サ゜スウォスス 生命形態作家もりわじんが創作する
50匹の猫が登場する壮大な猫の創世記ドラマ。
第1話
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キャハ 【スプリングキャット族】spring cats  ♂
西暦1867年 日本・江戸生誕
 普段はしっぽが3本あり、しっぽが2本になると背中に羽根がはえ、空を飛ぶことができ、しっぽが1本になると、背中にマントがはえ、海や宇宙空間を呼吸しないで進むことができる。

 キャハは、会ったこともないトッチが好きだった。トッチは、ケンの妹で大変からだが弱く、いつも真っ暗な夢ばかり見て、命は、そう長くなかった。トッチはいつも目が覚めると、兄のケンに向かって、「あの真っ暗なところに行くのね。」と言っていた。

 キャハは、いつもなにか物足りない気持ちを吹っ切ろうと世界中を飛び、泳ぎ、宇宙空間に行き、孤独を味わい瞑想するのであった。キャハが目を閉じ瞑想するといつもトッチの優しい顔がみえた。別に話はしないが、そのままの状態で宙に漂っているのが好きだった。

 ある時、ピターらと共に宇宙に旅に出たとき、いつものように瞑想していたら、トッチが呼んでいるような気がした。キャハを乗せた宇宙船は、銀河の中心のブラックホールまで来ていた。キャハは宇宙船を離れ、ブラックホールを見た。キャハは、そこにトッチを感じ、その中へ身を投じた。すべてが一体になった心地好さを感じた。

 ちょうどその頃、ケンは、幸せそうな顔をしながら息を引き取ったトッチを、優しく抱きしめながら泣いていた。その時、空の方から、2匹の猫の仲よく唄う声を聞いたような気がした。


キャハ