8月31日 (火) [3137] 公美堂９
とんでもない勢いで返済は済んだ。高野さんに商才があったわけではないが、近所に高校や大学などがたくさんあったから学校教材として潜り込んで大量販売に繋がったわけだ。それは学校が潰れない限り長続きするものだ。また世田谷という立地条件なので偉い画家さんがけっこう住んでいる。これは商売には好都合で、なぜか高野さんは高慢な上からもの言うことに慣れた偉ぶる画家扱いは上手かった。そのまま、高野さんは画材屋二代目になった。
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8月30日 (月) [3136] ワキン
実家に引き取ってもらったワキンが死んでしまった。仲良く泳いでいたヤマガタキンギョが池の水の出口に挟まって先に死んだらしい。一人残されたワキンが寂しいだろうと、うちで生まれたワキン子らとコメットワキンをあげようと思っていた矢先、そのワキンも死んだのだ。またどうして？ わからないらしい。池はとても寂しくなってしまった。
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8月29日 (日) [3135] 公美堂８
画材屋は高野さんのお父さんが新潟から東京にやってきて始めた。このお父さんはいわゆる恰幅がいいというのか破天荒というのか、商店街の貯金を皆に奢って散財してしまった。６００万。今で言えばウン千万円。そのままぶっちぎれて早死にした。学生だった高野さんは学校を中退し、その金を返済するために画材屋の後を継ぐ事になった。
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8月28日 (土) [3134] 四葉のクローバー２
これは幸福。幸せを招く家猫の庭には、当然、四葉のクローバーなどはあるだろう。その株を掘ってデッキの脇に移植した。どんどん増えてくれたら面白いことになるだろう。種を採取してどんどんガンガン増やし小さな盆栽にしたり、押し葉にして売り出す。ガハハハハ‥‥、大儲けするのだ！
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8月27日 (金) [3133] 四葉のクローバー
庭でお茶してたら、みん太が四葉のクローバーを発見した。生まれてこの方四葉のクローバーなど発見した事がない。これはすばらしいがワシの発見ではない。そこで、何の気なしに辺りを見回したら、簡単に発見してしまった。うそーとSSも探し始めた。なんと！ 四葉と五葉。それだけでなく、四葉が幾つもついている株を発見してしまった。すごい幸福な庭じゃ。
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