の畔だ。それに目の前には公園がある。子猫を捨てるには絶好の場所なんだろうな。そこに家猫なる招き猫の家が建ったわけだから、尚のことここは猫捨て場に好都合と思われてしまう。「ここなら招き猫の家もあるし、大事にされるね」とか何とか適当な善人の面かぶって。まったく。
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