2月14日 (木) [2204] 森へ42
ワシのような世の中こと知らんでも生きてゆける引き蘢りの粘土いじりちんちんいじり小僧ができたのは、こんな頼りがいのある両親兄弟がいたからだろうな。 世間知らずですよ。 車検などというものも知らず車検のない車を半年以上も乗ってたんだもの。 SSSの母に老人の一人暮らしもなんだから一緒に住もうと声かけた。 「バカな小僧と一緒に住めない」 なんて、返事はない。
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2月13日 (水) [2203] 森へ41
ワシの家族は社会的には役立つ実用的存在。 ワシにはなぜか縁遠い。 あんまし興味ないんだよね。 だから、まったくと言っていい程、話しが通じない。 まるで異国の人々。 しかし彼ら世話好きの未開人。 奥深いところに愛情がある。 なにかと心強い人々だ。 これが厳しい極寒の地の優しさなのだろう。 ところで、彼らワシの事、知恵おくれだと思っている。 これはなにかの罠だと感じ反抗していたが、時々やっぱり知恵おくれなのだろうかと感じる事が多々ある。 親曰く、2歳ぐらいまで歩かないししゃべらない子だったんだって。 三つ子の魂百まで。 生まれてから満二歳までの間の環境が、子どもの一生を左右する、という意味。 その期間、ワシどこにいたんだろう… だから自分では気付いてないが、なんかネジが足りないのだろう。 東京に住んでいる時、近所の施設のアー君たちがなぜか手を振ってくる。 ワシは、君たちとは違うから近づくな!と言ってもニコニコ近づいてくる。 ある日の昼時、彼らの声が聞こえた。 …早く帰っておいで… 森が呼んでいるのだろうか?
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2月12日 (火) [2202] 森へ40
さて話しは戻り、自分に今与えられている現実的アイテムで未来を考察した。 ワシの田舎には親戚がわんさといる。 父親は村の顔役、土地転がしのスーパーマン。 母親は豪族の出で重いものは持った事がない元お嬢様。 兄は世話好きで肉付きがいい議員さん。 弟は山男だが、時々海男に変身し船でつりや潜りをやっている。 みんなワシとはまったく違った分野、パワフルで、肉食で、うざい、デリカシーがない。 顔が全然違う。 みんな丸顔なのに自分だけ面長だ。 血液型もみんなB型なのに、自分だけAB型だ。 子供の頃、これでは自分は生まれないと知り、普通なら社会に反抗しグレる筈だが、キリストと同じ神の子かもしれないと喜んだ。 それから、それだからこそ苦難の日々が… 一人旅に出た。 自分探しなどというアホで生っちゅるいものではない。 そんな自分などどこへ行っても見つかるものでない。 なんで旅に出る? なんでそこに住んでいる? なんでそこから出ない? 実は、どれも同じ答えだ。
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2月11日 (月) [2201] 森へ39
昔は、梅の木に留まっている黄緑色の鳥を見て、お〜、これがウグイスか、いいねぇ、と勝手に思い込んでいた。 ところが、それってメジロ。 目の周りが白いから、驚いた表情に見える。 雀ぐらいの大きさで可愛い。 そのメジロにえさをやりたいのだが、ヒヨドリが独り占め。 それもたった一匹のしっぽの切れたヒヨドリ。 たぶんすぐ切れるけんかっ早いやつなんだろうな。 こういったところでも、思いと違ってくるもんですな。 ちっちゃい可愛いメジロのような鳥がたくさんやってきて仲良くえさを突っつく風景を予想していたんだけど… ま、いいけどさ。
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2月10日 (日) [2200] 森へ38
ツグミ、いいねぇ〜 身近にこんな鳥がいるとは、知らなんだわ。 庭をとことこ歩く。 リュウノヒゲの青い実を食べている。 とりえさ台に乗らないから、関係なく庭にいつも来ていたのだろう。 ちょいとワシも鳥に意識が向いたもんだから、ツグミが見えてきたのだろうね。 こういうもんなんだろうな。 面白いもんだ。 ツグミは、図々しいヒヨドリと比べ地味だが、今のところ気に入っている。 そういや、ずいぶん前、ポチくんがもてあそんで殺してしまったあの鳥(2003年6/6)、ツグミだった気がする…
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